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主。
主。
主。
主。
時は経って数分後、オレたちは家の中に戻り 部屋のベッドの上で向き合っていた
Ak
Pr
お互いに何から切り出せば良いかわからず少し気まずい空気が流れるが、 しばらくその状態が続いたあとPrーのすけがそれを破る
Pr
Ak
Pr
Prーのすけはしばらく言葉を慎重に選んでいるような素振りを見せて、 やがてオレの瞳を見て言った
Pr
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Pr
Pr
Pr
Ak
昔Prーのすけはあまり人前で笑っていなかったのに、 オレと話す時はとても楽しそうに笑ってくれたことが 幼いながらにどうしようもなく嬉しかったことを覚えている
Ak
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Ak
目の前の親友の言葉に感動して涙がこぼれそうになっているオレを、 Prーのすけは優しく目を細めて見つめている
Pr
Pr
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Pr
Ak
Prーのすけにそう言ってもらえて、 自分の心を縛り付けていた鎖がゆるゆると解けていく
「言葉にしたい」
そんな自分の気持ちに従って心の中身を吐き出そうとしたけど、 ここまで来たのに長年の癖が邪魔をする
Pr
Ak
舌が固まって、喉に何かが張り付いて、 吐き出したいのに吐き出せないオレをみてPrーのすけは優しく微笑むと、 ぎゅっとオレの体を抱きしめてくれた
Pr
耳元で聞き慣れた大好きな親友の声がして、 オレの長年の癖が少しだけ鳴りを潜める
Ak
Pr
オレの体にぴったりとくっついているすっかり慣れた温もりが、 恥ずかしがり屋なのに素直に友愛を伝えてくれたその優しさと強さが、 オレが長年の癖を打ち破るのを手助けしてくれた
Ak
長年の癖を打ち破ってポロリとこの世界に溢れ出した言葉は、 壁に少しだけ空いた穴から残りの言葉を引き出していく
Ak
Ak
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Ak
Ak
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そう相槌を打ちながら優しくオレの背中をよしよしと撫でてくれる Prーのすけにどうしようもなく安心してしまって、 我ながら生まれたばかりの赤子のようだと呆れてしまう
Ak
Ak
脈絡もなくそう続けたオレにも、 Prーのすけは呆れたり嫌な顔をしたりせずに話を聞いてくれる
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Prーのすけはしばらく考える様子を見せると、 あっ、と思いついたような声を上げた
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Ak
しばらくオレたちはPrーのすけが思いついた新たなる可能性について 考えていたが、考えても仕方ないか、とStくんの真意について 考えるのを諦める
Pr
Prーのすけはそういうと、オレの体をぎゅっとさらに強く抱きしめた
Ak
更に密着度が上がったことで、オレの心臓はバクバクと心拍数を上げる
Pr
彼はオレの瞳をじいっと見つめて、こう続けた
Pr
Pr
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Pr
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Ak
Pr
Prーのすけはキラキラした笑顔を振り撒きながら そう言って、オレを抱きしめた状態でゴロンとベッドに寝転ぶ
Ak
Pr
困惑の声を上げたオレに彼はイタズラっぽい笑顔でそう返すと、 すりすりとオレに擦り寄ってお馴染みのおねだり攻撃を飛ばしてくる
Pr
Ak
Pr
オレたちは笑い合いながら、いつの間にかベッドから落ちてた ブランケットを拾い、2人でそれをかぶる
Pr
Ak
どっちも狭い狭いと文句を言っているのに、 オレにもPrーのすけにも今そばにある温もりを手放すという選択肢はなかった
笑い疲れて少しずつ意識が夢の世界へ沈んでいく時、 自分の手が何やらあたたかいもので包まれた
その感触をオレに与えた人なんて1人しか思い浮かばないので、 オレは隣に寝転ぶその人の名前を呼ぶ
Ak
Pr
Pr
Ak
優しくオレにそう言ってくれた大切な幼馴染に オレがふわふわした声で感謝を告げると、彼もふわりと微笑んだ
Ak
ゆらりゆらりとたゆたう意識の中で、 柔らかくてあたたかいPrーのすけの手の感触だけが鮮明に残っていた
Prーのすけがそばにいてくれたおかげでゆっくり眠れたオレは、 少しだけ遅れて日課の修行に参加し、Stくんにお礼を言った
Ak
St
Pr
St
St
Kty
そのあとはいつも通りStくんの解説を受けて、 自分の剣術を上達させようと努める
特訓が終わったあと、いつも当番で回している片付けの時間になった
Ak
Pr
Ak
Ak
Pr
彼はニコニコと優しい笑顔を浮かべて、 わかりきっているであろうオレの言葉の続きを待っている
オレは固まってしまいそうになっている舌と喉を一生懸命動かして、 長年口にしていなかった甘えの言葉を紡いだ
Ak
長年の癖の影響でボソリと小声になってしまったオレの言葉を 彼は丁寧に拾い上げて、にこりと笑顔を浮かべて返事をする
Pr
Pr
Ak
Kty
Ak
Kty
少しずつ周りに甘えを見せ始めたオレを、 Stくんがとても優しい表情で見守ってくれていた
St
St
Prーのすけに初めて弱みを見せたあの夜から 1週間ほど経った夜の自由時間に、Stくんがいつになく真面目な表情で 何かを抱えて一階の居間にやってきた
St
Tg
Mz
Kty
何事だろうかと不安になっているオレたちにStくんは とりあえず座って、と着席を促すと、自分も食卓に座って その手に持っていた何かを机の上に置いた
机の上に置かれたそれは、 神秘的な紫色の光を放つ丸くて大きな宝石だった
Pr
Ak
St
St
St
St
Mz
Mz
St
St
Tg
St
St
St
Stくんの言葉を受けた俺たち5人は、互いに目を見合わせて、 自分たちの意思が以前と変わりないことを確認しあい、 同時にうなずいた
St
Ak
オレがみんなを代表して元気に返事をすると、 Stくんはにこりと笑ってわかった、と告げる
St
そう言いながらStくんがオレにパープルオーブを手渡したので、 オレはそれを受け取ってしばらくじいっと見つめる
オーブが放つ穏やかで神秘的なアメジストの光に照らされていると、 ずっと心の中に大切にしまっている 子供の頃の記憶を引き出されているような心地よさを感じた
Ak
St
St
Kty
Pr
Ak
Tg
Mz
St
St
Ak
Stくんの言葉に返事をしたオレたちは、 明日から始まる大掃除に備えて各自の部屋に戻って休んだ
Stくんからパープルオーブを託されて3日が経ち、 いよいよ魔王城に向かう日がやってきた
St
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Kty
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St
Ak
Pr
St
笑ってオレたちを見送ってくれたStくんに手を振りながら、 オレたちは世界一強い男の家を後にした
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Ak
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