TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

30TAP STORIES Ⅰ

一覧ページ

「30TAP STORIES Ⅰ」のメインビジュアル

30TAP STORIES Ⅰ

1 - 30TAP STORIES Ⅰ

♥

1,235

2020年02月22日

シェアするシェアする
報告する

1.病院

看護師

中下さん

看護師

こちらにどうぞ

中下

......

看護師

まもなく診察になるので

看護師

こちらの質問用紙に

看護師

ご記入をお願いします

中下

......

看護師

......中下さん?

看護師

どうされましたか?

中下

あなた....

中下

私が...視えるの...?

看護師

えっ...?

看護師

はい.....

看護師

視えます...けど...

中下

本当......?

看護師

はい......

中下

..........

中下

あああぁぁぁぁ...

中下

良かったぁぁぁぁ!

看護師

.....えっ?

中下

いや、ね

中下

さっき病院の前で
車にはねられた気がして

中下

妙にリアルだったから

中下

私、幽霊に
なっちゃったんじゃないかって

中下

焦りましたよ...!!

中下

でも、私のこと視える人が居て
安心しました!!

看護師

冗談よしてくださいよ

中下

いや
本当にすみませんでしたっ!

看護師

死んだ者同士なんだから

看護師

視えるのは
当たり前じゃないですか

2.阿弥陀

陽太

敬太から〇〇のレアカード
パクってきたぜ!

聡人

やりぃ!

湊斗

でかしたっ!

陽太

1枚しかなかったから...

陽太

あみだくじで誰が貰うか
決めようぜ!

湊斗

ナイスアイデア!

聡人

じゃあ俺あみだ作るわ!

聡人

よし、できた!
先二人選んで!

湊斗

俺からで良い?

陽太

いいぜ

湊斗

じゃあ真ん中〜

湊斗

てってーてれってー

湊斗

てれってれー

湊斗

......

湊斗

なに...これ...

聡人

えっ?

陽太

おい...聡人てめぇ

陽太

なに書いてんだよ

聡人

し、知らねぇよ!こんなの!

湊斗

待って...

湊斗

よく見て、コレ

湊斗

"死なない"...だって...

聡人

ぐはっ(吐血)

陽太

ぐへっ(心臓麻痺)

湊斗

えっ...

湊斗

湊斗

このカード......
敬太に返しに行くか...

3.シロ

......

朝の5時半ちょっとに目が覚めた。 隣で寝ている妻の口から 白いモヤモヤしたものが 大量に湧いている事に気が付いた。

正体不明の白いモヤモヤ。 無形のソレは何かの幼虫のように 妻の口元で蠕(うごめ)いている。

なんだ...コレ...

気持ち...悪ぃ...

しばらくじーっと見ていると モヤモヤは人の形を形成して 妻の頭上をぐるぐる浮遊し始めた。

......あれ?

何処かで見た事のあるシーンだった。 既視感(デジャブ)がしばらく 脳の裏にこびりつく。

......

あっ...!

そうだ......、思い出した。

そういえば 『母が死を迎えた時』にも 俺は、コレと同じものを見ていた。

抜け殻に成った母の口からは モヤモヤと仄暗い白煙のような か細い魂が溢れ出ていた。

おいっ...

美咲っ...

起きろっ!

妻の肩を揺すってみる。 けれど、反応はない。

返事しろよっ!!

俺は焦りながら 近くにあったコップを手に取って 白いモヤモヤを捕まえようとした。

けれど、コップ一杯分では納まらず 残りの白いモヤモヤは天に向かって すぅーっと静かに消えていった。

その美しき白は、 俺に向かって 最後まで手を振っているようだった。

妻はその後、直ぐ息を引き取った。

妻の遺体を焼却してみると、 骨が一つも残らなかった。

母の時と、全く同じだった。

亡き人間の忘形見である "遺骨"さえ手に入らない現実に 俺は大きな絶望を感じた。

手元に残ったのは あの正体不明の 白いモヤモヤした物体だけ。

その白は、今はジップロックに詰めて 左の胸ポケットに仕舞ってある。

俺は、妻の残りの魂も 空に送り出してあげようと思って ジップロックを取り出した。

その中には、ひとつ。 白い固形の骨が残っていた。

4.依存症

愛華

世の中依存ばっかだなぁと
明里はそう思わんか?

明里

急にどうした

愛華

サケはアルコール依存
肝臓を悪くして

愛華

タバコはニコチン依存
肺を悪くして

愛華

何が楽しいのか...

明里

まぁねぇ

愛華

そこで
私は水を推します!

明里

水?

愛華

この水、飲んでみて!

明里

何急に

愛華

パワーの水よ

愛華

パワーの水の力を貰えば
みるみる力が漲ってくるよ

明里

......宗教?

愛華

違うわよ

愛華

無料であげるから
ひとまず飲んでみ

明里

無料なら...

ゴクゴクゴク

明里

あいかぁ...

明里

パワーの水ちょうだいっ!!

愛華

1000円で売ってあげるわ

ゴクゴクゴク

明里

水っ...!! 水っ!!

愛華

5000円

ゴクゴクゴク

愛華

これで明里も
水依存症になったわね

愛華

パワーの水には
MD〇Aっていうドラッグを
溶かしているの

愛華

依存して身体壊すんなら
もっと派手に楽しまなきゃね

5.クチアニ

ドンっ

莉子

あっ

莉子

ゴメーン

莉子

ぶつかっちゃった

......ニ

莉子

ん?

莉子

なんか言った?

...チア......

クチアニ...

莉子

何言ってんの?

莉子

何かの呪文?

クチアニクチアニク
チアニクチアニクチ
アニクチアニクチア
ニクチアニクチアニ

莉子

うっわ...

紗良

あ、莉子

莉子

あっ!紗良っ!

莉子

この子ヤバイんだけど!

紗良

紗良

その子......

紗良

"クチアニ"しか言えない呪いに

紗良

掛かってるみたいだね

莉子

そうなんだ

莉子

......

莉子

......っていうか

莉子

なんで紗良

莉子

この子が呪いに掛かってるって
分かるのよ

紗良

......

紗良

えいっ!

莉子

莉子

クチアニ...っっっ!?

莉子

クチアニクチアニっ......!!!

紗良

紗良

勘が鋭いと
色んな人から嫌われちゃうよっ♡

6.skydiving

落ちている

私は一定のスピードを保って 地面に向かって落ちている

0.24kg/m の空気抵抗は 激しく、そして優しく 私の身体を包み込んでいく

私はただ

風を駆ける爽快感を 空に浮遊する多幸感を 全身で感じてみたかった

人々が行き交う世界 汚れたストレス社会 争いが絶えない地球 醜悪に満ちたリアル

そんな中で

鳥や虫たちは あんなにも優雅に 空中を飛んでいるのか

その理由を知りたかった

だから、私は

独りで空を飛ぶために スカイダイビングのライセンスを 取得した

生まれて初めての "孤独の空"

凄く凄く凄く気持ちいい

私の脳みそが ドーパミンの海に沈む

脳内麻薬のよう 気を失ってしまいそうになる

ながいあいだ 生と死の境目に 揺れている

たしかに 鳥や虫たちが ストレスなく生きている理由も なんとなく分かる気がする

私はパラシュートを広げるために 主傘の紐を引っ張ろうとした

  

あれ?

  

開かない......

ドキドキと鼓動が鳴っているような 気がする

そういえば 過去にもこんなことあったような 気がする

その時もたしか こうやって パラシュートが開かなかったような 気がする

  

二回目...?

  

いや、何回目だ...?

私は生と死の境目にいる えいえんに、だ

  

地面に着いたら
また、同じのを見るのかな?

それでもやっぱり

何回見たとしても

空から一望する夕焼けは 何よりも 美しかった

30 TAP STORIES

fin

この作品はいかがでしたか?

1,235

コメント

23

ユーザー

こんにちは👋 テラー運営です! こちらの作品を是非YouTube配信で朗読したいのですが、宜しいでしょうか?? もし、可能であれば、 配信中にプチ告知、または読者さんにメッセージすることも出来ます。 ご検討よろしくお願いします!

ユーザー

すごく面白かった😍

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚