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AM6:30
権田沼奈穂美
権田沼珠代
権田沼奈穂美
寝ぼけて聖夜を蹴り飛ばしてしまったアホ美
早朝から母に叱られ少し焦りはしたものの
予定通り早々と家を出ることができた
権田沼珠代
これまでアホ美の破天荒に振り回されてきた母は
アホ美に関してかなり勘が鋭くなり
権田沼珠代
数年前のことを思い出し
嫌な予感が頭をよぎっていた
権田沼聖夜
権田沼珠代
権田沼聖夜
思いっきりお腹を蹴られた聖夜は
痛みの残るお腹をさすりながら家を出た
権田沼聖夜
権田沼聖夜
権田沼聖夜
気になって追いかけようとしたが
腹痛のせいでうまく走ることができなかった
AM8:00
いつものように登校し靴を履き替える友美
だが下駄箱に友美の上履きは入っていなかった
昨日の帰り
権田沼奈穂美
アホ美がビニール袋を友美に渡す
金田友美
権田沼奈穂美
金田友美
金田友美
友美はアホ美が用意していた袋に上履きを入れ鞄の中へ
こうして持ち帰っていたおかげで
上履きを守ることができた
原田幸枝
夏川夕陽
槙原玲奈
原田幸枝
田原優奈
原田幸枝
この日、黒板には幸枝の指示で新たな落書きがされていた
内容は根も葉もないものばかりなのだが
幸枝の友美への誤解はまだ解けておらず
田原優奈
幸枝は怒りを込めて鋭い視線を黒板に向ける
原田幸枝
原田幸枝
しばらくして友美が教室の扉を開くと
その場にいた生徒全員の視線が注がれ
金田友美
落書きに気づいた友美が全身を震わせる
今までは友美、個人を中傷する内容ばかりだった
全て誤解から来るものなのだが
何度、幸枝に訴えてもその誤解が解けることはなく
落書きは日を追う毎にエスカレートしていき
遂に第三者を巻き込んだ内容の落書きがされてしまった
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
金田友美
金田友美
友美は何とか歩き自分の席に座ると
夏川夕陽
夏川夕陽
槙原玲奈
原田幸枝
すかさず酷いヤジが飛び
そのきつい言葉の数々に耐えかねた友美は
鞄からスマホを取り出し
原田幸枝
震える手で必死に黒板を撮影
まさかの友美の行動に誰もが息を呑んだ
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