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蒼弥

まずはこの部屋の探索を楽にするために電球を探してみよう

香澄

どの辺から探します?

蒼弥

端から探せば見つかるかな?

香澄

じゃあまずはこの棚から…

蒼弥

何かあった?

香澄

これといって…

蒼弥

そっか…

蒼弥

ほかの棚も探していこう

香澄

香澄

あっ!このダンボールに電球入ってましたよ!

蒼弥

じゃああとはあそこに付ければ

香澄

で、でも届かないよ

蒼弥

何か台になりそうなものは?

香澄

見た感じ見当たらないよ

蒼弥

じゃあ他のところから借りてくるかな

香澄

わ、私も着いていきます!

香澄

1人だと怖いから…

蒼弥

誰かといる方が怖くないの?

香澄

なんでですか?

蒼弥

だって僕もしかしたら殺人鬼なんだよ?

香澄

でも私が死んでしまえば最後に接触があった人が怪しくなるでしょ?

蒼弥

保険にもなるってことか

香澄

もちろん死ぬことは怖いけど……

香澄

”死”ってものはみんなに平等に与えられてるものなんだし

蒼弥

そ、そっか…

蒼弥

(香澄さんはきっと過去に何かあったんだな)

蒼弥

(死は平等って言ってることから彼女は殺人鬼の可能性が高いかもしれない)

蒼弥

(殺されるかもしれないから用心はしておこう)

〜中心の部屋 エントランス〜

蒼弥

ここなら何かあるか?

香澄

あれは?

蒼弥

木箱?

香澄

ここに来た時はなかったはずなんですけど

蒼弥

なんにせよ使えるなら持っていこう

香澄

そ、そうですね!

〜西の部屋 倉庫〜

蒼弥

じゃあ明かりの方は持っておくから付けてくれるかな?

香澄

わ、私が付けるんですか!?

蒼弥

僕が乗ったら木箱壊れちゃうかもしれないからさ

蒼弥

それなら僕よりスリムな香澄さんがやってくれた方がいいでしょ?

香澄

む、む〜…

香澄

やりますけど見ないでくださいよ!

蒼弥

見ないって

蒼弥

僕はそんな幼稚なヤツらとは違うから

香澄

し、信用してますよ!

蒼弥

早く付けちゃえば済む話でしょ

蒼弥

はいこれ電球ね

香澄

分かりましたよ!

その後特に危なげもなく電球は付け終わる

香澄

香澄

おっけーです

蒼弥

じゃあ電気つけてみるね

ジジっという音の後に明かりがついた

蒼弥

ホントに電気は通ってたみたいだね

香澄

そうですね

蒼弥

香澄さんはこの後どうするの?

香澄

わ、私ですか?

蒼弥

僕は明かりが着いたこの部屋を探索するけど

香澄

私もここにいちゃダメですか?

蒼弥

別に構わないけど…

香澄

蒼弥さんといればアリバイにもなりますから

蒼弥

じゃあ僕はちゃっちゃと探索していくね

香澄

はい!

蒼弥

(ざっと見た感じやはりダンボールなんかが多く積まれてるな)

蒼弥

(中身はなにかまでは把握してないけど)

蒼弥

(恐らく生活用品なんかが入っていたりするのかな?)

蒼弥

(もしかするとそんなものの中にさりげなく混ざってる可能性も否定しきれないよね)

蒼弥

(1個1個確認していくしか…)

蒼弥

(でもそれだと時間が掛かるな…)

香澄

ね、ねぇ?

蒼弥

ん?

香澄

こ、これって何かな?

蒼弥

これ?

そういい彼女は僕にある物を差し出した

蒼弥

どこかの学校の配布物かな?

香澄

このプリントのここ見てよ

蒼弥

えっと…

〇〇学校にて山田 翔太くん行方不明 ご両親からの了承の上こちらを配らせていただいています。些細なことでもよろしいのでなにか心当たりがある方は担任の先生に相談の方よろしくお願いします

蒼弥

翔太って人が行方不明…

香澄

これって誰かの証拠品だよね?

蒼弥

そうだと思うけど

蒼弥

これをなんで僕に?

香澄

私話し合いとか苦手で…

香澄

さっき蒼弥くんはあの場で勇気をだして発言してたからそういうの得意なのかなって

蒼弥

そ、そんな事ないよ

蒼弥

僕だって怖かったけど

蒼弥

黙っていたら何も始まらないと思っただけだし

香澄

そ、そうなんだ…

蒼弥

と、とりあえずこの紙貰ってもいいんだよね?

香澄

うん…

蒼弥

見ず知らずの僕なんかのためにありがとう

香澄

ううん

香澄

むしろ私みたいな根暗な人に話しかけてくれてありがとう

蒼弥

君は根暗な人なんかじゃないと思うよ

蒼弥

現に僕とお話できてるじゃないか

香澄

そんな言葉初めて言われた…

蒼弥

ん?何か言った?

香澄

うぅん…なんでもないよ

香澄

じゃあ私は蒼弥くんのお手伝いをするね

蒼弥

大丈夫だよ

香澄

私も何かしてないと怪しまれちゃうから

蒼弥

そっか…

蒼弥

じゃあお願いしようかな

香澄

うん!

蒼弥

(香澄さんが僕に証拠品を渡した)

蒼弥

(彼女いわく話し合いは苦手とのこと)

蒼弥

(だから僕に渡したと言っていたが)

蒼弥

(恐らくそれは嘘だと思う)

蒼弥

(自分が死なないためにはアリバイを作り壁になる人物が必要だ)

蒼弥

(その壁に僕は選ばれたのかもしれない)

蒼弥

(とはいえ今回のターゲットは彼女では無いようだからいいけれど)

蒼弥

(もし次があるのならば彼女の行動には気を付けないと)

少しずつにだが集まっていく証拠

話し合いの時間は刻々と迫っている

話”死”合い【終】

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コメント

1

ユーザー

香澄てゃんの今後が気になりますなぁ……( ˘ω˘ )

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