現代
202X年○月×日
女子高生A
女子高生B
女子高生A
女子高生A
女子高生B
女子高生A
女子高生A
女子高生B
女子高生B
女子高生B
女子高生B
女子高生B
女子高生A
ふたりは校舎をあとにした
20年前
200X年○月×日
第三音楽室(1階)
〜♪ 〜♪
ピアノを弾き終わると、そっと息を吐いた
パチパチ
用務員
窓から上半身を覗かせ、男とも女とも見える中性的な顔がにっこりと微笑んだ
慎哉
慎哉
用務員
ときどき、休憩と称して慎哉のピアノを聴きにやってくる
用務員
用務員
慎哉
思わず視線をそらす
慎哉
慎哉
テレ隠しのつもりでわざとぶっきらぼうに言う
用務員
慎哉
用務員
用務員
慎哉
用務員
用務員
慎哉
用務員
用務員
阿左美慎哉(あさみしんや)
17歳。高校3年生
○○○高等学校、音楽科
国内外を問わず、コンクールを総なめにした天才ピアニスト。それに鼻にかけることもなく気さくで、人間関係は良好。学校一の有名人
一部、女子からは“王子さま“と呼ばれてる
*在校生(女子)たちに教えてもらった
今日も彼はやってきた
彼の巧みな指さばきはとてもすばらしい。惚れ惚れする
??
けれども、それは叶わなかった…………
??
今日もあの用務員がいた
気づかれないように隠れる
??
腹立たしいとは思うものの、正面から立ち向かう気はない
??
とにかく、彼がひとりになるのを待つしかない……
数日後
慎哉
自然と足早になる
ここ最近、“あの人“が来ることを楽しみにしていた
慎哉
なんとなく窓に目をやると──
用務員はほうきとちりとりを持ったまま、女子生徒と向かいあっていた
慎哉
慎哉
ふたりは慎哉の存在に気づいていないかのように、なにかを話している
慎哉
慎哉
慎哉
それ以上、ふたりの様子を見てられなくなって、第三音楽室へ向かった
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