奈々
優太!
奈々
返事して!
優太
あ、ごめん
優太
仕事で見てなくて…
奈々
もう… 明日でしょ!
奈々
挨拶に行くの!
優太
分かってるよ
奈々
大丈夫かな…
奈々
緊張してきちゃった…
優太
優太
大丈夫だよ。そっちは楽しそうに待ってくれてるんでしょ?
奈々
そうだけど…
奈々
私のお母さんたちは…
奈々の母
いらっしゃい
奈々の父
よく来たね
奈々
ただいまー
優太
お久しぶりです
奈々の母
まぁまぁ、そんなに固くならないで
奈々の父
ゆっくりしていきな
優太
はい…!
午前9時半頃…
奈々
おかぁさーん
奈々
10時からでいいー?
奈々の母
わかったわー
優太
(なんの話だ…?)
優太
(挨拶は家に入ってすぐにしようと話していたのに…)
奈々
うちはね
奈々
実家に帰ると儀式をするの
奈々
家守の神様…
奈々
ヤガミ様って言ってね
奈々
その神様に祈るの
奈々の母
見様見真似で良いからね
優太
わかりました
優太
(儀式?宗教かなんかか…?)
優太
(見様見真似で良いなら…)
優太
(リビングでやるのか…)
優太
(てっきり和室とかそうゆう部屋でするのかと思った‥)
奈々
大丈夫?緊張してる?
優太
いや、大丈夫だよ
優太
でも…
優太
ちょっとだけ緊張してるかな
奈々の母
始めるわよ
奈々の父
そろそろか
奈々
優太…
奈々
失敗はしないでね
奈々
天罰が下るから…
優太
(天罰…?)
優太
(そんなに厳しい神様なのか…)
優太
(余計緊張してきた…)