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北斗
樹から逃げるようにして屋上に向かった冰を追いかけると後ろ姿が見える。
…柵に腕を乗せて景色を見ているようだ。
そんな彼は俺が声を掛けると首だけ回して声の主を探す。
冰
…声だけ聞けば分かるだろうに。
北斗
冰の右隣に向かい、そう問う。
冰
北斗
こちらを見向きもせず空を見上げる冰の横顔は今すぐ写真に収めたいほどきれいで。
あんまり見つめるわけにもいかないので、真似するように俺も空を見てみる。
冰
それから暫く経っていつの間にか校庭の方を見回していた冰が言葉をこぼしたので俺もその視線の先を追う。
北斗
見えたのは真っピンクの頭と、その隣に立つ女子生徒。表情は見えない。
冰の視界に女子生徒が映っているかは定かではないが、樹のことを見ているのは…まぁ確実だろう。
北斗
冰を見てそう声をかけてみるが、下唇を噛んだまま樹を見つめて動かない。
北斗
冰
気持ちが早って少し強く声をかけると、絞り出した声で呟くように話し始める。
冰
冰
冰
冰
「僕、どうすればいいのかな」
腕に顔を埋めて今まで聞いた声の中で一番弱々しい音を上げている冰。
北斗
北斗
北斗
冰
ちょっとだけカッコつけて話しているとあることを思い出した。
北斗
冰
北斗
冰
北斗
冰
この後、午後の授業中に質問攻めされてずっと口を割らなかった、っていう状況は言うまでもない。
だって、その場に樹もいるって言ったら絶対来ねぇじゃん?
冰
北斗
優吾
北斗
優吾
ぽかんとしている僕を横目に、何故か納得したような反応をするこーち先輩
優吾
…今から労働でもさせられるのだろうか?
ジェシー
次にひょこっと頭を出したのはジェシーくん。
慎太郎
奥の部屋から聞こえてくる声は、恐らく森本くんのもの。
冰
北斗
冰
北斗
冰
腕を引っ張られ、されるがままでついていく。
ジェシー
慎太郎
冰
1年の2人と目が合うと言われるのは「久しぶり」の一言で、そんなに会っていなかったっけと思う。
…恐らく一回一回のインパクトが強いせいだが。
北斗
慎太郎
冰
ローテーブルに広がる教科書類から何となく察していたけど…。
北斗
冰
慎太郎
優吾
ジェシー
北斗
そんな会話をしていると呼び鈴が鳴る。
…来客だろうか。…だとしたら、もしや、
樹
北斗
樹
大我
田中は僕と目が合った瞬間固まる。
大我
大我
ジェシー
優吾
慎太郎
心配してくれている森本くんにできる返事があるとしたら「全然大丈夫じゃない」なのだが、
冰
樹
北斗
目を細めて松村の方を見れば、それは田中も同じだったようで
優吾
優吾
大我
優吾
冰
樹
大我
二人して呆然としているときょもに背中を押される。
玄関まで向かい、外に出ると内側からガチャ、と鍵を閉める音が聞こえる。
…あまりにも強引すぎないだろうか。
北斗
優吾
大我
慎太郎
ジェシー
北斗
松村宅に残った人たちが子をおつかいに向かわせた親のごとく心配していたのは言うまでもない。
樹
冰
………。
この沈黙をどう攻略したら良いのか分からない。
いつもの俺ならどうってことないはずなのに。
樹
俺が話しかけると少し視線がこちらに向き、逸らされる。
冰
冰
樹
だって冰とこんな感じだし。
冰
冰
樹
冰
樹
見当もつかないぞ?
冰
樹
冰
樹
冰
樹
とんでもない勘違いをされているみたいだ。
樹
冰
樹
冰
樹
冰
何とか誤解は解けたみたいだ。
でも…
樹
樹
冰
樹
樹
冰
樹
冰
樹
結局は、7人分のガリ×2君を買いました。
樹
冰
SixTONES
樹
樹
北斗
北斗
ジェシー
樹
慎太郎
大我
優吾
樹
冰