生きていたいと、確かに願った
でも、これは違うでしょ?
目の前で、倒れる男の子
赤を纏う、儚き子
…そう、儚き「ニンゲン」の子
それを、丁寧に扱う
これが、生き方
私が、生きたいと願った
こんな、人間離れしてまで
生きていたいと、誰が言った
こんな、残酷な世界だと知らなかった
世界って、もっと素敵なんだろうなって
想像して、闘ってたの
……それが、これ?
こんなのなら
…あのまま、綺麗な妄想抱えて消えたかった
「こちら、対象を討伐完了」
「只今より」
「捕食に入ります」
…ごめんね
私が、生きていたいと願ったから
それを、恨んで
私を、恨んで
あわよくば、私を殺して
お願い
もう、生きていたくないの
血濡れた少年は消える
全て、私のもの
……ごめん、ね
届かぬ謝罪は
彼らにとって、慰めにもなれない
……知ってる、知ってるわ
それでも、謝る
それが、呪いとなれますように