瑞希
せ、生徒会長!
瑞希
お話があります。失礼します。
柚子
どうぞ。
沙希
はぁはぁ、私もっ、失礼します。
柚子
はい、どうぞ。
瑞希
あ、あのっ!私なんで退学なんですか!?何か悪いことしましたか!
柚子
ふぅ、分からないのですか?
瑞希
…え?
柚子
選挙のとき。
柚子
私に票を入れなかったじゃないですか。
瑞希
…っ!
瑞希
だ、だからなんだっていうんですかっ、私の一票なんて関係ないじゃないですかっ
沙希
そ、そうですよ!
柚子
たしかに、私が生徒会長にならなければあなたの票は関係ありませんでした。
柚子
ですが、私が生徒会長になった今、私に全ての権利があります。
瑞希
そんなの、ありえない!校長先生に話してきます。
柚子
ふふ、無駄ですよ。
柚子
校長は私の味方。私のすることになにも言わないはずです。
沙希
だ、だからといって!瑞希が退学になるなんてっ
柚子
言いましたよね?選挙のとき。
柚子
私が、生徒会長になったら私の言ったことは 必ずだ って。
瑞希
…
沙希
っ、で、でも!
柚子
あなたまで退学になりたいのですか?
瑞希
沙希、いいよ。
沙希
だ、だめだよ。
柚子
用が済んだなら出ていってちょうだい。私は、忙しいの。
瑞希
分かりました。失礼します。
沙希
瑞希っ!
瑞希
いいよ、出よ。
音楽室
沙希
瑞希…!
瑞希
ここなら安全
瑞希
はは、私ったらバカだなぁ。柚子に票入れれば良かった
沙希
そ、そんなのおかしいよ!票入れなかったら退学なんてっ…!
瑞希
沙希、、聞いてくれる?
瑞希
瑞希
この学校は狂ってる
瑞希
でも、私の勘だけど
瑞希
沙希にこの学校をどうにかする力がある気がするんだよね。
瑞希
昔からそうだったじゃん。
瑞希
沙希にはそういう力があった
瑞希
でも気を付けて。
瑞希
瑞希
あいつ途中から刃物持ってた
沙希
…!
瑞希
しっ
瑞希
またね、だいすき。
そう言って音楽室を出てった瑞希は悲しそうな顔をするわけではなく、決意を固めた目で前を向いていた。