一次創作『私の世界を色付けたのは、あなたでした』
⚠️一次創作 創作男女
暗闇が嫌いだった。
でも、どんなに願っても、私の世界に色は付かない
私はもう何も見えないから
怖かった。段々と見えなくなっていくことが
それでも、どんなに願っても無駄だった
私の目は、もう光を失ってしまった。
「桜ちゃんの髪って綺麗!真っ白!」
「桜って美人だよね〜羨ましい」
桜
(見た目で判断しないで。私には見えないのに)
嫌いだった。暗闇も。自分の目も。自分の見た目も。
苦しかった。
もう一度、あのカラフルな世界を見たかった。
この暗闇から抜け出したい
そう私がもがいていた時だった___
優斗
桜の髪、日の光に反射して、白銀に光ってる
優斗
サクラの桃色と対比して、凄く綺麗だね。
桜
.............!
自分の息を呑む音が聞こえた
優斗くんの言葉で、目の前にサクラの花が広がった
それに浮かぶ私の白い髪が、色が、
桜
見えたっ.............見えたよ..............
私の目は、光を失ったまま。それでも確かに見えた
優斗
え?
桜
優斗くん、ありがとう..........!私、こんなに綺麗なサクラ、「初めて見た」
優斗
!...............それなら良かった
あなたの言葉で、情景描写で私の世界は色付いた
桜
ふふ..........サクラの良い香り
優斗
...............桜
桜
ん?なぁに?
優斗
俺は桜のためだったらさ、いくらでも「色」を教えるよ
桜
ありがとう!
桜
優斗くんってほんとに優しいよね!
桜
私が席を立つ時も助けてくれるし、歩く時も手を取ってくれるし
桜
いつもありがとう
優斗
............俺は、誰にでもそんなことしない
桜
え?どういうこと?
優斗
俺はさ、好きな子にしかそんなことしないから
桜
へっ!?それって............
優斗
桜。好きだ。
優斗
桜の世界に色を付けさせてくれ
桜
!!.............ほんと?
優斗
ほんとだよ
桜
私なんかで良いの............?
優斗
桜だから良いんだよ
桜
っ、
桜
っ、ふっ、うぇっ
優斗
ちょっ!?!?なんで泣いて!?!
優斗
ご、ごめん!流石にキモかったか!?
桜
ううんっ、嬉しくって...........!
桜
初恋って実るんだねっ...........
優斗
そ、それって...........?
桜
はい。宜しくお願いします!
優斗
っ〜〜〜やった!
桜
優斗くんって意外とロマンチストなんだねw
優斗
へっ、あ、あれは勢いで、
桜
カッコ良かったよ?
優斗
!!ありがとう
桜
優斗くん、顔熱いね。顔赤いでしょ?
優斗
.....................桜、急に積極的になるじゃん
桜
ごめんね?ただ嬉しかったの
優斗
.............そっか
桜
?どうしたの、
ちゅっ
桜
!?
桜
へっ、あ、い、今、
優斗
今は額で我慢しとくから
桜
今は!?
優斗
ふは、可愛い
優斗
じゃあ行こっか。桜
桜
っ〜〜〜〜!ずるい!
優斗
ずるくて結構ですよ〜w
桜
もう!優斗くんったら!
優斗
ほら、お手をどうぞ
桜
...........ありがと
きっと私の顔は真っ赤なんだろうな
でも優斗くんの手も凄く熱い
なんだか嬉しいな
大好きだよ、優斗くん。
桜
(ずっと一緒にいてね)
目の前に広がるサクラが、更に桃色に輝いた気がした
私と彼の関係は桃色から始まりました。
End
next→♡400
初一次創作なので多めに見て下さい