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佳澄

……ん…………

佳澄

ゆっくりと瞼が開き、佳澄は目が覚めた

佳澄

……?

ボーっと天井を見つめる

しばらくすると違和感を覚え、ベッドから起き上がった

がばっ

佳澄

…………へ?

佳澄

……ここ、どこだ?

そこは見慣れた自分の部屋ではなかった

烏面の女

おはよう。気がついた?

いつの間にいたのか、カラスのお面を被った女が佳澄をのぞき込む

佳澄

わっ?!

思わず驚きの声を上げてしまった

烏面の女

あーゴメンゴメン。びっくりさせちゃったね

佳澄

……

烏面の女

安心していいよ。キミに危害を加えるつもりはないからさ

佳澄

……あんた、いったい何者だ…………?

烏面の女

私? えーと、とりあえず“鴉天狗4号“と呼んでくれ

佳澄

からすてんぐ、よんごう?

頭の中が「?」になった

烏面の女

適当に考えたものだから、深い意味はないよ〜

佳澄

(どうすればいいんだ? ツッコめばいいのか?)

烏面の女

それはおいといて

佳澄

……

烏面の女

ほかになにか、訊きたいことはある?

佳澄

佳澄

……ここは、どこだ……?

烏面の女

ここは“川岸“にある休憩所

烏面の女

といっても、仮眠室と言った方が近いかもね

家具はベッドとソファしかないシンプルな部屋だった

烏面の女

で、“川岸“のそばにきみが倒れてたから、私がベッドまで運んだんだ

佳澄

(“川岸“のそばに倒れて……?)

烏面の女

気がついてよかったよ

彼女は胸を撫で下ろす

烏面の女

烏面の女

私の方からも訊いていいかな?

烏面の女

きみの名前──教えてくれる?

佳澄

佳澄

佳澄

烏面の女

佳澄ちゃんか。いい名前じゃない

佳澄

……よく女みたいな名前って、言われる

烏面の女

悪くないと思うけどね〜

烏面の女

烏面の女

じゃあ、次の質問

烏面の女

佳澄ちゃん、昨夜のことって覚えてる?

佳澄

佳澄

えーと、確か──

昨夜は自分の部屋でくつろいでた気がする

佳澄

そういえば、スマホをいじってたな

珠希と竜一郎にLIMEをしてたことを思い出す

佳澄

(そういえば、あいつらと約束してたような…………?)

ズキっ

佳澄

……っ!

鈍痛に襲われ佳澄は頭を押さえる

烏面の女

大丈夫?

佳澄

佳澄

……そうだ、俺……

佳澄

あいつらと……水族館に行こうとして…………、でも……

ズキっ

佳澄は枕に突っ伏した

烏面の女

痛みは引いたかな?

佳澄

佳澄

なんとか

息をととのえ突っ伏していた身体を起こす

佳澄

俺、あいつら──友達と水族館へ行こうとしたんだ

烏面の女

佳澄

でも、俺は寝坊して……

佳澄

待たせちゃ悪いと思って、先に行かせて…………

佳澄

それで…………

佳澄

佳澄

ダメだ。それ以上は、思い出せない……

烏面の女

悲観的になることはないよ♪ 大丈夫だって

烏面の女

なんとかなるからさ♪

元気付けるように佳澄の背中を叩いた

佳澄

(──こんな大きな川、あったか?)

自分が住んでいるところも河川はあるが、少なくともここまで大きな川はなかった気がする

佳澄

……ん?

視線の先に橋があった

その橋を人影が渡っている

佳澄

(……一応、訊ねてみるか)

佳澄が橋に向かって歩き出そうとした瞬間──

ガシっ

腕を掴まれた

振り返るといつとはなしに烏面の女がいた

意外に小柄だ

烏面の女

きみが行くべきはそっちじゃない

烏面の女

こっちだよ

川とは正反対の方へと指をさした

佳澄

こっち?

烏面の女

そう。こっち

烏面の女

案内するから着いてきてね

川から遠ざけるようにあとにした

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