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ヒロイン 第6話

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ヒロイン 第6話

1 - ヒロイン 第6話

♥

51

2018年12月24日

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次の日

一ノ瀬 すず

(大雅くんって、なんか大雅に似てる気がする)

一ノ瀬 すず

(でもあの大雅はもーちょっと背も小さかったし、体格もあんま強そうじゃなかった)

一ノ瀬 すず

(この大雅くんは背が高いし、肩幅広くてすごい強そう)

一ノ瀬 すず

(それに声も低いし、なんかチャラそうだし、顔もこの大雅くんの方がカッコいい)

一ノ瀬 すず

(やっぱ違うよね)

一ノ瀬 すず

(でも、初めて喋った時、大雅と初めて話した時と同じなような気がした、、)

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

ねえ、大雅くん

松本 大雅

なに?

一ノ瀬 すず

大雅くんって、どこから来たの?

松本 大雅

松本 大雅

千葉だよ

一ノ瀬 すず

(ほら、やっぱりただの私の勘違い)

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

そ、そっか、、

松本 大雅

うん

放課後

一ノ瀬 すず

(あー雨降ってきた)

一ノ瀬 すず

(教室に折り畳み傘置いといたはず、取りに行こ)

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

(あ、まだクラスに誰かいる)

一ノ瀬 すず

(入りづらいなぁ)

松本 大雅

松本 大雅

なにしてんの?

一ノ瀬 すず

あ、あの傘、取りにきて、、

松本 大雅

入んないの?

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

入る、よ、

一ノ瀬 すず

(あれ?これもどこかで、、)

ガラガラッ

女子生徒

うわ、一ノ瀬じゃん

女子生徒

大雅くんもいる

女子生徒

あの2人なんで一緒に入ってきたの?

松本 大雅

松本 大雅

俺らもそろそろ帰ろ

一ノ瀬 すず

え?あ、

一ノ瀬 すず

(手、、引っ張ってくれてる)

一ノ瀬 すず

(気遣ってくれたんだ)

松本 大雅

俺傘ない

一ノ瀬 すず

あ、じゃあ、傘一緒に、入ろ、?

松本 大雅

おう

帰り道

一ノ瀬 すず

さっきの、ありがとね

松本 大雅

なにが?

一ノ瀬 すず

ううん、なんでもない

松本 大雅

一ノ瀬 すず

あ、

一ノ瀬 すず

(傘持ってくれた、)

一ノ瀬 すず

ありがと、、

松本 大雅

松本 大雅

家どこ?

一ノ瀬 すず

え、あ次の次の信号曲がったらす——

一ノ瀬 すず

(ここって、3年前、莉子と優磨が別れた後の、、)

松本 大雅

送ってく

一ノ瀬 すず

あ、いーよすぐだし

松本 大雅

近くても女子なんだからあぶねーだろ

一ノ瀬 すず

松本 大雅

てかお前さ、さっきから離れすぎ

一ノ瀬 すず

!!

一ノ瀬 すず

え、、

松本 大雅

お前が悪いんだよ

松本 大雅

離れるから、!

一ノ瀬 すず

松本 大雅

ここ、家だろ

一ノ瀬 すず

う、うん

一ノ瀬 すず

(なんで家知ってるの、?)

一ノ瀬 すず

ねえ、こっち向いて

松本 大雅

松本 大雅

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

(やっぱり、私が濡れないように、、半分だけ濡れてる)

一ノ瀬 すず

ねえ、、

松本 大雅

じゃ

一ノ瀬 すず

待って!!

一ノ瀬 すず

一ノ瀬 すず

タオルと傘、、、

松本 大雅

松本 大雅

ありがとな

一ノ瀬 すず

(気のせいかな、、)

一ノ瀬 すず

(初めて大雅と一緒に帰った日に似てる気がする、、)

一ノ瀬 すず

(もしかして、ほんとに大雅なの、、?)

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