次の日、早朝
扉を開けて中に入ると、既に人は揃っていた
ICE.N
……申し訳ありません
ICE.N
2日連続で遅れました
ICE
いや、大丈夫
ICE
私も早朝っていう曖昧な時間しか言っていないから
ICE
それにしても、よくSはこんな早く来たね
ICE.S
……寝れなくて
ICE.N
……意外だね
ICE
……同感
ICE.S
…………そう?
ICE.N
……まぁ、いいです
ICE
……そうだね
ICE
それじゃあ
ICE
まず、初めに
ICE
今までの生活は全て捨てること
ICE
もちろん、向こうにICEなんて組織は無い
ICE
現時点で解散とする
ICE
……私の名前は、目的地に着いてから言うよ
ICE
今から君達はただの「神の使い」の血を持つ子供だ
ICE
人殺しも、何もしてない
ICE
そんなものは、今すぐ捨てなさい
ICE.N
……承知、しました
ICE.S
……はい
ICE
よし、それじゃあこの世界にお別れ出来た?
ICE
行くよ
ICE
……最後に、一つだけ
ICE
ICEを創ったのも、人殺しをさせたのも
ICE
全て、私のせいだから
ICE
やっぱり、あの子みたいに出来ない
ICE
あの子だけが、特別だった
ICE.N
……?
ICE
いや、いい
ICE
この話は辞めよう
ICE
行くよ
ICE
仁詠、沙優門
ICE
離れすぎないようにね
瞬間、目の前が暗くなり
次第に、気持ち悪さと眠気に襲われた
感じたことの無い浮遊感
微かに香る雨の香り
聞いたはずなのに、聞いたことの無い声
全てが、混ざって
綺麗に過去だけを消していく
目を開けると、似たような景色があった
ただ、違うことがあるとするなら
過去の懺悔が私から消えていること
それと
この場所に感じる、異常なまでの後悔
後悔と、悔しさ
その両方を感じる
仁詠
あ……れ……?
仁詠
わたし……なんで……
気がつけば声は震えて、涙が流れる
ICE
……やっぱり、ここに来るんだ
ICE
……ごめんね、皆
仁詠
ICE……様……
ICE
……仁詠?
ICE
どうしたの?
仁詠
……わからない……です……
ICE
…
ICE
……大丈夫だよ
ICE
君が感じることじゃない
ICE
沙優門は?
ICE
大丈夫そう?
沙優門
……ICE様
沙優門
……なんですか
沙優門
この、どうしようも無い後悔は
沙優門
こんな感情、ここに来るまで感じたことありません
ICE
……だろうね
ICE
多分、君達の血に引っ張られているだけ
ICE
ここから出ようか
ICE
目的地はそんなに遠くないから
仁詠
……はい
ここに来てはならない
本能的に、そう思ってしまった
ICE
ん〜
ICE
いい天気だね
仁詠
……ICE様
仁詠
ここは、どこなのでしょうか?
ICE
ここは、八大陸と呼ばれる場所だよ
ICE
この世界でも特段治安のいい大陸だよ
仁詠
……そう、なのですか?
ICE
……うん、多分ね
ICE
さて、全てを話そうか
ICE
私のことも、君たちのことも
ICE
これからの、ことも






