ユキ
急に呼び出してごめんね
ユキ
あの...ハルトくんに伝えたいことがあって...
ハルト
なに...?
ユキ
あの...私、貴方が...
ユキ
す、好き...です
1か月前
モブ
君かわいいねー
モブ
俺らといいとこ行かなーい?
ユキ
やっやめてください!
ドカッ!バキッボコッ!
ハルト
...大丈夫か?
その日から話すようになって
ユキ
また喧嘩?
ハルト
……転んだ
ハルト
あのさ、俺なんかと一緒にいていいの?
ユキ
えっ?
ハルト
悪く言われるだろ...
ユキ
そんなことないよ!
ユキ
ハルトくんすっごい優しいじゃん!
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ハルト
そ、その...
ハルト
オレも...
ユキ
!?……
ユキ
うわぁぁぁぁん!
ハルト
なんで泣くんだよ!
お互い忙しくてデートなんてできなかった
それでも時々あって話したりメールするだけで
充分だった
友達関係、将来、進路のこと
家族に相談できなかったのにハルト君には話せた
だけど...一つだけ言えないことが……
ユキ
...お母さん?
最近毎日のように見に来るの
ハルトくんの事が気になるのかな?
ハルト
おい
ハルト
どうした?
ユキ
ハルトくん...
ユキ
なんでもないよ!
ユキ
(過保護な親って思われるよね!)
ユキ
(ってあれ?いなくなってる)
お母さんの姿はなくなっていた
ユキ
じゃあ私こっちだから
ハルト
ユキ...
ハルト
明日...暇だったらデートすっぞ...
ユキ
本当!?
ハルト
お、おう...それで暇か?
ユキ
ひ、暇だよ!
ユキ
楽しみ...
ハルト
じゃあ後でメールするから
ユキ
うん!またね!
ユキ
(ハルトくんから誘ってもらった🎶)
母
幸せそうね
母
ユキ
そこには母がたっていた
母
可哀想な子...忘れてしまったのね
ユキ
な、なんのこと?
母
やっぱり人の世界で生きていくのは間違いだったわ
母
帰りましょう、ユキ
母
私たちは人間じゃない
ユキ
いやっ!聞きたくない!
私は走って逃げた
母
ユキ...私たちは...
商店街にて
ミシッ...ミシッ...
ハルト
(なんの音だ?天井から?)
ハルト
ん?あれ...
ハルト
ユキ!
ハルト
どうした?お前の家反対だろ?
ユキ
…………
ユキ
あのね、信じて貰えないかもだけど
ユキ
私……
ガッシャァァァァァァァン
ユキ
えっ...
ハルト
ユキ!!!
ハルト
モブ
きゃぁぁぁ
モブ
なんだ?
モブ
アーケードが落ちたぞ!
モブ
学生が下敷きに!
ユキ
あれ...?私...
モブ
上に気をつけろ!
モブ
救急車を呼べ!
ユキ
えっ...嘘?
そこにはガラスの下敷きになって倒れているハルトくんがいた
ユキ
ハルトくん!!!!
ユキ
しっかりして!ハルトくん!
ハルト
いっ...て...
ユキ
ごめん!ごめんねっ!
ユキ
私が...私のせいで!
ハルト
バカ...いってんじゃ...ねぇよ……
ハルト
お前の...せいなわけあるか...
ハルト
お前が...無事ならそれで...俺は
ユキ
っ...ありがとう...ハルトくん...
ユキ
大好きだよ...
私は思い出してしまった
私は人間じゃない
雪女の娘
母
行きましょう
ユキ
私を好きになってくれてありがとう
ユキ
ハルトくん
愛した人の命を吸って生きる存在
ユキ
...さようなら