滝谷
先輩のことが
『好きだからです』
雪花
・・・?!
3年部員女子A
そ、それは、どういう意味の?!
滝谷
先輩として尊敬しているし、人としても好きです
3年部員男子A
お前・・・なんでこんな酷いやつ・・・
3年部員女子B
なんでこんなやつがぁ?!
滝谷
・・・先輩達
滝谷
いくら先輩でも、僕は怒りますよ?
滝谷
こんなやつこんなやつって・・・同じ3年部員として仲良くしてたやつがいきなり何を言ってるんですか?
3年部員女子C
あ、え?
滝谷
あんなやつあんなやつって
滝谷
先輩のこと、何も分かってないんですね
3年部員男子B
どういうことだ、滝谷
滝谷
雪花先輩は、誰よりも練習を頑張ってます
滝谷
部活での練習だけじゃないです
滝谷
勉強でも、ものすごく努力しています
滝谷
僕は、そんな雪花先輩が好きです
滝谷
一生敵わない相手だと思ってます
滝谷
本当に、雪花先輩はすごい。
滝谷
・・・先輩達とは違って。
3年部員女子B
・・・なんでよ
3年部員女子B
滝谷くん、何も悪くないのに部活辞めさせられたのに、恨みひとつも無いの?
滝谷
ないです
滝谷は、ものすごく真剣な顔で言った
少し沈黙が続いた
私は耐えきれず、気になったことを聞いてみることにした
雪花
・・・滝谷
滝谷
はい
雪花
本当は・・・本当に・・・家の用事だったの?
滝谷
はい
雪花
・・・どんな、用事、だったの
滝谷
えっと・・・
紗奈
いいわよ、教えにくいなら私が教えてあげる
紗奈
私はね、滝谷の妹、紗奈よ
雪花
い、妹・・・?
紗奈
そうよ
紗奈
ふっ、彼女と勘違いとか、私的にはすごい嬉しいわ
紗奈
だってね、私はたっくんが好きだから
滝谷
おい、紗奈
紗奈
私ね、あんたが帰りに通るってことがわかってたから、あの日は彼女っぽくベタベタしてたんだよね
紗奈
用事事態はね、あの時の数分前くらいに終わったのよ
雪花
その用事って?
紗奈
・・・両親の葬式よ
雪花
・・・え
葬式
しかも、両親の?
紗奈
殺されたんだよね、うちらの両親。
紗奈
誰かは分からないけど、恨みを持たれてて殺された
紗奈
2人まとめて、ね。
滝谷
・・・
雪花
そんな・・・
じゃあ
私のしたことは
雪花
最低だ・・・
3年部員女子C
・・・
3年部員男子B
・・・
滝谷
先輩達、そんなに静かにならないで下さいよ
滝谷
僕も・・・どうしたらいいかわからなくなります
紗奈
ふふふっ、あんたさぁ、今どんな気持ち?
紗奈
両親の葬式に言ってたのに女遊びしてたって勘違いしてた雪花先〜輩?
雪花
・・・
私は
まちがってたんだ
滝谷は
そんなに悪いやつじゃないのに
私は色々勘違いしてた
何を言えばいいのか分からなくて、私は家に向かって全力ダッシュした
紗奈
・・・逃げやがったなあの女
滝谷
雪花先輩・・・
紗奈
(あの女・・・色々腹立つっ!)
雪花
私は何をしてたんだ・・・
そんな時、ふとあの母の言葉を思い出した
『ちゃんと本人に確かめてから 判断しなさいね』
私、ちゃんと滝谷の話を聞いてあげなかったな
ここに来て人付き合いが苦手という昔からのコンプレックスが足を引っ張った
もう色々忘れて寝てしまおうかな・・・
そんなことを思っていたら、ドアをノックする音が聞こえた
母
雪花〜
母
前に話してた、滝谷って子が来たわよ〜
雪花
・・・は?!
雪花
え、ちょ、はぁ?!
雪花
ほんとに来てる・・・
滝谷
あ、雪花先輩。
雪花
滝谷・・・ごめん
滝谷
え?
雪花
ごめん・・・勘違いなのに・・・私・・・
雪花
私っ、が、
雪花
滝谷を・・・部活から・・・ひくっ・・・
雪花
うぅ・・・うわぁぁぁ・・・
私は
後輩に酷いことをしてしまったことに耐えられなくなって 滝谷の前で大泣きしてしまった
滝谷
せ、先輩。
滝谷
大丈夫ですよ、僕が勘違いさせてしまうようなことをしたからいけないんですし。
滝谷
それに・・・
滝谷
あんなに頑張って部活に取り組んでいるのにヘラヘラしているやつがいると思ったら冷静でいられなくなるのは、当たり前です
滝谷
僕は、今、野球部で活動頑張ってます。
滝谷
だから、先輩は、今まで通り頑張っていればそれでいいんですよ!
滝谷
・・・雪花先輩。泣き止んでくれないと、僕が言いに来たことが言えないんです
滝谷
だから、泣き止んでください
雪花
そ・・・そっか、そうだよね
雪花
こんな泣いちゃだめ・・・だよね・・・
雪花
よ・・・
雪花
要件は、何?






