蒼一郎
(埒が明かない…)
弥夜
"洪水"
蒼一郎
…らしくない。いつも以上に熱が込められてないよ
弥夜
…"地震"
蒼一郎
…扱いも変。いつもならこんなミスはしないはず。
弥夜
…っ
蒼一郎
…調子狂う。だけどまだ付き合ってやるよ。凌葵が記憶の上書きが終わるまで。
弥夜
…
凌葵
タッチ!
弥夜
!?
弥夜
…歪んでる…
弥夜(人間)
壁を殴ろうと企んでるよな?それも無意味だ。ここの空間は全て歪んでるからな
弥夜
…出てくんなよ。
弥夜(人間)
この歪んでる空間からどうやって出るつもりだ
弥夜
…黙れ。お前には関係無い
弥夜(人間)
はぁ…まあ好きにするが良い。だが、まだ折れるなよ
弥夜
…無理だろ。流石の俺でも絶望状態だぜ?過去の俺なら過去らしく帰れ
弥夜(人間)
断る。そもそも俺に指図すんな。
弥夜
力が無いに等しい人間がどうやって堕天使である俺に歯向かう?馬鹿馬鹿しい
弥夜(人間)
それは俺の台詞だ。…そろそろ来るな
弥夜
は?
凌葵
やっほ。麗麗の番犬君
弥夜
…
凌葵
さて、頭触っていいよね?
弥夜
…触る前に聞け……っ!?
弥夜
(今度は何だ、何かが上書きされていく…?)
凌葵
…よく頑張ったね。今度はうち達が、麗麗達が感情を教えてくれるよ
弥夜
…!
凌葵
大丈夫。
凌葵
(麗麗の声で言った方がいいな…)
麗麗
弥夜は大切で信用してる僕の仲間だから。…僕を信じて、目を覚まして。
麗麗
そして次はさ…
凌葵
麗麗を、君の主を助けてあげて!!
弥夜(人間)
…"良かったな"
弥夜
…嗚呼…
弥夜
…
蒼一郎
…?(自分から急に後ろに下がった…?一体何の意味が…)
逞真
蒼一郎、後ろっ!!
蒼一郎
!?(流石にあんな素早いナイフの裁きは避けられる訳…)
弥夜
"雷"
蒼一郎
ナイフが散り散りになった…
弥夜
主、この戦い終わったら俺に"カンジョウ"ってモンを教えてくれ
???
…
弥夜
"津波"
麗麗
…
夜縻
おい!いい加減目ェ覚ませ!
麗麗
…っ!?
逞真
…麗麗?







