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パチンッ
薄暗い部屋に乾いた音が響く。
母親
母親
母親の怒号と、毎日増え続ける痣。
莉犬
父親
父親
そして、父親の罵詈雑言。
母親
母親
甲高い母親の叫びとともに、ビールの空き缶が飛んでくる。
莉犬
父親
父親
母親
母親
莉犬
俺は家族の温かさが分からない。
生まれてきた理由も分からない。
何も出来なくて、金がかかるだけの無能。
そうだ。
迷惑がかかってるのは俺のせい。
俺が生きてるからダメなんだ。
じゃあどこかで死なないと。
どこかで何かが崩れる音がする。
父親
母親
愛されない人たちのもとにいたって、何も無い。
もう疲れた。
暴力暴言に耐え続けた日々。
俺には、初めから居場所なんかない。
莉犬
ずっと心のどこかで期待していた。
きっと少しでも、親は俺のことを愛してくれていると。
そんな馬鹿みたいなことを。
母親
今度は皿が飛んでくる。
頬に当たって、血が流れる。
父親
莉犬
母親
父親
母親
母親
莉犬
もはや聞きなれた言葉。
だけどずっと、胸に深く刺さり続ける。
目の前が見えなくなって、頭がクラクラする。
莉犬
家族との会話は謝罪だけ。
楽しかったことも悲しかったことも、今までずっと話したことがない。
母親
父親
莉犬
吹っ切れた。
もうどうでもいい。
家でも学校でも、みんなに嫌われるなら。
俺はもう
死んでやる。
莉犬
その言葉を残して、俺は夜中の世界へと飛び出した。
コメント
3件
みぅだよ🥀 1話から重い空気がぎゅうぎゅうに詰まってて、読んでて胸が締め付けられた。 謝ることしかできない莉犬くんの存在が、切なくて、痛い。 親の「♡♡♡」「出てけ」が日常になってるのが、本当に苦しかった… でも、夜の世界に飛び出したラスト、この先どうなるのかすごく気になる。 ちゃんと読ませてもらうね。続きが楽しみ——大丈夫じゃなくても、ここにはあるよ。