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あれから何度か先輩と喫茶店に通うようになった。

前よりかはカレカノっぽく見えるだろうか?

こんなにも優人と会わないのは初めてだ。

俊介

また、違うこと考えてるでしょ

香苗

そんなことないよ、今日は課題が多くて眠たいだけ

こんなこと言っても嘘が増えていくだけ

そんなことを考えているうちに時間は過ぎていた

私、何やってるんだろう?

私は、ソファで横になっていた

今の偽彼氏にも何も出来てないのに

これから何ができるというの言うのだろうか?

結局、私は彼から逃げたかったのかもしれない

まっすぐで

いつも思いを

簡単に私に伝える

私には、できないことだったから

それが辛かったかもしれない

結局、私は、また、

誰かのせいにしようとしている

何か、変わらなきゃ

私にできること…

香苗は、何か新しい人に乗っ取られたかのように変わった

あることを俺だけに話してくれた

私、死ぬんです

え?

嘘だと思うかもしれないけど、本当なんです

最近、病気があることが分かって

でも、私、彼が好きなんです

彼女は、泣きながら話を続けた

でも、彼には、悲しんでほしくなくて

ただ、笑っていてほしいんです

私が死んでも

私のわがままなのは、分かってます

だから、アイツなんかの為に

ごめんなさい、

先輩を傷つけてること分かっているのに

彼には、傷ついてもらいたくないんです

本当にずるいんです

でも、

いいよ、別に俺から提案したし

でも、それじゃダメだって

今更だけど、気づいたんです

私、先輩のこと、もっと知りたいです

香苗は、そう言って俺の本当の彼女かのように過ごすようになった

自転車が2台外に用意してあった

優人

これに乗って

香苗

はい、

香苗

今日、風強いですね

香苗

寒い

優人

3月なのにそんな格好してるのが悪い

香苗

昨日は、優しかったのに

香苗

人が変わったようですね

優人

さぁ、僕についてきて

香苗

あのー、話聞いてます?

優人

いいえ、全く

香苗

なんて冷たい人

ときめいたのが間違ってた

香苗

あのー、どこに行くんですか?

優人

着いた

そこには、服のショップがあった

香苗

ここが観光地?

優人

違う、

優人

さぁ、入って

優人

その格好じゃ、寒いから

香苗

さっきの話、聞いてたじゃないですかぁ〜

とぼけてるふりして

優人

僕の方が見てて風邪ひく

優人

コート、選んで

香苗

選んでくれませんか?

急にスマホを触りだしてしまった

俊介

これとか似合いそう

香苗

これなんてどうかな?

私は、自分で選んだ服を2つ用意してみせた

俊介

似合いそう

香苗

どっちがいいと思う?

俊介

右の方がいいかな?

香苗

あぁー、

香苗

そうだよね

左の方がいいって言って欲しかったな

俊介

待って、どっちも貸して

俊介

で、俺の選んだ服試着してきて

香苗

うん、分かった

よっぽど選んだ服着て欲しかったんだな

まぁ、自分が選んだやつ着てくれると嬉しいって聞くし

香苗

先輩、どう?

香苗

着てみたんだけど

俊介

うん、すごい似合ってる

俊介

それも買おっか

香苗

え?

俊介

ちょっと、待ってて

香苗

先輩は、大きな紙袋を持ちながら私を家まで送ってくれた

香苗

あ、ありがとう

香苗

送ってくれて

俊介

別にいいよ

俊介

はい、これ

そして、私に大きな紙袋をくれた

俊介

家で見て、

俊介

次のデートは、その服着てきてほしいなぁ〜

香苗

やっぱり、全部買ってくれたんだ

俊介

全部じゃないかも
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