あなたは、どんな死に方をしますか?
No.1 清水有紗 シミズアリサ
高野 凛
有紗!一緒に帰ろ!
清水 有紗
うん!
わたしは正直
凛のことをあまりよくは思っていない。
高野 凛
じゃーね!
清水 有紗
うん。ばいばい!
なぜかというと
全てが完璧で私のことなど
引き立て役としか思っていないからだ
清水 有紗
うっ…
清水 有紗
ゲホッ、ゴホ
清水 有紗
誰か…助けて…
医者
清水さん、落ち着いて聞いてください
医者
あなたの余命はね
医者
1ヶ月くらいなんです
清水 有紗
え…?
医者
もっと早く病院に来ていれば…
医者
最近、体調が悪かったりしたでしょう。
清水 有紗
言われてみれば…はい
医者
…なんとも、言えません
清水 有紗
はい…
ショックだった
でも、いい機会だと思う。
これなら、今まで我慢してきたことも
全て言ってしまえるだろう。
これを理由に色んなことが出来るだろう。
1か月後
清水 有紗
凛。話があるの
清水 有紗
屋上に来てくれる…?
どうして、屋上を選んだのだろう。
とっさに出た言葉だった。
高野 凛
OK!
高野 凛
なになに~?
屋上
清水 有紗
まず、謝りたいこと。
清水 有紗
早く言ってなくてごめん。
清水 有紗
私、余命宣告をされていたの。
清水 有紗
それが丁度、今日なんだ。
高野 凛
え…?
高野 凛
有紗、死ぬの!?
清水 有紗
うん。
清水 有紗
だから、金輪際、言いたいことを全て言います。
清水 有紗
恨まれても、別に、死ぬだけだから。
高野 凛
うん…
清水 有紗
まず、私なんかと友達になってくれてありがとう。
清水 有紗
こんな人と友達になる意味はないと思う。
清水 有紗
でね。私、何にもできないでしょ?
清水 有紗
けど、凛はすごく完璧。
清水 有紗
何でもできる。
清水 有紗
だから、すごい、偏見とかだったらごめんなさい。
清水 有紗
わたしのこと、引き立て役としか思ってないでしょ?
清水 有紗
利用、してたんでしょ?
清水 有紗
こうやって話すときも、私、どもっちゃって
清水 有紗
だから、凛がフォローするっていうのが
清水 有紗
助かるようで一番辛い。
清水 有紗
隣にいると、何でも比べられる。
清水 有紗
しかも、わたしには誰も目もくれない。
清水 有紗
いつも、凛、凛って。
清水 有紗
それでついでみたいに、みんながわたしを呼ぶ。
高野 凛
有紗、それは違うんだよ…
高野 凛
ほんとの親友でしょ?
清水 有紗
わたしだって、親友だと思ってるよ。
清水 有紗
だから、親友だから、許そうと思ったんだけど
清水 有紗
親友だから、辛いんだよ
清水 有紗
親友だから、だからって。
清水 有紗
凛は…あんたは
清水 有紗
わたしのことを引き立て役として利用してるだけなんでしょ!?
清水 有紗
私、あんたといるのがすごく辛い。
清水 有紗
どうせ、わたしのことを見下してるんだよ!
清水 有紗
私、あんたといるのがすごく辛い。
清水 有紗
ずっと我慢してた。
清水 有紗
だけど…死ぬ前だけでも
清水 有紗
少しでいいから、上に立つ.って夢、見させてよ…
高野 凛
有紗…
高野 凛
そう思ってたんだね…
清水 有紗
ごめん。
清水 有紗
謝ろうと思ってる。私、すごく性格悪い。
清水 有紗
私、ひどい。それはわかる。
清水 有紗
本当にごめん。
清水 有紗
でも、もう、ここまで言ったから…
清水 有紗
凛、さよなら。
バタッ
高野 凛
有紗…






