テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
46
#モキュメンタリーホラー
ᗰIYᑌ @ 🦋☁️
死因:他殺
目を開ける。 真っ白だった。 天国だとか地獄だとか、そんなものを想像したことはある。 だけど実際に見た景色は、ただ白いだけの空間だった。
雨宮 澪
声が妙に響く。 立ち上がろうとして、自分の身体が妙に軽いことに気付いた。 寒くもない。暑くもない。 鼓動も聞こえない。 息をしている感覚もない。 そのときだった。 視界の中央に、青白い光が浮かび上がる。 ピコン。 電子音。 まるでゲームの起動画面のように。 そこに文字が並び始めた。
???
雨宮 澪
思考が止まる。 死亡。 その二文字だけがやけに大きく見えた。 冗談じゃない。 昨日まで普通に生きていた。 学校に行って、友達と話して、帰ってきて。 そして――。
雨宮 澪
思い出せない。 最後の記憶が途切れている。 頭の奥に霧がかかったみたいだった。 すると画面が切り替わる。
???
私は固まった。 他殺。 見間違いじゃない。 確かにそう書いてある。
雨宮 澪
声が震える。
雨宮 澪
事故じゃない。 病気でもない。 自殺でもない。 他殺。 つまり――誰かに殺された。 理解した瞬間、背筋に氷を流し込まれたような感覚が走った。
雨宮 澪
頭を抱える。 そんな人間、思い当たらない。 私は普通の高校生だった。 恨みを買うようなことなんて。 ……本当に? 不意に誰かの顔が浮かびかける。 けれど霧の向こうへ消えていく。 思い出せない。 何も。 すると再び画面が変化した。
???
その一文を見た瞬間。 恐怖より先に、怒りが湧いた。 私は死んだ。 誰かに殺された。 それなのに、その誰かは今ものうのうと生きている。
雨宮 澪
雨宮 澪
友達もいた。 やりたいこともあった。 好きな曲も、見たい映画も、行きたい場所も。 全部。 全部。 途中で終わらされた。 画面に新たな文字が浮かぶ。
???
私は迷わなかった。 指を伸ばす。 YES。 その瞬間、世界が砕けた。 無数のガラス片のように。 そして最後に見えたのは、 真っ黒な画面に浮かぶ一行。
???
誰が私を殺した。 親友か。 先生か。 家族か。 それとも。 私自身も知らない誰かか。 いいだろう。 暴いてやる。 たとえ死んだ後だとしても。 犯人が誰であろうと。 必ず見つけ出して。 その名前を――思い出してやる。
コメント
1件
チョコ雲さん、こんにちは🌙 読みました…「死因:他殺」、めっちゃ印象的でした。真っ白な空間で「死亡」って表示される不気味さ、引き込まれました。自分が誰かに♡♡♡れたって知ったときの澪ちゃんの「ふざけないで」って言葉、すごく重くてリアルで…。記憶が89%も破損してる設定も、ミステリー要素が一気に膨らんでワクワクします。「YES」押すとこ、迷いなくてかっこよかったです。次がすごく気になります🥀