ふと、刃物を持つ貴方が綺麗で
不意に、今殺されたいと願うのだ
「ねぇ、それで殺してくれない?」
なんて言えば、固まる顔
そりゃ、そっか
心底残念に思いつつ、訂正をしようと思ったら
「嫌、絶対殺してあげない」
と、刃物を持って笑うあなたに
やっぱり、殺してくれないかしら
と、思うしかない
ぞっとする、綺麗さ
なぜ似合うのかすら分からない
でも、貴方が素敵だわ
「気が向いたらでいいわ、殺してくれない?」
もう、それしか頭にない
それは、祝福となり得るから
「……気が、向いたらいいよ」
それが、祝福となる
「気が向くのを、願ってるわ」
うっとりとした顔で、貴方を見つめる
いつか、殺す時は
それはそれは、残忍に殺してね
貴方の記憶に、一生残るくらいね?
コメント
3件
貴方の美しさを見て"殺 さ れ た い"という欲望が生まれたからって真正面から「殺 し て くれない?」って言う語り手さんが凄いな、って思った😳💭 しかも「貴方の記憶に、一生残るくらい」残酷な殺 さ れ 方を所望って……語り手さんには驚かされてばっかだ……w でも、逆を言えば語り手さんに刃物を持つ貴方の姿がめちゃくちゃ刺さったんだろうな……🙄🙄