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次の日 大学にて

翔吾

え!明里ちゃんが慧人のこと覚えてなかった!?

慧人

うん…

翔吾

なんか事故にでもあったんかな…

慧人

そうかもしれんな

翔吾

でも、生きてることがわかっただけマシちゃう?

慧人

…そうやな

慧人

でも、あまりにもびっくりして俺が何者なのかとかなんも言われへんかった

翔吾

まあ、無理もないな

翔吾

なんか変わったところあった?

慧人

特には…

慧人

…あ

翔吾

ん?

慧人

そういえば、標準語やった

翔吾

え!?

翔吾

ほんまに人違いちゃうん!?

慧人

ちゃうねんて!

翔吾

うーん謎は深まるばかりやな…

慧人

とりあえず、昨日と同じ時間帯にまた図書館に行こうと思ってる

翔吾

それがいいかもな

翔吾

俺また授業あるから行かれへんわ…ごめんな

慧人

おっけー全然大丈夫!

図書館で

慧人

(記憶喪失に関する本…)

するとちょうど女の子が歩いてきた

慧人

…あ

明里(?)は目があった瞬間すぐそらして引き返した

慧人

まって!

あまり大きな声が出せないので静かめに呼びとめた

明里?

なんなんですか!

慧人

まってや、話だけでも聞いて

明里?

いやですよ、しつこいです!

慧人

俺はお前のお兄ちゃんやねんて

明里?

はい??

慧人

ほんまやって!信じてや!

明里?

謎の女

ちょっと!晴夏(はるか)になにするんですか!

慧人

はるか…?

晴夏

お姉ちゃん…

慧人

お姉ちゃん…!?

謎の女

とにかく、これ以上晴夏に近づかないでください!

謎の女

行くよ

晴夏

うん…

晴夏は一瞬こっちを見たあと、そのまま去っていってしまった。

慧人

もうなにがなんだか…

〜晴夏目線〜

帰宅後

夏帆

はあ〜疲れた疲れた

夏帆

夕飯なににする?

晴夏

あー、ハンバーグ作ろうかなと思ってた

夏帆

いいね!一緒に作ろうよ!

晴夏

うん!

この人は私のお姉ちゃんの夏帆(かほ)

2人で暮らしている。

普段はお姉ちゃんが働きに出ていて、私が家事をやるってなってる。

多分高校には進学しなかった…かな

ちょっとその辺はあいまいだけど

実は“あの時”より前の記憶がなくて…

夏帆

晴夏?

晴夏

うん?

夏帆

どうしたの、ぼーっとして。

夏帆

まさかさっきの人が気になるの?

晴夏

うん、まあね…

夏帆

いいのよあんな人気にしなくて!

晴夏

うん…

さっきの人、私のお兄ちゃんって言ってた?

お姉ちゃんとあの人は面識なさそうだったけどな…

でも、どうしても嘘ついてるように見えなかったんだよな…

そういえば私、自分のスマホとか持ってないのかな…?

次の日

夏帆

じゃあ行ってくるね〜

晴夏

晩ご飯なにがいい?

夏帆

今日はカレーの気分!

晴夏

いいね!作っとくよ!

夏帆

ほんと!楽しみにしておくわ!

晴夏

うん!いってらっしゃい〜

夏帆が出ていった

晴夏

…よし

私はお姉ちゃんの部屋にはいった

晴夏

失礼しまーす

お姉ちゃんの机の隣に物がたくさん入ってそうな段ボールがあった

晴夏

あるかな…

ちょっとあさってみると…

晴夏

…あ

晴夏

あった

割と新しそうなスマホを見つけた

電源を入れてみた

晴夏

お!電源入った!

晴夏

けど…

パスコードを入力してください

晴夏

そうなるよね…

晴夏

覚えてるわけないじゃん…

晴夏

どうしよ…

晴夏

…賭けてみるしかないか

一方 図書館で

慧人

はぁ、さすがに3日連続は来んよな…

慧人

とりあえずこの本借りて帰ろか。

慧人は本を借りて家に向かった

途中の公園のベンチに座り、さっき借りた本を読むことにした

本を読みはじめてしばらくたった頃だった

晴夏

あの…

慧人

…!

慧人

明里…じゃなくて

慧人

晴夏ちゃん?

晴夏

こんにちは。

晴夏

あの、突然なんですけど…

晴夏

あなたが私のお兄ちゃんだって話、信じてもいいですか?

慧人

…え?

突然すぎて訳がわからない

え、え、え?

もはや心の中はパニックだった

晴夏

これ…

晴夏はスマホとメモ紙を差し出した

晴夏

これのパスコード、あなたなら解けるんじゃないかって思って

晴夏

明里って人…っていうか、私なのかもしれないけど。

晴夏

その人の周辺情報、分かりますよね?

慧人

うん。

晴夏

だからお願いします!私の過去の記憶を、取り戻してください!

俺がお兄ちゃんだって話 信じてくれたんだ…

夏帆

…晴夏?

晴夏

隠して!

俺はとっさにスマホを後ろに隠した

夏帆

なんでこんな所にいるの?

晴夏

お姉ちゃんこそ!なんでここに?

夏帆

今から帰るところだけど

夏帆

…って、またその人に会ってるの?

晴夏

たまたまだよ!…

夏帆

とにかく!家に帰るよ!

夏帆

あの、もう晴夏に関わらないでください。

慧人

そのまま去っていった。

家にて

夏帆

もうあの人と関わらないでね!

晴夏

夏帆

どうしたの?

晴夏

なんでそんな私の過去を隠したがるの?

夏帆

え?

晴夏

私“あの時”より前の記憶がないの!

夏帆

あの時って

夏帆

…病院で目覚めたとき?

夏帆

だったら、事故にあったからって言ったじゃない。

夏帆

それで記憶喪失になっちゃったんでしょ?

晴夏

おかしくない?

晴夏

病院で目覚めたとき、私はほとんどケガなんてしてなかった。

晴夏

なのに事故って…

晴夏

何か隠してるの?

夏帆

晴夏

ねえ、教えてよ!

夏帆

…知らない方がいい過去だってあるんだよ。

晴夏

…え?

夏帆

…さ、今夜はカレーでしょ?

夏帆

私が作るから、晴夏は休んでていいよ。

晴夏

夏帆はそのまま料理を始めてしまった

「知らない方がいい過去だってあるんだよ。」

その言葉がやけに頭にこびりついた。

その頃 高橋家で

慧人

もしもし翔吾?

翔吾

どうした?

慧人

明里の携帯ゲットしたで

翔吾

え!どうやって?

慧人

話したら長なるからまた話す!

翔吾

わかった

翔吾

それで、なにか真相見えてきた?

慧人

それがなーパスコードを入力しないとあかんくて

翔吾

そりゃそうよな…

翔吾

家族の誕生日、生まれ年とか、明里ちゃんの推しの誕生日とかは?

慧人

ほとんどやったと思うねんな…

翔吾

あとチャンス何回?

慧人

あと1回

翔吾

おい!もっと早く電話しろや!笑

慧人

絶体絶命やから電話したんやんか

翔吾

頑張って思い出してみ!

翔吾

なんか今までの会話にヒントあったりせんかった?

慧人

うーんそんなこと…

慧人

…あ

そういえば…

回想

明里!今年もあんたの好きな歌番組のスペシャルするって!

明里

ほんまに!いつ?

11月3日やって

明里

え〜めっちゃ先やん〜

慧人

ほんまやな笑笑

明里

まあそれを目標に頑張るわ!

慧人

そやな!

明里

てか11月3日とか忘れそうやねんけど笑

カレンダー書いとけばいいやん

明里

カレンダー見る習慣がないからな…

いやそこは習慣つけなさいよ!笑

携帯のパスワードとかそれにしちゃえばええんちゃう?

明里

あ!めっちゃいいやんそれ!

慧人

そんな公開して大丈夫なん?笑

明里

ここだけの秘密ということで…笑

慧人

はいはい笑笑

慧人

…そうだ

慧人

思い出した!

翔吾

ナイス!!

パスコードを入力してください

慧人

(1103)

ロックが解除されました

慧人

開いた!

慧人

ありがとな翔吾!

翔吾

よかったな!土壇場で笑

慧人

おう!笑

翔吾

また進展あったら連絡して〜

慧人

うん!ほんまにありがとう〜

電話を切った

慧人

まずはLINEか…

慧人

…なんか勝手に見るんもな

慧人

まあ、しょうがないか

LINEの文章を見る限り、特に変わったところはなかった

慧人

うーん…

慧人

ボイスメモとか…?

ボイスメモを開くと

一件だけ録音があった

慧人

なんだろう…

慧人は聞いてみることにした

つづく

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