Kenm
髪の毛終わったし
Kenm
体は流石に自分で洗ってね
Kenm
ボディーソープそれだから
Kenm
お風呂上がったら髪の毛整えてあげるね
Hinata
え、あ、うん!
俺が助けに行く
なんて、
無責任なセリフだ
カミソリを向けても笑ってる翔陽をみて
正直ゾッとした
たとえ殺されそうになっても
翔陽は笑顔で受け入れるだろう
あの笑顔はどこまで『本物』なんだ?
Kenm
、、、。
俺も本心なんて言ってないし
人のこと言えないか
翔陽は俺のことなにも聞いてこない
だから俺もいわない
Hinata
研磨ー
Hinata
お風呂上がったよ〜
Hinata
髪整えて~
Kenm
はやっ
Kenm
ってびしょびしょじゃん!!
Kenm
ちゃんと拭かないと風邪引くよ!!
Hinata
うわぁ!
Hinata
エステみたいだね
ジャキジャキ
Hinata
お風呂も入れて
Hinata
髪の手入れもできるなんて
Kenm
こんなことで喜んでくれて俺は嬉しいよ
Hinata
この髪学校の人にきられたままだったから
Kenm
、、、。
Kenm
ねぇ
Kenm
その痣で学校行ったら
Kenm
誰か虐待のこと気づいたんじゃない?
Kenm
どうして誰も、、
Hinata
皆知ってたよ
Hinata
でも虐待だって騒いだら
Hinata
いじめのこともバレるでしょ?
Hinata
学校はいじめを隠したくて
Hinata
親は虐待を隠したくて
Hinata
どっちも知らないふりをしてたんだ
助けくれる人がいないのが当たり前
翔陽はほんとに一人ぼっちだったんだ
???
人間はなぁ
???
どんなに落ちぶれても
???
成功しても
???
1人じゃいけてけねぇんだよ
Kenm
、、うっさい
Kenm
俺は1人でも生きていける
???
誰がここまで育てやってたと思ってんだ
???
今のお前にはわかんねぇかもだが
???
俺がいなくなって1人になった時
???
見にしみてわかるだろうよ
今更思い出すとか、、
どれだけ足掻いても
人は人との繋がりなしにはいけていけない
だから
Kenm
翔陽は俺に縋るしかなかったんだね
Hinata
違うよ?
Hinata
俺は自分の意思でここにいる
Kenm
、、、。
俺にはお兄さんしかいない
そう考えることしか今の翔陽にはできないんだ
もし翔陽がこのワンルームをでたら
たくさんの人が翔陽の人生を憐れんで
助けてくれるかもしれない
でも、
そうしないのは
俺が最初に手を差し伸べてしまったから
翔陽は俺に縋るしかないんだ
だけど
俺もまた
翔陽に縋っている
1人じゃ生きていけねぇんだよ
あいつがいなくなってから
初めてあの言葉の意味がわかるなんてなぁ