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夜達が体育館に戻ってしばらくした頃、平和に行っていたパス練習は一変する。

クラスメイト

委員長危ない!!

え?

バシンッッ!!

激しい音が体育館中に響き渡った。

…?

痛みが無いことに違和感を覚えた夜が恐る恐る目を開けると…

風亜

風亜が夜の前に立っていた。

えっと…希良君…?

風亜

星那、怪我無い?

夜が風亜に声をかけると、風亜は一言だけ発した。

えぇ…私は大丈夫ですが希良君は…

風亜

ん、よかった、気を付けろよ。

あ…

夜の心配を余所に風亜は入り口へ向かった。

まだ若干血の跡が残った右手を気にしながら──

風亜

先生、トイレ行ってきます。

運藤

おうわかった、でも休み時間に行っとけよ~。

風亜

はい。

……先生!私もトイレ行ってきます!

運藤

ああわかった!

風亜の怪我を心配した夜は、風亜に着いていくことにした。

希良君!

風亜

付いてきたのかよ。

手、怪我したんですか…?

風亜

…別に

風亜は上へ目を逸らしながら答えた。

でも、右手を気にしてるじゃないですか…
今も、右手を擦ってて…

風亜

っ…

夜が論破すると、風亜は少し気まずそうに目を逸らした。

これって私のせいで…

風亜

違う、俺が勝手にお前の前に来て勝手に怪我しただけだ。
だから、お前のせいじゃ……

でも…!

風亜

俺が違うって言ったら違うんだよ。
わかったら付いてくんな。
委員長なら真面目に授業受けとけよ、優等生。

あっ、希良君…!

風亜は逃げるように保健室へ向かった。

(心配してくれた人にそんな言い方しなくても…)

希良君!

どうしても風亜のことが気になった夜は保健室まで着いて行った。

風亜

まだ何か用かよ。

風亜は少しうざったそうに夜を睨む。

せめて私に処置させてください。
じゃないと私の気が済みません。

風亜

いいって言ってんだろ!

ドンッ

風亜は思わずカッとなって夜を突き飛ばした。

風亜

あっ…ごめっ…

すかさず風亜は謝ったが…

……ふふふ…
これで、プラマイゼロのつもりですか…?

夜が不適な笑みを浮かべる。

風亜

いや、そんなつもりは…

怒らせてしまったのかと風亜は焦る。

とりあえず希良君の応急処置は私がします。
文句は言わせませんよ?

風亜

っ…
(星那の処置とか不安しかないんだが…)

怪我したのは右手ですよね。
骨折とかは大丈夫ですか?

風亜

いっ…いだっ…痛い痛い痛い!!

触らないとわからないですよ〜。

風亜

てっ…手首動かすな!痛い!

手首ですか。
じゃあ指は大丈夫そうですね。
どの辺でしょうか?

風亜

やっ…やめっ…病院行くから…!
やめろ…!

ああああああああぁぁぁ!!!

その時授業中の生徒は思った。

『何があったんだ』と…

よし、処置完了ですね。
多分手のひらと手首の境目辺りにヒビが入ってるので、安静にしてくださいね。
安静にしてたら一般的には2週間で治りますから。

風亜

(絶対今の安静じゃなかった…
絶対悪化してる…
絶対2週間じゃ治らない…)

風亜の目は涙目だった。

それじゃあ私は授業に戻りますね。
希良君は安静にしててください。

風亜

あ…あぁ…
(なんかもう星那に関わりたくない…)

新たなトラウマを抱える風亜であった。

体育館に戻る頃、夜はと言うと…

(何なんでしょうか…この胸の高鳴りは…
希良君が普段見せることのない色んな表情を見てると心臓がドキドキいうのはなんなんでしょう…)

(多分これが恋ですね。
というか恋じゃないとストーリー進みませんもんね。
恋だということにしておきましょう。)

夜さんメタいのやめてくれ。

澪彩

れ・い・あ・でっす☆

深夜じゃないけど深夜テンションです

澪彩

さて、この作品もギャグ化してきましたね

澪彩

でもまあ終わりは何となく見えてます

澪彩

それではー

澪彩

乙れい

不良転校生の本性は…

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