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次回 ♡1000 ギリ深夜の前投稿ごめんね… テスト週間なんやぁああ…
@ 桃
朝食を食べ終え、皆が居間に 残ってる中、1人で部屋に戻ってきた
あそこに居るだけで、どうも 精神が壊れて乱れていくような、 そんな気がして
あの人が優しくて愛してくれる事は 体に叩き込んでいるはずなのに、 信じることが出来ない
あのトラウマが、俺を縛る
俺は虐待のせいであの人が 信じれない訳ではない
俺は別のトラウマが無ければ 恐らくもう水さんに懐いていた
もう、辛いことは無いって、 幸せになれるって、信じてたと思う
"あの事"が頭に過ぎる度 言葉では表せれない程の、 謎の気持ち悪さが俺を襲う
辛いとか、苦しいとかを超えて 気持ち悪くて、鳥肌が立つ
あれはまだゆーくんが 生まれてない時のことだった
当たり前のように、小さな部屋で 兄と過ごしていた時、
部屋に「児童相談所」と名乗る人が 俺らの前にやってきた
第一印象は凄い優しい人で、 俺も、青も懐いていた
でも兄は、何処か距離を取って 壁を作っているように見えた
俺の能力は、第一印象だけで、 使う事を封じた
今思えば、この判断が無ければ 今こんなに悩む事は無かったと思う
俺の賢い頭も、体の本能に従った
自分たちが知らない愛を求めて
@ mob
@ mob
@ 桃
@ 桃
俺は、あの人を信じきった 全ての希望を、あの人に賭けた
@ 桃
そう、あの人の事を呼んで
でも、絶望はすぐに俺らを襲った あの人は、全てを裏切った
@ 赤
@ mob
@ mob
@ mob
@ mob
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 白
@ 白
@ 白
@ 青
どれだけ俺らがあの人に向かって 叫んでも、嘆いても…、あの人は 俺らに背を向けた
@ mob
そう俺らに聞こえる独り言を呟き、 あの人は部屋を去った
部屋の向こうからは父と母が あの人に金を支払い、楽しそうに 談笑していた
@ mob(親)
@ mob(親)
@ mob(親)
@ mob(親)
俺の心で全てが壊れた音がした
全ては親が操っていた 絶望した俺らの顔を見るために
辛い、悲しい、苦しい、憎い
俺の掛かる重圧の苦しみで 押しつぶされてしまいそうだった
辛いのに涙は出なかった もう、どうでも良くなった
@ 白
@ 白
優しく手招きをして、 腕を広げていた白兄ちゃん
俺は気づけばあの胸に飛び込んでた
@ 桃
泣き声に近い声が出た、 でも涙は、目頭に溜まるだけで 一向に涙は落ちなかった
@ 青
@ 青
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 桃
さっきまで流れてこなかった涙が 兄に抱きしめられた暖かさと、 安心する言葉と声で、 思わず泣いてしまった
それは青も同じなようで、 俺らは兄の暖かい胸の中で喉が カラカラになるまで泣きじゃくった
そして俺は、心の奥底で決めた もう一生、人を信じないことを
@ 桃
@ 桃
@ 桃
思い返すだけで辛くなってきた 冷や汗が俺の頬を通った
思い出していないつもりだった もう忘れてる、脳にそう訴え続けた
あの人、水さんが現れた事で あの日と同じ景色を、再び目にした
多分それは、兄弟達も同じ
でも皆は、水さんに懐いて行ってて 心を許し始めている
@ 桃
本当はもっと、甘えてみたいし 我儘も、少しは言ってみたい
もっともっと褒めて欲しいし、 沢山、愛して欲しい
文字だけ見たら、ただのヤンデレか メンヘラみたいだけど、本音
@ 桃
これだから無愛想で人を愛せない
@ 黒
@ 桃
@ 桃
@ 黒
@ 黒
@ 黒
@ 桃
ギスギスしていた心が だんだん溶かされていくのが分かる
@ 黒
@ 桃
ゆーくんに情けない姿は… 見せてないはずなのに
@ 黒
@ 桃
ゆーくんにそう言われ、頬を 触ると確かに、涙が流れていた
何でだろう、悲しくなんかないのに
@ 黒
@ 黒
@ 黒
@ 桃
ゆーくんの一言一言に 驚かされてばかりだ
この子が揺らす、何かが見える
ゆーくんは自分の胸の前に 手を開き、目を瞑った
そして俺が1回瞬きをする間に ゆーくんの手の中で光が輝きだす
@ 黒
@ 黒
@ 桃
@ 桃
心の声が溢れて、口に出されてゆく ゆーくんの手の中で光っていた光が 瞬く間に俺の方へとやってくる
その光が俺に触れると、 ドッと安心感が溢れ出した
@ 桃
凄い、何だろう、これ
心の底からドバっと、 暖かくなっていく
@ 桃
@ 桃
そして、ゆーくんを撫でてあげた 俺が撫でるとクシャッと目を細めて 笑うゆーくん
その姿が本当に可愛くて、 また頭を撫でてあげた
@ 黒
@ 黒
@ 桃
@ 黒
@ 桃
そうして僕らは、小指を交わした