この作品はいかがでしたか?
43
この作品はいかがでしたか?
43
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。
『旧約聖書』3章24節
このクラスは、何かがおかしい
先日、同級生が死んだ
事故だった
僕ら生徒たちの動揺が激しかったため、1週間ほど高校は休みになった
その間に
担任が自殺した
教え子の死にショックを受けて?
だけど、それは本当に自殺だったのだろうか?
御上玲司
拓海
光
拓海
光
御上玲司
光
拓海
御上玲司
御上玲司
御上玲司
こうして学校はこの見知らぬ先生の訪れとともに再開された
だけど教室は、いやもしかしたら学校中が
なんともいえない異様な空気に包まれていた――
放課後
光
光
拓海
拓海
拓海
光
光
光
光
光
光
光
実は今日はいっしょに帰りたかった
というのも――
光
そこはほとんど人の通らない森の道
普段でも、帰りが遅くなるとちょっと怖い
ましてや、こんな日は――
光
光
光
光
ガサガサッ
光
拓海
光
光
拓海
光
拓海
光
拓海
そこは、森の中の小さな祠だった
光
光
拓海
光
拓海
僕らは祠の中で息を殺していた
そこに現われたのは……
御上玲司
光
御上玲司
御上玲司
拓海
光
御上玲司
光
拓海
御上玲司
そういうと突然扉がバンッと開いた
光
御上玲司
御上玲司
拓海
光
何が起きているんだ? 僕は混乱してしまった
けれど、そのときふと違和感があった
光
拓海
光
光
拓海
御上玲司
光
先生の鋭い声に僕は思わず伏せてしまった
そのとき、僕は見てしまった
拓海の、普段とはまるで違う、獣のような眼差しと、
僕を掴もうとして空を切ったその腕を。
拓海
光
御上玲司
そう言いながら先生は懐から何かを取り出し――
ガンッガンッガンッ
三度響いたそれは――
光
拓海
御上玲司
御上玲司
ガンッガンッガンッ
拓海
光
だが先生の銃弾は確実に拓海にヒットしており
吹き飛ばされた拓海は半分頭がなかった
それでも――
拓海
拓海は立ち上がり、こちらに向かってきた
御上玲司
光
先生は僕を片手でつかむと、かるがると後ろに投げた
ガンッガンッガンッ ガンッガンッガンッ
御上玲司
御上玲司
そういうと先生は銃を捨て、懐から十字架を――
いや、十字架にしては一ヶ所だけが長く伸びていた。それは
光
御上玲司
拓海
先生は拓海の攻撃をかわしつつ、何かを唱え始めた
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
詠唱の間も、拓海は先生に襲いかかり続けている
先生はそれをかわし、ときには剣で受け止めている
だけど、拓海の力が強いのか
拓海の拳がかすめると服が破れ、
剣で受けとめると後ろに数歩分はじかれていた
少しずつ先生が押されている? そう思ったとき
御上玲司
御上玲司
先生の詠唱が終わった
すると、その剣が鈍い銀色の光を放ち始め
拓海
拓海の体が青い炎に包まれた
御上玲司
激しい炎に包まれているはずなのに
拓海の体や服が炎で燃え尽きる様子はなかった
それはまるで、何かの幻影を見ているようだった
やがて、苦しそうに転げまわっていた拓海は動かなくなり
あの邪悪な獣のような眼が消え
今は穏やかな表情で横たわっている
光
御上玲司
光
御上玲司
御上玲司
御上玲司
御上玲司
光
光
光
御上玲司
御上玲司
御上玲司
光
続く