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いつからだろうか。 俺の心が君に奪われたのは。 あれは確か去年…
去年の春、俺はこの高校に入学した。 その時、美しく髪をなびかせながら歩いているきみがいた。 そんな君をじっと見つめたまま校門の前に立ちっぱなしだった。
気を取り戻して俺は背負っていたカバンの位置を直し、校門を通り超えて学校へ入った。 道の脇には数々の咲き誇る桜たち。 それと同じくらいに美しかった君。 そんな君を横目に進路を右に進んだ。そこにはズドンとそびえ立つ大きな校舎があった。
そしてカバンからシューズを取り出して校舎内を進んだ…
坂見 泰我
と、俺の名前を呼びながら話しかけてきたのは小学校からの付き合いの、泰我だ。
大山 祐斗
少し緊張していた僕はそんな返事しかできなかった。
坂見 泰我
と、笑いながら言われた。やはり俺の心は読まれてる。
大山 祐斗
と、適当な返事をすると、ガラッと教室のドアが開いた。
安藤 秀之
と、教室に響き渡る低音ボイス。担任だ。
安藤 秀之
すると、肌の焼けたいかにもスポーツ系の男の子が席をたち、それに合わせてみんな席を立った。そして…
男子生徒
とその男の子が言うと、
一同
とみんなで先生に挨拶をした。
安藤 秀之
と、嬉しそうににやけて先生が言った。
安藤 秀之
と、みんなで廊下へ出て、チェックを行った。
約1時間くらいだろうか。 学年全員のチェックが済んだあと、
安藤 秀之
と、再び廊下に並ばされた。 先生はみんなが並べたのを確認すると
安藤 秀之
と皆に言った。そしてみんなで体育館へ向かった。
先生の誘導の下で体育館らしき建物の前へ着いた。
安藤 秀之
と先生の声。そしてザザザッと体育館の扉が開いたと同時に、吹奏楽部の演奏が始まった。
みんなが入場する中、ずっと緊張で震えが止まらなかった中目線の先にはさっきの女の子が居た。恐らく2年生だ
そんな彼女に目を奪われていると、後ろからドンッ!と押されて気が戻った。そして歩き出し、座席にみんなで一斉に座った。
入学式を終えた僕らは、先生の話を聞いて帰ることになった。
安藤 秀之
と先生は言った。 そして挨拶を済まし、その日の学校生活は終わった。
坂見 泰我
また泰我だ…そう思いつつ僕は笑顔で返事をした。
大山 祐斗
そうすると焦ったように泰我は言う。
坂見 泰我
その目線の先には朝の彼女が居た。
坂見 泰我
それは知らなかった。少し泰我には感謝した。
大山 祐斗
と笑いながら返したところ、
坂見 泰我
大山 祐斗
すると泰我は少し声を張って、
坂見 泰我
こいつはなんか熱いなぁ…と思いつつも
大山 祐斗
と返した。
大山 祐斗
と泰我と別れ、家の玄関を開けて家に入った。
シャー… シャワーを浴びながら今日の女の子のことを考えていた。
大山 祐斗
と、気のせいだと思いながらも考えていた。
大山 祐斗
俺の体は急に熱くなって大きな声で
大山 祐斗
と叫んでしまった。
するとキッチンの方から足音を立てて誰かがやって来ると同時に
母
とものすごい声で母親が怒鳴ってきた。それも無理はない。
そして俺は寝るまでその人の事を考えていてやまなかった。
次の日。母親にケツを叩かれて起きた
母
と、鼓膜が破れそうな声で起こされたのだ。 俺は飛び起きた。
そして急いでご飯を食べ、支度をして家を出た。
道を歩いていると遠くから
坂見 泰我
と大きな声が近づいてきた。誰かわかった。
坂見 泰我
大山 祐斗
とツッコミを入れると
坂見 泰我
と言って純粋な顔でこちらを見つめて来たので何も言い返せなかった。
坂見 泰我
俺は右を見た。
大山 祐斗
俺の心拍数がどんどん上がっていくのがわかった。あの子だ。
坂見 泰我
と、泰我の大きな声で気が戻って、再び歩き始めた。
坂見 泰我
すると俺はとっさに
大山 祐斗
と言った。すると泰我はへへへと笑って
坂見 泰我
と言われ恥ずかしくなって教室を飛び出た。
知らぬ道を歩き続けると、方がドンッとぶつかった。
2年生
と声がしたので、前を見ると先輩たちだ。
2年生
と、まるでヤンキーのように睨みつけてきた。
大山 祐斗
と思ってる間に右から拳が飛んできた
俺の顎と相手の拳の衝突音が脳内に響き渡った。
ふらつきながらも
大山 祐斗
と口走ってしまい、
2年生
と言う言葉に、俺は倒れた。
しかしかすかに耳に聞こえてきた。
海上 興子
大山 祐斗
とおもいながら、俺の意識はなくなっていった…
気が付いたのは保健室のベットの上だった。
横を見ると見慣れない美しいスタイルに黒い髪、素晴らしくいい匂いの女の子が座っていた。
海上 興子
と、可愛らしい声が俺の体を癒す。
視線を上げて顔を見ると、俺は飛び上がり壁に頭をぶつけた。
大山 祐斗
と、俺が言うと彼女は俺の頭に手を当ててゆっくり輪郭をなぞって手を下ろした。
俺は顔が真っ赤になった。
海上 興子
と微笑む彼女の笑顔を見ると、余計に顔が赤くなった。
海上 興子
と彼女は聞いた。俺はすぐに
大山 祐斗
と答えた。
すると彼女は申し訳なさそうに
海上 興子
と、謝られた。
大山 祐斗
すると彼女はふふふと笑って
海上 興子
と聞いてきた。
大山 祐斗
海上 興子
そう言って彼女は席を立ち、
海上 興子
と去っていった。俺は幸せな気持ちでいっぱいだった。
そしてそれ以降何も無くその日は過ぎた。