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俺は矢崎の腕を引っ張って拓磨と神社から少し離れたところまでやってきた。
伊野拓磨
俺と矢崎の様子を見て拓磨が申し訳なさそうに口を開く。次に何を言おうとしているのかは大方察しがついた。
伊野拓磨
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
伊野拓磨
伊野拓磨
遠山泉
俺は正直矢崎とは極力話したくないのが本音。何故なら一度体の関係を持った相手とどういう立場で会話をすればいいか分からないから。また、それに対していちいち気を遣わなきゃいけない事が面倒くさい。
矢崎柚子
遠山泉
しかし、普段なら気を遣ってついて来ないであろう矢崎は、酔っていたせいなのかノリノリでついて来る気満々の様子を見せていた。
遠山泉
神社の近くの居酒屋は予想通り混み合っていたので、タクシーで少し離れた場所の居酒屋へ俺たちは入ることにした。
伊野拓磨
伊野拓磨
まあ、俺も自分のこと詮索されるの嫌いだから基本的に会社で業務以外のことは話さないしな。
矢崎柚子
遠山泉
矢崎の言う事も一理ある。
伊野拓磨
拓磨は俺と矢崎の反応に納得していないような顔をしていたけど、わざわざそれを深掘りするような面倒なことは言わない。
矢崎柚子
伊野拓磨
矢崎柚子
そう矢崎は俺の前で気まずそうに話していた。
伊野拓磨
伊野拓磨
矢崎柚子
矢崎柚子
伊野拓磨
伊野拓磨
矢崎柚子
伊野拓磨
確かに会社で俺はよく拓磨と一緒にいる。拓磨は裏表がなく素直で性格もいいし、基本的に優しいから一緒にいて楽だからだ。
伊野拓磨
矢崎柚子
伊野拓磨
矢崎柚子
矢崎柚子
矢崎柚子
伊野拓磨
矢崎柚子
遠山泉
矢崎のせいで、俺は思い出したくない記憶を思い出した。
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
何故か俺の事で喧嘩している女子同士の間に挟まれて、コイツのせいで無理やり手を繋ぐことになって、その後グラウンド一周しながら反省会を行うハメになった当時の俺。
伊野拓磨
矢崎柚子
伊野拓磨
遠山泉
矢崎柚子
伊野拓磨
矢崎柚子
遠山泉
そういえばコイツ、カブトムシをランドセルに入れて家に教科書全部置いて学校に来たら、先生にめちゃくちゃ怒られてた記憶あるな。
伊野拓磨
俺も当時、矢崎が俺の事どう思ってたのか純粋に知りたい。
矢崎柚子
いや…もういいよ、カブトムシで答え例えるの。さじ加減分かんねーよ。
伊野拓磨
伊野拓磨
矢崎柚子
矢崎柚子
矢崎柚子
拓磨も食事中に虫の話広げるんじゃねぇし。
ていうか、矢崎の奴まだカブトムシ好きなのかよ。このテーマの話になった途端、さっきの様子とは見違えるほど目輝いてんじゃん。
伊野拓磨
矢崎柚子
伊野拓磨
矢崎柚子
「デカくてカッコいい」とか小学生の夏休みの日記より酷い感想だよ。
伊野拓磨
伊野拓磨
遠山泉
矢崎柚子
伊野拓磨
伊野拓磨
遠山泉
パチッ
すると、俺の感情がそのまま顔に出ていたのか矢崎と目が合った途端、向こうは俺の表情を見て何か言いたげな顔をしていた。
矢崎柚子
遠山泉
俺も矢崎の暴露に対抗して、小学校の矢崎がどんなだったか言ってやろうと思ったが、一旦考えて冷静になった俺は飲み込んだ。 今周りが思っているほどコイツは昔は全然モテてなどいなかった。むしろ蝉の抜け殻を机の中に集めたりライダーグッズ集めていて、女というより男色の方が濃かった感じだったから。
矢崎柚子
矢崎柚子
嫌だよな。他人に好き勝手あれこれ噂されんの。橋下さんとか隣に来るとうるせえよって俺、実は毛嫌いしてるし。
遠山泉
伊野拓磨
矢崎柚子
俺たちは駅前の繁華街の居酒屋の中から出てくると、3人とも解散する雰囲気となっていた。
遠山泉
伊野拓磨
遠山泉
伊野拓磨
伊野拓磨
伊野拓磨
遠山泉
矢崎柚子
拓磨が駅へ向かっていく背中を見送ると、矢崎と俺は2人きりになった。
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
突拍子もないその質問に俺は思わず開いた口が塞がらなかった。
遠山泉
どう?って言われても「どうとも」としか現時点では言いようがない。何故なら、俺が考えいる「どう?」って質問と矢崎が考えてる「どう?」っていう質問の意図がそもそも一致しているとは限らないからだ。
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
普通に“飲みに行かない?”で良くね?
矢崎柚子
矢崎柚子
なんかそれだと余計に答えづらい質問になってるじゃねーか。何メリットって。
遠山泉
矢崎柚子
もう、うぜえよコイツ。なんで俺がそんな2人っきりなの嫌がってると思ってるんだよ。
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
遠山泉
矢崎も俺と一緒で基本的に人と接する時に壁を作っている。そんな矢崎がいきなり俺に対して“気がある”という選択肢は思い浮かばないのだが、わざわざ俺の心情を聞くような質問をしたのはいったい何の意図があるというのだろうか。
正直、俺は昔から女の人に対してはどちらかというと苦手な人のイメージの方がすぐ出る。すぐ泣く奴、建前がある奴、男に期待してくる奴、ぶりっ子する奴、面倒くさい奴。多分、考えれば考えるほど出て来ると思う。
遠山泉
さっきの「私の事どう思う?」って聞かれた時は正直焦ってしまった。 “矢崎はそれに該当しない”。ただそれだけのはずなのにこの誘いを乗ったのが下心からなのか、それとも純粋な興味からなのか、自分の本音が分からなかったから。
#貴族