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これは、俺と幼馴染が付きあい始めた時の話
俺は昔からすごく気が弱くて、高校生の頃もそれは変わっていなかった。
クラスのみんなによく笑われていた。
たった1人、彼女である香織を除いて
ヒロト
直斗ー！
ヒロト
掃除当番、俺らの分変わってくんね？
真也
頼むよー！
直斗
え…？
直斗
前も変わってたけど…
直斗
ヒロトも真也も…信彦だって遊んでたよね…？
真也
はあ？
信彦
何言ってんだよ
信彦
俺ら部活だって言ってただろ？
直斗
前は確かにそうだった時もあったと思うけど…
直斗
もう高体連も終わったし…
ヒロト
良いから、やれよ
真也
頼んだぞー！
3人とも教室から出て行ってしまった。
直斗
はぁ……
直斗
（仕方ない
直斗
1人だけでも掃除はやらなくちゃ）
俺は1人で掃除を始めた。
しばらくすると教室に香織が入って来た。
香織
…何してんの？
直斗
香織…？
直斗
どうしたの？
香織
別に…
香織
てか、また押し付けられてんの？
直斗
う、うん
直斗
まあね
香織
まあねじゃないでしょ
香織
昔から直斗は…
直斗
ご、ごめん…
香織
何謝ってんの？
香織
さっさと終わらせるよ
直斗
え？
直斗
手伝ってくれるの…？
香織
…もー！！
香織
めんどくさい！
香織
当たり前でしょ！
直斗
ありがとう、香織
香織
別に…大したことしてないし
直斗
香織も昔からだよね
香織
何が？
直斗
優しいけどツンデレなところ
香織
…余計なこと言ってないでさっさとやるよ
直斗
うん
香織が手伝ってくれたおかげで掃除はすぐに終わった。
直斗
香織、ホントにありがとう
香織
…別に…当たり前でしょ
香織
直斗、どっか寄るとこある？
直斗
いや、特には…
香織
じゃ、帰ろ？
直斗
うん
帰宅後
直斗&香織のLINE
直斗
今日、ありがとう
直斗
ごめんね
香織
だからすぐ謝んないの！
香織
そんなんだからみんなにナメられるんだよ
直斗
うん
直斗
そうだよね
直斗
でも中々上手くいかなくて
香織
香織
何かあったら言いなよ？
直斗
うん！
直斗
ありがとう
直斗
おやすみ
香織
おやすみ
翌日
ヒロト
今日の掃除場所どこだっけー？
真也
いやいや、いつもしてないだろー！w
真也
直斗にやらせよーぜ
信彦
そうだなw
信彦
あいつ、何だかんだ言ってっけど結局やってるしなーw
真也
ひょっとして…
ヒロト
ドMか？www
生徒指導の先生
そういうことね？
真也
え？
生徒指導の先生
この間、青山香織さんから教えてもらったのもあるけれど
生徒指導の先生
それ以前に笹川直斗君がたった1人で掃除しているのも見たことが何度もあって少しずつ探らせてもらっていたの
生徒指導の先生
やっぱりあなた達がやらせていたのね？
信彦
すっ、すみませんでした！
ヒロト
お、俺たちもう、行かなきゃいけないんで！！
生徒指導の先生
……まったく
その日、俺はずっと好きだった香織に告白しようと思って
体育館裏に香織を呼び出していた。
そして、偶然先生から逃げて来たヒロトたちが体育館裏に来てしまった
香織がいる体育館裏に…
信彦
あー！！青山ふざけんなよ！！
真也
何チクってんだよ
ヒロト
ホントだよなー！
真也
ヒロト、あれ…
ヒロト
あっ！
信彦
青山じゃんか
ヒロト
丁度良かった
ヒロト
行こうぜ
信彦
おう
ヒロト
おい、青山
ヒロト
よくも生徒指導の先生にチクってくれたな？
香織
な、なに？
信彦
なにじゃねーよ
真也
女だからって許されると思うなよ！！
香織
きゃっ！
ヒロト
きゃっ！だってよーw
信彦
両手抑えられたくらいでビビるとかwww
真也
ヒロト、コイツどうする？
ヒロト
うーん…
香織
…早く離して！
真也
あ？
信彦
黙ってろよ
香織
黙るわけないでしょ！
信彦
ヒロト、これ持ってきたんだけど
ヒロト
何だ？
真也
ガムテープ⁇
信彦
直斗に使おうと思ったけど…コイツうるせーから
香織
ちょっ……んー！んー！
ヒロト
おー！！
ヒロト
さすがだなw
真也
確かにうるさかったしな
真也
さて、どうする？
真也
今すぐ俺らに土下座するんだったら外してやってもいいけど？
直斗
ヒロト！何やってんだ！
ヒロト
は？
ヒロト
あれー？直斗君、誰に向かって口利いてるのかなー？
信彦
お前もコイツみたいにするぞ？w
直斗
香織！大丈夫か！？
香織
んー！んー！！
真也
ちょ、3対1ってw
ヒロト
勝ち確だなw
直斗
……
直斗
香織を離せっ！！
俺がその後
どうやってヒロト達を追い払ったかは
よく覚えていないけど、
ヒロト達がいなくなった後に香織と過ごした時間は
決して忘れないだろう。
香織
直斗っ！！
香織が抱きついてきた
直斗
香織！？
直斗
大丈夫！？
香織
直斗……アイツらに言い返すなんて
香織
今まで絶対しなかったのに…
香織
すぐ無理しようとするんだから！！
直斗
かっ…香織……！
直斗
……今思ったこと、言っていい？
香織
なに？
直斗
か、香織さえ良ければ…
直斗
俺と付き合って下さい！
香織
はい…もちろん！
こうして付き合った彼女は
今の僕のお嫁さんです。
直斗
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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