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江藤ルミエール
195
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#ミステリー
鬼霧宗作
61
目を覚ますまでに、どれほどの時間が経過したのかはわからない。
新倉穂乃花
体を揺さぶられ、生徒ナンバー03・生島菜々美の意識が浮上していく。
最初は、すべてが白く霞んでいた。
やがて視界が鮮明になると、目の前に生徒ナンバー25・新倉穂乃花の顔があった。
生島菜々美
約100平方メートルの、正方形の部屋。
窓はない。
出入り口らしきものも見当たらない。
床には、高級なステンレスのような銀色の素材が敷き詰められている。
天井と4つの壁も、同じ色と質感だった。
天井の無数の穴には、埋め込み式のライトが並んでいる。
白い光が、部屋全体を容赦なく照らしていた。
菜々美が何より驚愕したのは、正面の壁際に置かれた得体の知れない物体だった。
生島菜々美
全高は、2メートル近くあるだろうか。
全身が鈍い光沢を放つ、メタリックシルバーのロボットのようだった。
両腕は、床に接触しそうなほど長い。
胴体の中央には、モニターのようなものが埋め込まれている。
その前には、横長の白いテーブル。
テーブルの上には、アルミ製と思われる少し大きめの銀色のカップが3つ。
レモン色の、直径3センチメートルほどのピンポン玉。
さらに手前には、固定式のボタンのようなものがある。
新倉穂乃花
生島菜々美
ほどなく、他の生徒たちも意識を取り戻していった。
目を覚ました者から順に、言葉を失っていく。
泣き出す者。
スマホを取り出す者。
壁を叩く者。
床に座り込んだまま、動けなくなる者。
全員が起き上がってから、5分ほど経った頃だった。
部屋全体に、低い男の声が響き渡った。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
菜々美たちには、この場所がどこなのか、皆目見当もつかなかった。
ただ、これから嫌なことが始まる。
その予感だけは、生徒全員が薄々感じていた。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
生徒たちは、強張った表情で互いを見合わせた。
脱落。
その意味を、誰もまだ知らなかった。
けれど、決して軽い言葉ではないことだけはわかった。
もしかしたら、消えるのは自分かもしれない。
そう考えた瞬間、菜々美は喉の奥が冷たくなるのを感じた。
コメント
1件
白い密室に銀色のロボット、そして「脱落」の言葉…。目覚めた瞬間から張り詰めた空気が伝わってきて、ドキドキしながら読んじゃいました。菜々美ちゃんが「消えるのは自分かもしれない」って思うところ、すごく切なかったです。9つの試練、何が待ってるんだろう…続きが気になりすぎます🥀