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元姫シリーズ好きなので次の話も頑張ってください!フォローさせて貰います!
会いたくな人。 そう鳳来の幹部と優月
なんで毎回私が楽しいって嫌なことを忘れそうな時に会ってしまうんだろう
今朝のことがあったから自然と顔が引き攣る
それと同時に前の人たちも足を止める
自然と足が震える
向き合うように足を止める私たちを周りの一般の人と学校の人も集まってくる
雅人
雅人
煽るようにそう言い1歩私に近づく雅人
それに続いて他のみんなも口を開く
大丈夫かな。 私まだ耐えられる?
そんな心の準備が整う前に容赦なく私に言葉をかける
直樹
直樹
直樹
そんなこと言われなくてもわかってるよ
でも何回言っても私に関わってくるのはあんた達でしょ?
でも私は莉乃じゃないからこんな大勢の前でそんなこと言えない
最近は自分に大丈夫。大丈夫。 って言い聞かせてきたけどこれ以上酷いことを言われたらもう我慢できる自身はない。
コップの中の水は少しずつ溢れだしてきている
でもこんな奴らの前で、優月の前でなんて泣きたくない
グッと下唇を噛む。
透流
優月のされていたことを思い出しているのか苦しそうに私を責める透流
好きな人があんな目にあったら誰でも許せないもんね
だめ。だめ泣いたら。
全部、全部優月のせいなのに
私も鳳来もただの被害者なのに
なんでこんなに私達が苦しまなきゃ行けないんだろう
いいじゃん。私を追い出してみんなとたのしくすごしていれば
私を巻き込めば私だけでなくあんたを好きなこの人たちも苦しむんだよ?
和樹
和樹
和樹
冷たい言い方。
そんななか無言で何かを訴えるように私を見る春樹
まるで本当のことを教えてくれというように。
だからさ、あんたが知りたいことは全部知ってるでしょ?
例えそれが”作り物”の真実でも
そんな2人を見ていると私の肩に手を置いた雅人が私の心を切り刻むような言葉を私にしか聞えないように放つ
雅人
軽く笑うように、馬鹿にするように
目の前が暗くなって何も考えられなくなっていた
雅人
こんなのただの脅し
いつもと似たような
でも……もう無理
周りにはいつも通り野次馬が、目の前には鳳来…優月が
こんな周り全部が敵だらけのところで、泣きたくなんかなかった
でも私にあるコップの水は溢れ出してしまったらもう、止まらなくなっていた
涙がとまらない。 目の前の人達が周りの風景が涙で歪む
そして1滴目からポロッと流れた時
翔
莉子
そんな声が聞こえたと思ったら私より大きな手で目元を覆われた
そして耳に残るのは私の大事な人の声
私を後ろから抱きしめるようにして目元を覆ったのは
莉子
翔だった
そんな翔の手をすがるように掴むと、私の中の張り詰めていたものが全て崩れて涙がこぼれた
子供みたいに泣きじゃくる私の頭をポンポンと叩いて慰めてくれる
そして私の耳元で優しく
翔
翔
と馬鹿にしたようにそう言った
翔
翔
健さん
莉子
健さん
健さん
風真
蓮
葵
そんなみんなの言葉で涙がもっと溢れる
莉子
莉子
いつもはただの生意気な後輩だと思っていたのに何故か今はすごくかっこよく見える
そんな私のこととは関係なく野次馬たちは騒ぎ始める
まぁ鳳来も顔面偏差値高いけど紫蘭のみんなはそれとは違った大人の偏差値の高さがあるもんなぁ
でもそんなことなんて一瞬で止むような低いその声が聞こえた
雅人
莉子
翔
莉子
翔
でも雅人の声からしてものすごい形相で見ているはずなのになんでこんなに翔は冷静なんだろう
健さん
葵
春樹
春樹
蓮
蓮
直樹
風真
雅人
透流
健さん
いや、そんなことは絶対にありえないからね
雅人
雅人
翔
蓮
翔
翔
翔
蓮
風真
健さん
健さん
健さん
春樹
直樹
優月
優月
葵
和樹
優月
そう悔しそうに言葉を吐く優月
春樹
風真
風真
和樹
その時翔は意地悪そうないつもの笑みを貼り付けているように見える
まるで自分の中にある怒りを抑えるように
雅人
健さん
健さん
健さん
優月
今のみんなを見てて分かるのは健さん達意地悪そうな笑みだけど、目がすごく怒ってる
翔
春樹
健さん
健さん
蓮
健さん
翔がそんなこと言ってくれるなんて思ってもなかったから、また視界が歪む
私のために… そんなことがすごく嬉しくて
莉子
莉子
涙を流しながら笑い出すからみんなちょっと引いてたけど、そんなの気にならないくらい嬉しかった
嬉しくて翔をぎゅっと抱きしめて
気持ちを落ちつかせて前を見ると何故か春樹の瞳が揺れていた
それと優月は私をきつく睨んだ後何かを企むようにニヤリと笑っていた
何をするつもりなの…優月
緩んだ頬がきゅっと引き締まる
そんな私に気づいたのか翔は私にある面白いことを提案してきた
翔
莉子
その作戦を聞いて私も翔につられてニヤリと笑う
ショータイムだね?