主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
当てもなくひたすら走り続けて息が切れた時、 俺が立っていたのは見覚えのない公園だった
Pr
とりあえず俺はカバンを漁り、財布の中の残金と スマホのバッテリー残量を確認してはあ、と息をついた
Pr
ささっとマップアプリを開いて現在位置を確認すると、 自宅からは割と遠いしAkやAt兄、Mzの生活圏にも被っておらず、 関係が深い彼らと鉢合わせるということはほとんどないだろう
近くのネカフェにでも泊まろうかなと思って俺は検索をかけ、 ポケットに適当にスマホを押し込んで歩き出した
俺がマップで示されたネカフェの扉を開けると、 店員さんがニコッと笑って挨拶をしてくれた
Kty
Pr
Pr
Kty
Kty
Pr
Kty
Pr
Ktyが放った『喧嘩』という言葉に At兄の傷ついたような顔を思い出し、俺は今更ながらに 自分がどれだけ大好きな兄に酷いことをしたのだろうと思い知る
Pr
Kty
Kty
Pr
Pr
Kty
Kty
Pr
Kty
Pr
Kty
Kty
Pr
Kty
Pr
Kty
Ktyがどうしようかなとぶつぶつ言いながら考え事をしていると、 奥から小柄な可愛らしい見覚えのある男性が現れた
Tg
Tg
Pr
Kty
Kty
Ktyが事情を説明すると、なるほどね、と言って Tg先輩と呼ばれた青年がこちらを見て驚いたように目を見開いた
Tg
Pr
この前Mzとショッピングモールでストーカーした時に AkとAt兄が彼を追跡していたから、俺は彼が兄の知り合いであることを 知っていたが、どうして彼は俺がわかったんだろう
Pr
Tg
Pr
Kty
Pr
Pr
Tg
Pr
Tg
Kty
Kty
Pr
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Kty
Pr
Pr
Tg
キラキラ輝かんばかりの笑顔を振りまいている彼に、 今更ながらに『Ktyが好きそうな人やな』と思った
Pr
Tg
Tgさんが俺を泊まらせてくれると発言した数時間後、 俺はTgさんのバイト終わりまで待機した後彼と一緒に家に向かい、 ぺこりとお辞儀して彼の家に上がらせていただいた
Tg
Pr
Tg
そう言って彼は棚からコップを取り出し、冷蔵庫からオレンジジュースも出す
Tg
Pr
Tg
Tg
Pr
Tg
Tgさんは少し照れている俺を見てころころと楽しそうに笑いながら、 ことんとコップ一杯のオレンジジュースを俺の前に置いてくれた
そしてTgさんはもう一つのコップに オレンジジュースをコップのふちスレスレまで入れ、 ごくごくと可愛らしく飲んでぷはっと息をする
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
Pr
俺の言葉を聞いてTgさんは少し不思議そうな顔をしたが、 途中で何かを察したかのように優しくにこりと笑う
Tg
Pr
Pr
Tg
Tg
Pr
Pr
Pr
Pr
Tg
Pr
Pr
Pr
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
ニコニコと優しい笑顔を浮かべながら 俺を見守っている彼を見ながら、俺は記憶の糸を必死で手繰り寄せて 先ほどのTgさんとの会話を思い出そうとする
Pr
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Pr
混乱して頓珍漢な回答をした俺にTgさんは楽しそうに笑い、 『違うよ』と俺の言葉をはっきりと否定してから答える
Tg
Pr
Tg
Tg
誰、のところをわざわざ強調したTgさんに 俺は彼が何を言わんとしているか理解した
しかし、いくらなんでも流石に予想外すぎるし 自分の一番の欲望をそのまま言葉にしたようなものだから、 俺の脳は処理できなくて俺も一緒に固まる
もしかして、という期待が頭をよぎったが、 そんなことありえないので俺はブンブンと首を振った
Pr
Pr
Pr
Pr
思わず生々しいことを言ってしまったことに気がついた俺は、 ハッとして慌てて口を押さえるが吐き出してしまった言葉は戻ってこない
Pr
Tg
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
Tg
Pr
Tg
Tg
彼はすうっと大きく息を吸い込んだ後はあっと息を吐いて、 オレの瞳をその美しい千草色の双眸で覗き込みながら言った
Akは、Prちゃんのために離れたんだよ。
Pr
Tg
Tg
Pr
俺の返答を聞いたTgさんは『ありがと』と言って柔らかく微笑むと、 今日At兄とAkが話したことを伝えてくれた
Tg
Tg
Pr
俺の疑問にTgさんはニコッと笑って人差し指を自身の唇の前に持ってきて、 内緒話をするようなヒソヒソとした声で説明してくれる
Tg
Tg
Tg
Tg
『Akはさ、Prのこと好きなの?』
Tg
Pr
Tg
Tg
Pr
そう言ってむくれた俺をみてTgさんは笑い、 優しい声で彼自身の予想を返してくれる
Tg
Pr
Tg
Tg
Tgさんはその時の光景を思い出すかのように優しく目を閉じて、 Akが言っていたと言う言葉を並べていく
Tg
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Akの決断が気に食わなくて、 でもそれだけ大切に思ってくれているということが びっくりするくらい嬉しくて、俺はボロボロと溢れる涙が抑えきれない
そんな俺をみて優しく笑ったTgさんが、 俺の頭をよしよしと撫でながらこんなことを言ってきた
Tg
Tg
Pr
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Pr
Tg
俺の言葉に爆笑したTgさんは目に涙をいっぱい溜めた後、 まだ落ち着かない呼吸を整えながら目尻を拭って 『それでね』と話を続けていく
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
Tg
Tg
Tg
Tgさんは子供時代の自分を思い出しているのか、 どこか遠くの方を見つめながら言葉を紡ぎ続ける
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Pr
彼の言葉に相槌を打った俺にTgさんは優しく微笑み、 『でもね』とおそらく本題であろうことを話し始める
Tg
Pr
Tg
Tg
Tg
Tg
Tg
Pr
Tg
幼い子供を諭すような目をしているTgさんの声音は 柔らかいのに芯が強くて、俺に何か大切なことを 伝えようとしているということが伝わってくる
Tg
Tg
みーんなみーんな、より良い未来のために、 自分の欲しい未来のために、あがいてる。
Pr
Tg
Tg
俺は、ショッピングモールでストーカーをした時に AkとAt兄が言ってた『後輩くんと話繋ごうとして必死』という言葉や 先ほど店でKtyに対応した時の優しい顔を思い出していた
Tg
Tg
Tg
俺は、MzからAt兄の告白を聞いた時に微かに抱いた 『At兄にしては珍しく衝動的な行動だな』という違和感と、 俺が『大嫌い』と言ったときの心の底から傷ついたような、 でも申し訳なさそうな表情を思い出していた
Tg
Tg
Tg
俺は、俺を何よりも大切そうに眺めているAkの優しい視線と、 俺に『この関係をやめよう』と言ってきたときに彼の瞳に揺れていた “恋するあの子”のことを考えている時の光を思い出していた
Tg
Tg
Tg
俺は当たり前だ、と言葉の代わりに仕草で伝えるように強く頷き、 椅子を引いて立ち上がってTgさんの目を見ながら言う
Pr
Pr
Tg
Tg
Pr
Tgさんが貸してくれると言う部屋に向かって歩きながら 居間の扉を開けた時、俺はもう一度振り返って 深々とKtyの最愛の人にお辞儀をする
Pr
Tg
愛らしい笑顔を浮かべながらふりふりと俺に手を降っている彼を見て、 やっぱりKtyが好きそうな人だと思いながら俺は居間を後にした
コメント
9件
見るの遅れた!!! 通知来ないし、 ホームにも出てこないし… 私も嫌われてんのかな、、、 データ消えるのほんとやだよねぇ…w 私も60タップくらいしてたのに 全部消えたことあるw ほんとに尊敬✨️ まじで虹椿ちゃんが書く作品大好き♡ 言葉のセンスだったり、地の文の 書き方だったり何もかもが 天才すぎて、すごすぎる…✨️ akは気持ちに気づいたんだ✨️ でも、身を引くと、、、
見るの遅れてごめんね😭良かった!作品は非公開になりましたみたいな通知あったから心配してた🥲書いてたやつのデータ消えるのはダルすぎるね… ちぐさくんナイスなんだよなぁぁぁぁシンデレラの時もアシストの天才だったし今回も大人と子供の違いは沢山あるんだけど似ている部分だってあるからこそ言葉選びとかが上手でいいところいるんだよね!!!!!!ちぐさくんの言葉を頼りに仲直りしてくれ🥲
見るの遅れてすみません! なんかもう展開が自分の好みの ど真ん中を行きすぎてて尊すぎて 今の自分の顔を誰かに見られたら 絶対引かれるレベルです、、、 とにかく仲直りできるといいなぁ