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玲奈が6歳の時。
玲奈
母
玲奈
母
玲奈
母
母
玲奈
母
玲奈
玲奈
母
玲奈
母
玲奈
母
玲奈
玲奈
そう言いながら壁際に 置いてある本棚から分厚い 本と辞書を手に取りお父さん のベットに座る。
玲奈
そして本に没頭して数時間後
ガチャリと玄関の鍵が開く 音がした。
玲奈
私は急いで本と辞書を同じ 場所に戻し、お母さんとお父さん がいる場所へと向かう。
玲奈
父
玲奈
母
父
そうお父さんが言うと 頂きます もなしにご飯を 口に含んだ。 そのまま全て平らげ 黙って荷物と分厚い財布 を持って家から出て行った。
母
お母さんはそう呟いた。
母
玲奈
それから同じ事の繰り返しで、 その中のとある日。
母
玲奈
父
お母さんはそう私を 呼び2階へと連れて行く。
玲奈
母
玲奈
そう言われタンスの中に 私は入れられた。
母
玲奈
玲奈
母
玲奈
母
そう言うとお母さんは タンスの戸を閉め お父さんがいる部屋へと 行ってしまった。
玲奈
そのまま数分もしない 内に玄関で誰かが 叫んでいるのが微かに 聞こえた。
おい!金を返せ!
やめてくれ!連れて行く のは妻だけにしてくれ!
嫌よ…!
餓鬼は何処にいる! 彼奴は使えるから 連れてってやるよ!
分からないんだ! おい何処にいるんだよ!
やめてあの子だけは… 連れて行かないで、 大切な娘なの…!
取り敢えずこの男と女 車に積み込めろ! 餓鬼はそれからだ!
嫌だ!やめてくれ!
金目になる物も全部 持ってけ!
嫌!やめてちょうだい!
玲奈
私はすぐに立ち上がって タンスの戸を開けて 玄関へ走っていった。
玲奈
母
玲奈
私が来た時には お母さんとお父さんは 大人の男の人達に 髪を掴まれて 引っ張られていた。
玲奈
???
???
???
玲奈
父
玲奈
父
母
???
玲奈
お父さんに言われた事 があまりに辛くて、酷くて 私はその場で泣き崩れた。
その瞬間
目の前の景色全てが 赤で覆われた。
玲奈
母
父
私とお母さん達の傍に 肉片が落ちていた。
玲奈
母
私が驚いて固まっていると お母さんが私に駆け寄り
私を強く抱き締めた。
母
父
母
母
父
母
父
母
玲奈
玲奈
玲奈
玲奈
玲奈
母
母
玲奈
母
玲奈
母
その頃トイレでは、
父
扉の開いた隙間から 息も絶え絶えになり、 お腹のまわりや そこから下が血塗れに なり床に這い蹲る彼女の 父親の姿があった。
父
父
???
その黒い影は追い討ちを かける様に背中から 生えた大きい形をした 先が尖った何かで腹を 思い切り裂いた。
父
???
???
???
???
カツ、カツ、という 靴の音と 荒い息遣いの この2つの音だけが ビルの中に 響く。
母
母
???
母
???
母
???
そこから数秒後 誰かの携帯がなる音 がした。
???
???
電話先の男
???
電話先の男
???
電話先の男
電話先の男
電話先の男
???
電話先の男
???
電話先の男
電話先の男
???
電話先の男
そう電話先の男が 言うと電話が切れる音 と共に傍にいる男の 顔が歪んでいる様に見えた。
???
母
玲奈
彼女の寝息が ここまでの道のりの 長さを物語った。
???
母
???
母
母
母
玲奈
???
母
そう言いながら母親は 長らく泣いていた。
母
???
母
その数分後
玲奈
玲奈
玲奈
玲奈
???
玲奈
???
???
玲奈
???
玲奈
???
???
玲奈
玲奈
???
玲奈
???
玲奈
???
玲奈
???
玲奈
玲奈
私がそう返事すると 大人?の何かは手を差し出した。
玲奈
???
玲奈
大人の何かの手に自分の 手を重ねると、大人の何かは 私の手をぎゅっと優しく 握った。
玲奈
玲奈
???
大人の何かは機嫌良さそうに 聞いてきた。だから私は
玲奈
玲奈
と、答えた。
???
そう大人の何かが その言葉を言い終わる頃には 私達はもう歩き出していた。
玲奈
???
玲奈
???
玲奈
過去編、ここで一旦区切ります! なんだかんだ言って過去編 書くの凄く楽しかったです! 次で玲奈ちゃんの過去編は多分 終わります!そして凛ちゃん にも会います!そして過去編 の登場人物で名前が謎な方々の 考察等もしていただければ本当に ありがたいです!アイコンとか 1話の確認したら…。オットこれ 以上は答えになりますかね。 では次の過去編でまた お会いしましょう! ここまで読んでくれてありがとう ございました!(約210タップ)