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不特定災害生物データベース 音声記録 Lv5開示請求
職員ID確認…承認 データ保護システム…アンロック
不特定災害生物定例作戦 音声記録 D 1-1 再生開始
小隊長
こちら「トリフネ」戦術小隊、作戦区域に到着。CP、指示をどうぞ。
司令部
こちらCP。当地点から北東に3キロの地点で目標が発見されました。
司令部
目標を発見次第マニュアル通りに行動し、対象を捕獲してください。
小隊長
了解。これより作戦行動に移る。
小隊前進。
小隊前進。
司令部
「トリフネ」小隊、ご武運を。
不特定災害生物定例作戦 音声記録 D 1-2 再生開始
小隊長
…クソ
何が「ご武運を」だ。
何が「ご武運を」だ。
小隊長
ロクな装備も無しに奴を捕獲なんて
正気の沙汰じゃない。
正気の沙汰じゃない。
隊員A
全くです。
総監部はこの作戦で何人の隊員が死んでると思ってるんでしょうか。
総監部はこの作戦で何人の隊員が死んでると思ってるんでしょうか。
隊員B
それにしても本当に暗い森ですね。
災害生物は市街地によく現れるという話でしたが。
災害生物は市街地によく現れるという話でしたが。
小隊長
奴らがどこに現れようが関係ない。
見つけたらすぐに始末するだけだ。
見つけたらすぐに始末するだけだ。
小隊長
そろそろ着くぞ。
各員、気を引き締めろ。
各員、気を引き締めろ。
作戦司令室
司令部A
「トリフネ」小隊が先程作戦区域に突入したよ。
司令部B
もうそんな時期か…
司令部A
様々な作戦にオペレーターとして参加したがこればかりは慣れないな。
司令部B
全くだ。本来倒すべき災害生物に
対して供物を捧げなければならないなんて納得いかない。
対して供物を捧げなければならないなんて納得いかない。
司令部B
ましてや自分達の仲間を…
不特定災害生物定例作戦 音声記録 D 1-3 再生開始
小隊長
…足音か？
隊員A
ですね。
小隊長
奴は近い。各員背を低くしろ。
隊員B
…いました！
2時の方向、距離80！
2時の方向、距離80！
小隊長
…各員散開、三方向から包囲して
こちらが合図を出し次第、奴の頭に鉛弾をブチ込んでやれ。
こちらが合図を出し次第、奴の頭に鉛弾をブチ込んでやれ。
隊員A
了解
隊員B
了解
小隊長
先遣隊の仇だ。あのクソ蛙を必ずここで仕留める…
隊員A
こちら配置完了
隊員B
こちらも配置完了しました
小隊長
了解。照準をずらすな。
射撃まで
射撃まで
小隊長
3
小隊長
2
小隊長
1
小隊長
撃てッ！
銃声
隊員A
気づかれた！
小隊長
目を離すな！数はこちらが有利だ！
小隊長
冷静に当てていけ！
隊員B
うわぁぁぁぁ！
隊員B
来るな！化け物め！
隊員A
大丈夫か⁉︎
今そちらに行く！
今そちらに行く！
隊員B
ああ…クソ！
あの蛙め…
あの蛙め…
隊員B
足が…俺の足が…
隊員A
おい！大丈夫か⁉︎
肩を貸せ！
肩を貸せ！
小隊長
そいつを背負って後退しろ！
隊員B
大丈夫です…まだ歩けます!
小隊長
バカ言え！その傷では戦闘は無理だ
小隊長
…ここは俺がなんとかする！
お前たちは回収地点まで行け！
お前たちは回収地点まで行け！
隊員B
しかしッ！
隊員A
…分かりました
隊員B
でも…
小隊長
安心しろ！適当に撹乱したら
俺もすぐに追いつく！
俺もすぐに追いつく！
隊員A
…行くぞ
隊員B
ああ
小隊長
おい！相手は俺だ！
かかってこいよクソ蛙！
かかってこいよクソ蛙！
隊員B
隊長殿…ご武運を！
不特定災害生物定例作戦 音声記録 D 1-4 再生開始
小隊長
…と格好つけたのはいいが
小隊長
奴の動きが速すぎる
小隊長
目で追うのがやっとだ…
小隊長
もう少し若ければやりようもあったんだが…俺ももう年か
小隊長
だがな…蛙さんよ
小隊長
老兵にも意地ってモンがある
小隊長
ここで退く訳にはいかねぇんだよ！
銃声
対象と思しき呻き声
小隊長
コイツ、いつの間に！
小隊長
ううッ！
小隊長
クソ蛙…結構まくってくるな
小隊長
ぐはッ！
小隊長
腕もやられた…まずいな
小隊長
…まぁあいつらはとっくに回収地点にいるはずだ
小隊長
もう後悔はない
小隊長
せめてお前を道連れにして…
銃声
対象と思しき呻き声
小隊長
！？
隊員A
隊長殿ッ！
隊員B
クソ蛙め！
小隊長
お前たち！
小隊長
何故戻ってきた！
隊員A
隊長にだけいい思いさせませんよ！
隊員B
逃げるなら全員でいきましょう！
小隊長
全く馬鹿野郎が
銃声
小隊長
弾は限られている
小隊長
無駄撃ちするなよ
隊員B
分かってますよ
隊員A
隊長殿にみっちりしごかれましたからね
小隊長
…いい部下を持ったものだ
銃声
隊員A
うぐッ！
隊員B
おい！どうした！？
隊員A
…
隊員B
大丈夫か？
隊員B
隊長…
こいつ…もう息が…ッ
こいつ…もう息が…ッ
小隊長
…撃ち続けろ！
小隊長
仇は俺達がとる！
銃声
隊員B
弾はもうありません…
隊員B
隊長は…
小隊長
お前！後ろッ！
隊員B
ぐぁッ！
隊員B
…
小隊長
そんな…
小隊長
ここまできて…
小隊長
…お前は一体何がしたいんだ？
小隊長
殺すなら俺だけで十分だろ
小隊長
何でこんなことッ！
銃声
悲鳴
不特定災害生物定例作戦 音声記録 D 1-1〜4 再生終了
作戦司令室
司令部A
全く…上層部もとんでもないこと
を考えたものだ
を考えたものだ
司令部A
彼らを“生贄“にしようだなんて
司令部B
15年前に見つかった特殊な性質を持つ生物。
司令部B
何百年も前から生きており高い生命力がある。
司令部B
近くの村からは神として崇められ、村を守る代わりに生贄を捧げられた。
司令部B
しかし次第に村民は減り、生贄も捧げられなくなった。
司令部B
餌を求めたヤツは近隣住民を襲い始め、こちらに通報された。
司令部B
そして組織はヤツを生物兵器として利用することを思いついた。
司令部B
そのため5年毎にあの森に捕獲作戦を称して部隊を派遣し、ヤツの実験をし、生贄にした
司令部A
随分詳しいんだな
司令部B
司令部では有名な話だろ？
司令部A
まぁそうだけどさ
呼び出し音
司令部A
はい、こちらサイト12司令部
司令部A
…何？調整に失敗？
司令部A
ヤツが脱走した？
司令部A
…了解。今すぐ部隊を派遣する。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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