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ひんやりとした朝の空気が頬を撫でた。
九条瀬那
小さく呟く。 遠くでは鳥の鳴き声が聞こえる。 瀬那ちゃんは隊服に着替え、髪を整えると庭へ向かった。 木刀を握り、軽く素振りを始める。 シュッ―― シュッ―― 静かな朝に木刀を振る音だけが響く。
九条瀬那
胡蝶カナエ
胡蝶カナエ
九条瀬那
胡蝶カナエ
カナエは優しく微笑みながら 瀬那ちゃんの頭を撫でた。
胡蝶カナエ
九条瀬那
まずは しのぶさんの部屋。
九条瀬那
しのぶさん
九条瀬那
しのぶさん
次は カナヲちゃんの部屋。
九条瀬那
そっと覗くと、カナヲは ちょうど目を覚ましたところだった。 瀬那ちゃんが手を振ると、カナヲも小さく微笑んで手を振り返す。
九条瀬那
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
九条瀬那
しばらくして食卓にはみんなが集まる。 アオイちゃんが作った 朝食の香りが広がる中、 しのぶがお茶を用意している。
九条瀬那
瀬那ちゃんの元気な声に続いて、みんなも手を合わせた。
温かいご飯にお味噌汁、 焼き魚に卵焼き。 瀬那ちゃんは一口食べて目を輝かせた。
九条瀬那
神崎あおい
胡蝶カナエ
九条瀬那
瀬那ちゃんは元気よく返事をして、 カナヲちゃんと一緒に朝ご飯を 食べるのだった。
九条瀬那
しのぶさん
九条瀬那
九条瀬那
胡蝶カナエ
しのぶさん
栗花落カナヲ
九条瀬那
胡蝶カナエ
九条瀬那
こうして瀬那ちゃんは、 煉獄さん、炭治郎くん、 善逸、伊之助と 合流するため、 無限列車へ向かう 準備を始めるのだった。
しかしその列車で待ち受ける任務が、 想像以上に過酷なものになることを、 この時の瀬那ちゃんはまだ知らなかった。
煉獄さん
そこには弁当を食べ続ける炎柱、 煉獄杏寿郎 がいた。 炭治郎たちは思わず固まる。
炭治郎くん
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
ガタン―― ガタン―― 列車は闇夜の中を走り始めた。 しかし。 星奈ちゃんは窓の外を見ながら 違和感を覚えていた。
九条瀬那
九条瀬那
その瞬間、車内の空気が張り詰めた。 炎柱・煉獄杏寿郎。 竈門炭治郎。 我妻善逸。 嘴平伊之助。 そして九条瀬那ちゃん。 無限列車での戦いが、今始まろうとしていた――。
無限列車が静かに夜の闇を走る。 任務のため警戒していた 炭治郎たちだったが、 車掌が切符の確認にやって来た。
車掌さん
全員が切符を差し出す。 パチン―― 車掌が切符に穴を開けた瞬間。
九条瀬那
星奈ちゃんの視界がぐらりと揺れた。 炭治郎も善逸も伊之助も、そして煉獄さんも次々と眠りに落ちていく。 それは、下弦の壱、 魘夢 だった。
魘夢
魘夢
魘夢
瀬那が目を覚ますと、 そこは蝶屋敷だった。
栗花落カナヲ
声をかけてきたのは カナヲちゃん だった。
九条瀬那
庭では しのぶさんと カナエ姉さん が花の手入れをしている。 縁側には二人のお父さんとお母さん。 穏やかな笑顔。 鬼もいない。 戦いもない。 とても平和な日常だった。
胡蝶カナエ
九条瀬那
そこには本来いるはず のない人たちがいた。 しのぶさんとカナエさんのお父さん。 しのぶさんとカナエさんのお母さん。 二人とも優しく微笑んでいる
カナエさんとしのぶさんのお父さん
カナエさんとしのぶさんのお母さん
しのぶさんとカナエさんのお父さんも お母さんもいる。 誰も失われていない。 鬼に奪われたものなど何一つない世界。 瀬那にとっても、 とても幸せな時間だった。
九条瀬那
何かがおかしい。 胸の奥がざわつく。
九条瀬那
九条瀬那
カナエさんとしのぶさんのお父さん
カナエさんとしのぶさんのお母さん
瀬那は一歩後ろへ下がった。 記憶が蘇る。 鬼。 戦い。 任務。 そして―― 亡くなったはずの人。
九条瀬那
周囲が大きく歪んだ。 バキッ―― 空にひびが入る。 カナエさんとしのぶさんもカナヲちゃんも驚いた顔をしている。
カナエさん、しのぶさん、カナヲちゃん
瀬那は拳を握った。 涙が滲む。 会いたかった。 本当に会いたかった。 でも。 だからこそ分かる。 これは本物じゃない。
その時―― 遠くから列車の音が聞こえた。 ガタン―― ガタン―― ガタン―― 瀬那は顔を上げる。 任務中だ。 無限列車の中だ。 炭治郎たちもいる。 煉獄さんもいる。
九条瀬那
九条瀬那
その瞬間。 夢の世界全体が崩れ始めた。 子供は慌てる。
子供
九条瀬那
瀬那ちゃんは静かに目を閉じた。
九条瀬那
バリンッ!! 夢の世界が砕け散る。 そして瀬那はゆっくりと目を開いた。 そこは無限列車の座席。 周囲ではまだ炭治郎たちが眠っている。 瀬那は呼吸を整えながら立ち上がった。
九条瀬那
箱のふたが少し開く。 ひょこっ。 そこから顔を出したのは 禰󠄀豆子ちゃんだった。 禰󠄀豆子ちゃんは瀬那ちゃんを見ると、 ぱあっと嬉しそうな顔をする。
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃん
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃん
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃん
ゴツン! 炭治郎くんに頭突きをした。
九条瀬那
瀬那ちゃんが驚いていると、禰󠄀豆子ちゃんはもう一度。 ゴツン! 炭治郎くんを起こそうと必死だった。 しかし勢いが強かったのか、禰󠄀豆子ちゃんのおでこから血がにじむ。
九条瀬那
瀬那ちゃんは急いでハンカチを取り出し、優しくおでこを押さえた。
九条瀬那
その時―― 炭治郎くんの指先がぴくりと動いた。
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃんの必死な行動と兄を思う気持ちは、確かに届いていたのだった。 瀬那ちゃんは禰󠄀豆子ちゃんの頭を優しくなでながら、
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃん
ーーその時 炭治郎くんたちの様子を見ながら、瀬那ちゃんは禰󠄀豆子ちゃんのおでこを 心配そうに見ていた。
瀬那ちゃんの背後で、眠っていたはずの少女がゆっくりと立ち上がる。 その手には小さな刃物が握られていた。 少女は何かに操られているような表情で、静かに瀬那ちゃんへ近づく。 しかし瀬那ちゃんは気づいていない。
九条瀬那
ガシッ!
女の子
低く力強い声が車両に響く。 少女は驚いて暴れようとするが、煉󠄁獄さんは少女が誰かを傷つけないようにしっかりと動きを止める。 瀬那ちゃんも振り返り、状況を理解して息をのんだ。
九条瀬那
煉獄さん
煉獄さん
その後、
炭治郎くん
九条瀬那
炭治郎くん
九条瀬那
伊之助くん
ゴンッ!!
伊之助くん
九条瀬那
すると今度は――
善逸
善逸
煉獄さん
ゴゴゴゴ……! 壁や床から肉のようなものが広がり、触手のようなものが次々と現れた。
善逸
伊之助くん
瀬那ちゃんは周囲を見渡し、すぐに状況を判断した。
九条瀬那
炭治郎くん
九条瀬那
炭治郎くん
九条瀬那
九条瀬那
伊之助くん
善逸
禰󠄀豆子ちゃん
三人はそれぞれ別の 車両へ駆け出していく。 そして瀬那ちゃんは煉󠄁獄さんを見る。
九条瀬那
煉獄さん
前方車両。 乗客たちは混乱し、逃げ惑っていた。 その中で、魘夢の肉から生まれた鬼が乗客に襲いかかる。
「いやぁぁ!」
鬼が牙をむいた瞬間―― ヒュッ! 白銀の軌跡が走る。
九条瀬那
瀬那ちゃんの日輪刀が 鬼の首を斬り飛ばした。 鬼は悲鳴を上げながら消滅する。
九条瀬那
そして現れたのは――。
九条瀬那
普通の鬼とは比べものにならないほど 巨大な鬼だった。 天井すれすれの大きさで、 何本もの腕が生え、鋭い牙をむき出しにしている。
「グオオオオオオ!!」
九条瀬那
巨大な鬼は腕を振り下ろす。 ドォン!! 瀬那ちゃんは横へ飛んで回避。 床が大きく砕けた。
九条瀬那
ドガァン!! 炎のような斬撃が鬼の腕を切り飛ばした。
九条瀬那
煉󠄁獄さんが駆けつけたのだ。
煉獄さん
九条瀬那
九条瀬那
煉獄さん
「グアアアアア!!」
九条瀬那
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
この型は 一振りで広範囲を斬り払い、 氷の花が何千も咲くような白銀の斬撃 敵が思わず戦慄するほどの圧倒的な威力
煉獄さん
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
煉獄さん
その時、別の車両の方から 伊之助くんの声が響く。
伊之助くん
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
煉獄さん
九条瀬那
煉獄さん
列車の屋根を駆け抜け、瀬那ちゃんは炭治郎くんのいる場所へたどり着いた。 風を切りながら着地すると――
九条瀬那
炭治郎くん
魘夢
魘夢
炭治郎くん
九条瀬那
瀬那ちゃんの姿が消える。 魘夢が目を見開く。 次の瞬間―― ヒュッ。 白い雪が舞ったように見えた。 それは雪ではない。 瀬那ちゃんの斬撃だった。
魘夢
魘夢
魘夢が反応するより早く、 瀬那ちゃんは本体へ迫る。 炭治郎くんも驚いていた。
炭治郎くん
瀬那ちゃんの足は止まらない。 まるで雪原を吹き抜ける風そのものだった。 魘夢は慌てて肉の壁を作る。 だが―
九条瀬那
魘夢
九条瀬那
炭治郎くん
伊之助くん
善逸
禰󠄀豆子ちゃん
煉獄さん
煉獄さん
九条瀬那
炭治郎くん
煉獄さん
煉獄さん
煉獄さん
伊之助くん
煉獄さん
煉獄さん
煉獄さん
九条瀬那
コメント
2件
見てくださりありがとうございました!!本当にありがとうございます。禰󠄀豆子ちゃん凄いですよね!煉獄さんとの連携を書いてみたいと思ったので書かせていただきました!!これからもみてくれると嬉しいです‼️
ああ、第3話、すごく良かったです……! 瀬那ちゃんが夢の世界で「違う」と気づく場面、涙が出そうになりました。会いたい気持ちをぐっとこらえて現実に戻る強さ、本当にかっこよかった。禰󠄀豆子ちゃんが頭突きで兄を起こそうとするところも、瀬那ちゃんがおでこを優しく押さえるところも、細かい優しさが詰まっていてじんわりしました。煉獄さんとの連携も熱くて、雪花乱舞の描写が美しくて、読んでいて引き込まれました。次の展開が気になります!