流行りのゲーム

次の日

5分後

そこは、森の中だった。

なにか機会音のような音が響き渡る。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

目の前にいた女の人が悲鳴をあげながら逃げている。

逃げた先は1つの小さな小屋だった。

女の人は息を殺しながら隠れた。

キィ………とドアの開く音がする。

コツコツ…と誰かが歩く音がした。

その途端、あの機会音が大きくなった。

その音は30秒ほどうろついた後、

またキィ…とドアを開け出ていった。

「はぁ…はぁ…やっと行ってくれた……」

その時

「みいつけたぁ」

低く、唸るような声が小屋に響き渡る。

その途端、機会音が大きくなった。

グチャァッグチャグチャッ

そのとたん血しぶきが顔に当たる。

「いやぁぁぁぁぁぁぁ！！！ や、やめてぇぇ……」

何が落ちた音がした。

「次はお前だ」

そう言ってその音の正体が遠ざかっていく。

また、さっきの機会音が聞こえてきた。

「どこにかくれているんだぁい？」

私は身の危険を感じて、いつの間にか立っていた。

「あ、みぃつけたァ」

その声を聞いた途端私は逃げ出した。

「はハ、鬼ごっこかぁい？ どうせ捕まるのにィ」

走っていたのだが、前に壁があり、 これ以上進めなかった。

「あレ、行き止マりかァい？ 楽しクなイなァ。 マァいいかァ。」

ギュウイイイイン……

「次はお前を殺しに行く」