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もう朝だ 俺は学校に行くために さっさと支度した

今日も学校に行く 遅刻しないように5分前には 学校に到着するようにしている。

でも俺は寝坊してしまった なんとかしなければ

この道を曲がれば 遅刻しないかも知れない しかし、なんか嫌な予感がする

今までこんな道 なかったからだ。

でも俺は曲がるしかなかった 遅刻したくないから。

奏太

おはようございます。

拓海

お前、嘘だろ?

拓海

お前がそんな奴だなんて
思わなかった

奏太

は?
なにが!?

拓海

お前とは絶交だ。

奏太

ちょっと待て!

奏太

おかしいだろ!

拓海

なんだと?

拓海

当たり前だろ!?

拓海

お前が
「おはようございます」
なんて言うからだ!

奏太

何がいけないの?

奏太

挨拶しただけだろ!

拓海

なんて奴だ!

拓海

挨拶するなんて

拓海

信じられない!

奏太

何が起きているんだ?

奏太

俺は別世界に来たのか?

奏太

なぁ拓海、
今日何年何月何曜日だ?

拓海

もうお前とは
関わりたくない

拓海

お前と喋るのは
今日で最後だ。

拓海

今日は
Z02A年D月G日だよ。

奏太

何を言っているんだ?

奏太

拓海はギャグを
言うような奴じゃない

奏太

この世界は
俺が前いた世界では
ないかも知れない。

拓海

先生に相談しないと

拓海

生贄にされてしまう

奏太

ん?

拓海

コスモミ様の生贄が
必要になってしまう
かも知れない

奏太

何だコスモミ様って?

拓海

この世界の人類の創造者

拓海

つまり神と
言われている存在

拓海

そんなことも知らないのか
奏太は。

奏太

そんな存在聞いたこともない。

拓海

だけど良かったよ。

奏太

何がだよ。

拓海

コスモミ様は
自身を知らない
人間を誰よりも
真っ先に生贄にして
この世から消す。

拓海

だから
お前が生贄に
なってくれる
可能性が
かなり高くなった。

奏太

なんだと?

拓海

まぁ、自業自得だよな

拓海

お前が挨拶したからだ。

拓海

挨拶は神聖な行為だ

拓海

挨拶こそコスモミ様を
降臨させる。

拓海

周囲の人間1人を
生贄にする事でな!

拓海

俺はお前を許さない

拓海

お前は危うく
間接的にも
人をころしかけた。

その時突然

辺りが暗くなってきた。

拓海

もう降臨して
しまったのか!?

奏太

コスモミがか!?

拓海

コスモミ様だ。
奏太、「様」をつけろ!

拓海

コスモミ様を
怒らせるなよ?

拓海

コスモミ様を
怒らせたら

拓海

周囲の人間を

拓海

罰として生贄にする

拓海

コスモミ様の
視覚に入った

拓海

全ての人をな!

奏太

そんなの
神様なんかじゃない

奏太

悪魔そのもの
じゃないか!

奏太

俺はそんな奴を
崇拝なんかしない

拓海

ばかやろう!

拓海

もうすぐ
降臨すると
言っただろ!

拓海

クラスのみんなを
ころす気か!?

奏太

拓海、いや

奏太

お前は俺の知っている
拓海ではないかも
知れない。

奏太

このクラスの
人達も

奏太

この世界も

奏太

俺が知っている事とは
別の何かかも知れない。

奏太

警察はコスモミが
人を無理やり
生贄にした時

奏太

コスモミを
逮捕してくれるか?

拓海

してくれるわけ
ないだろ。

奏太

つまり俺がやるしか
ないわけだな。

拓海

何を?

奏太

コスモミを
たおす。

拓海

無茶だ!

奏太

だが、俺は
戦ってみせる

奏太

なぜなら俺は
この世界が
別の異世界でも

奏太

人間に危害加える奴は
許せない

奏太

だから
戦って
勝ちたい

奏太

コスモミにな!

拓海

だからやめろよ!

拓海

なぜコスモミ様を
呼び捨てにする?

拓海

この世界の
神であるはずの
コスモミ様に

拓海

しかもお前みたいな
ただの学生が

拓海

勝てるわけないだろ!?

拓海

なんで勝てると
思える?

奏太

俺は頭がいい

奏太

つまり賢い。

奏太

だから俺はこの頭脳で
コスモミに
勝ってみせる

拓海

お前、
テストで
赤点ばっかだろ

奏太

いや、そう言う
頭の良さじゃなくて

拓海

あのな、コスモミ様は
人間よりはるかに
優れた存在らしい

拓海

そしてありとあらゆる
人間より賢いらしい

拓海

だからお前よりも
コスモミ様は賢い

拓海

俺はそう考えるけど

奏太

俺は悪が
そんな賢いとは
考えないな。

拓海

コスモミ様を悪と
言う人なんて
初めて見たよ。

拓海

ついでに
コスモミ様は
降臨したら

拓海

願いをひとつだけ
叶えてくれるらしい

拓海

だがあまりに無理な
お願いをすると

拓海

人間にとって
嫌な叶え方を
するらしい。

奏太

じゃあ何を
叶えてもらうかな

拓海

お前は生贄だろ!?

奏太

まぁ、その可能性が
高いらしいな。

奏太

じゃあ、お前が
願い言いなよ。

奏太

コスモミ様にさ。

拓海

なんだ?
急に呼び捨てやめたな。

奏太

後ろにいるからさ

拓海

まさか

拓海は後ろを向いた

拓海

あれがあのコスモミ様。

拓海

コスモミ様、
降臨していただき
ありがとうございます。

コスモミ様

願いを言いなさい。

奏太

俺を前いた世界に
戻してください。

拓海

俺に願い言うこと
ゆずる話しは
どうなった!?

奏太

黙れ

拓海

なんでだよ

コスモミ様

奏太くん、あなたは
生贄ですよ。

コスモミ様

あなたは
我に願いを
言う資格は

コスモミ様

残念ながら
無いのです。

奏太

じゃあお前を
たおすしか
ないなぁ!?

コスモミ様

あなたは
我を怒らせました。

コスモミ様

このクラスの
生徒たちは
皆、我の生贄にします。

このコスモミ様の 発言で泣き叫ぶ生徒 絶望する生徒がほとんどだ。

拓海

クラスのみんな!
泣き叫ばないで

拓海

これは決して
絶望ではない

拓海

このクラス達は
皆、コスモミ様の
寵愛を受ける

拓海

コスモミ様の生贄に
なった人間は必ず
天国に行けるんだ。

コスモミ様

そうですよ
だから

コスモミ様

絶望しないでください
泣かないでください

コスモミ様

これはむしろ
ありがたいこと
なのです。

奏太

ふざけるな
悪魔め

コスモミ様

なんですって?

コスモミ様

これ以上
我を怒らせるなら

コスモミ様

あなたは我の
生贄だとしても

コスモミ様

地獄に送りますよ?

奏太

俺がそんな
恐怖に屈する

奏太

お前は
そう思うのか?

コスモミ様

事実を
述べているのですよ?

奏太

悪魔の嘘には
俺は騙されない

コスモミ様

黙りなさい
我はあなた達を
創造したのですよ

コスモミ様

だから生贄にしても
あなた達は文句を言う
資格はないですよ。

コスモミ様

あなた達は
我の創造した
所有物ですから。

コスモミ様

この世界も
もちろん我の
所有物です。

奏太

ふざけるな

奏太

お前には
そんな証拠など
ひとつもないだろ?

コスモミ様

ではこの場所に
人間を創れば
証拠になりますか?

奏太

やってみろ
悪魔め!

コスモミ様

煽らないで
黙って見ていなさい。

奏太

コスモミよ、
アダムを
できれば創れ。

コスモミ様

なんでですか?

奏太

俺たちは
アダムの子孫だろ?

奏太

ひと目見たいから。

コスモミ様

我は優しいですからね。
いいですよ、あなた達の
最後にふさわしい

コスモミ様

アダムに近い人間を
創ってあげましょう。

コスモミ様が手を 何もない空間にかざすと みるみる人間が出来上がっていく

そしてアダムらしき 人間が 創造された。

奏太

今だ!

俺はアダムを足で蹴り コスモミにぶつけた!

これによりアダムを盾にして、 コスモミに近づいた!

コスモミ様

アダムを盾に
攻撃するのですか

コスモミ様

しかしあまいですよ。

アダムはコスモミに ぶつかった瞬間に 爆発した。

コスモミ様

つい肉片と骨に
してしまいました。

俺はその骨を拾った。

コスモミ様

奏太くん、
骨なんか拾って
どうしたのですか

奏太

この骨が欲しかった。

奏太

この肋骨がな!

俺はその肋骨を コスモミの腹に刺した!

奏太

これは大きな賭けだ
俺の考えた通りに
なりさえすれば

コスモミ様

まさか貴様!
この我がそんな

コスモミ様

そんな馬鹿な!!

アダムの肋骨は 俺の考えた者になる

アダムの肋骨は コスモミに似た 化け物となり

コスモミの腹を爆破させた!

コスモミ様

くそがぁ!!

コスモミ様

奏太ぁ!

コスモミ様

ゆるさんぞぉ!!

コスモミ様

恨んでやる、
永遠にな!

コスモミ様

ぐふっ。

こうしてコスモミは 息絶えた。

俺が考えた新たな コスモミがこの世界を 正しく管理してくれるはずだ。

なぜなら 俺がそのように 創ったからだ。

気がついたら俺は 前いた世界に戻っていた。

奏太

うわ、時間
ギリギリだ!

俺は急いで支度した。

奏太

おはようございます。

拓海

おはよう奏太くん!

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