登場人物
電子コミックサークル
1 村田(教授)
男 34歳 174cm
電コミサークルを援助している。
学生からの人気者
笑顔が耐えない。
2 恵美子 (松井)
女 22歳 160cm
成績優秀の学生
意思が強い。
村田からは苗字で呼ばれる
3 真琴
男 18歳 159cm
中性な顔立ちをした1年生
少し気弱である。
4 和樹
男 20歳 172cm
爽やかと厳つさを備え合わせたイケメン、、なのだが
5 萌奈
女 19歳 162cm
甘い雰囲気をもつ腹黒女
和樹のことが好き。
6 健二
男 20歳 178cm
筋肉質な学生
曲がったことは嫌い。
7 香織
女 21歳 165cm
恵美子に並び成績優秀
だが、かなり暗い。
8 晴人
男 19歳 175cm
好青年、好奇心がかなり旺盛である。
9 一郎
男 18歳 166cm
オカルトマニア
電子コミックでもホラー物を描いている。
一郎
大ニュースですぅぅ。
あの【輪正財閥】が残したと言われている【財宝】の在り処が分かったんですよ。
晴人
なんだそれ
村田
どうした?一郎
一郎
財宝ですよ!財宝!
しかもそれのある場所が、この大学の近くなんですぅ
晴人
んなわけないだろ
村田
まぁ、一郎の言うことだ。また何か面白い話だろう?
一郎
まぁ、ネットで流れてるただの噂でまたデマかもしれないんですけど、大学から北へ徒歩10分ほど歩くと軽い山道があるじゃないですか?その山の中にある古びた神社の鐘の付近に埋められてるんだとか
香織
そんな所にあるってネットで流れてるならもう誰か取ってるわ
村田
おいおい、そんなこと言わないでやってくれよ。
真琴
ん?待って、
村田
どうした?
真琴
その山って【転廻山】だよね?小さい頃よく僕行ったけど神社なんてあったっけ?
一郎
それが、どうやら山道に沿って進むだけだと見当たらないんですけど山道の途中で銀色の桜のシンボルがあるでしょ?そこから北西の方へ進むとあるらしいんですよ。
村田
で、一郎の事だからサークルの皆で行こうと言いたいわけだ。
一郎
その通りですぅ!
晴人
ありあり!行ってみようぜ!な!?香織も行くよな!?
香織
は?
晴人
な!?
香織
行くわけ
晴人
行くってよ!
萌奈
ん〜財宝でしょ〜もしあったら可愛い洋服とかいっぱい買えちゃう・・・私いっちゃおうっかな〜でも山道ってのが〜
真琴
楽しそうだし僕行こうかな・・・
晴人
いいね!和樹も行くよな!?
和樹
あ?どっちでもいい
晴人
決まり!
萌奈
私も行っちゃおっかな〜
晴人
よっしゃい!
村田
どうだ?松井もこないか?息抜き感覚でもいいんじゃないか?
恵美子
村田教授がいうなら行きますけど、
健二
同じサークル内なのに個人でずっとパソコン見つめるのもアレだし、運動も大事だと俺は思うがな、交流と運動も兼ねて俺もついて行かせてもらおうか?
晴人
おっ!まじかっ!
一郎
みんなノリがいいですねぇぇ。いつも村田教授と二人で色んなスポットに足を踏み入れてましたがこんなにも大人数は初めてですぅ!そ、それじゃ明日の土曜はどうですか??
村田
みんなどうだ?
恵美子
私は大丈夫です
真琴
僕も!
和樹
俺も
萌奈
わ、私も!た、楽しみだな〜(和樹さんと出かけるなんて)
健二
よーし!俺も行けるぞ!
香織
・・・大丈夫です。
晴人
おおお!全員じゃん!
一郎
じゃあ、またあした!
こんな些細な会話が全ての始まりだった。これから行く先で現実ではありえない恐怖に襲われるだなんて、、この時は誰も想像していなかったのだ。
一郎
さぁ着きましたよ!ここから金色の桜のシンボルまで登ったら北西へと進んでいくんですぅ!
村田
呉々も足元には注意して皆歩くんだぞ。
晴人
分かってますって!
萌奈
は〜い
和樹
なぁ、萌奈?
萌奈
あ、はい!なんですか♡
和樹
今日の夜ちょっと時間あるか?
萌奈
えっ、/////
和樹
ちょっと、楽しいことすんだけ
萌奈
少し、、だけなら時間空いてる・・・かも///
真琴
あ、痛っ!何か踏んだ・・・
村田
真琴くん大丈夫か?
真琴
あ、はい。何踏んだんだろ・・・
村田
足の裏見せてみな
真琴
あ、はい
村田
ん〜、特に何も刺さってないみたいだな。少し尖った小石でも踏んだだけだろ。どうだ?歩けるか?
真琴
あ、はい。大丈夫です。
ごめんなさい。
健二
真琴も男なら逞しく生きていかないとな!どうだこの際筋トレで
真琴
結構です・・・。
晴人
にゃは〜!!真琴はいいんだって、可愛い顔してんだからさっ!な!?香織??
香織
何でもかんでも私に振ってこないでもらえます?
恵美子
まぁまぁ、みんな元気そうで何よりです。ね?教授
村田
そうだね〜。元気が何事も一番だからねー!
まだ何事もなく、山道をこの時は進んでいた。だが、歯車がズレたのは金色の桜のシンボルに辿り着き北西の方へ足を踏み入れた時からだった。
和樹
おいまだ、着かねーのかよ。もう、割と奥まで進んだぞ!
萌奈
ほんと・・・もう最悪。ヘトヘト
村田
これ以上奥に進むのは道を迷う可能性もあるし危険かもしれないな
恵美子
そうですよね。
晴人
どうする?引き返した方がいいのこれ?
香織
私を見ないで
村田
一郎が一人で先に行ってるし一度呼び止めようか
恵美子
ですね。
一郎
おお!!あったぞ!!神社!
晴人
おっまじかっ!!
健二
よし行くか!
村田
はいはいあまり走らない〜
恵美子
みんなまだまだ若いですね〜
村田
まぁ、俺もウキウキしてるんだけどね〜!
恵美子
教授もお若い(笑
和樹
俺らも行くか
萌奈
そだね//
香織
みんなガキね・・・。
真琴
ん?
香織
・・・・・・。
一郎
おぉぉ、古びた神社ですね!なんだか、オカルト的な雰囲気もありますぅ!こりゃぁ、帰宅したらこの場所を舞台にしたホラー物もありですねぇぇ!そんなことより!さてさてどこを掘れば出てくるのでしょうか!?
香織
鐘の下でしょ?ならここじゃないの?
一郎
そうなんですかね~〜!
みなさんで掘ってみますか!?
香織
ありもしないわよ
村田
まぁまぁ、夢の無いことはあんまり言わないの
晴人
よし!掘るなら俺手伝うぜ〜!
健二
俺も協力する。
恵美子
教授どうします?
村田
もちろん俺も手伝うよっと!
恵美子
なら、見つけた財宝は手伝った人達で山分けってことで!
和樹
あ?
萌奈
私!手伝うよ〜!?
和樹
真琴、来ねーの?
真琴
え、いや。
香織
具合でも悪い?
真琴
まぁ、でも大丈夫です!
香織
そう。ならいいけど
真琴
・・・?!
香織
なに?
真琴
いや、なにか聞こえたような。
香織
またくだらないこと
真琴
いや、本当に・・・。
晴人
あぁ!ダメだなんも出てこねー!
村田
みんなお弁当持ってきてるだろ?一度休憩しよう。水分も良く補給しとくんだぞ
萌奈
和樹さん!疲れましたね!
和樹
あ?まぁそうだな
萌奈
でも意外と余裕そう?
和樹
まぁ、格闘技してたしここの連中よりかは体力あんじゃねーの?
萌奈
流石です。
和樹
それよりさ、あの古くさい小屋行かね?
萌奈
何かあるんですか?
和樹
まぁ、いいからさ
晴人
なーにしてんの?
香織
またあんた?話しかけないで
晴人
も〜冷たいな〜!
香織
こんな所に神社があるなんて知らなかったから色々と調べてるの。本当に財宝が眠ってるならここも歴史的な何かがあってもおかしくないから
晴人
ふーん。
香織
あんなオカルトマニアに付き合わされてこんな所に来たなんて自分も思いたくないし
晴人
あら、意外と毒舌
香織
・・・なに?
晴人
いや〜なーにも〜
真琴
村田教授、少し気分優れないです。
村田
水分はしっかり取ったのか?
真琴
あ、はい。
恵美子
どうかしましたか?
村田
あぁ、真琴くんが気分悪いらしくてな
恵美子
なるほど、熱中症とかじゃないといいんですけどね。塩分も取っておいた方がいいかもです。
村田
さすが冷静だね。松井さんは
恵美子
いえいえとんでもない。
村田
確か塩分たっぷりの飴ちゃん持ってたはずなんだよな〜あった!あった!はい真琴くん、一応無理しないで涼しいところで休んでなさい。吐き気とかしたらすぐに先生に言ってね。
真琴
ありがとうございます・・・。
真琴
(絶対に違う・・・。ここなにかがおかしいよ・・・。)
萌奈
えへっ
和樹
いいじゃん、
健二
・・・ん?
萌奈
いや、だめだよ・・・。
和樹
彼氏とかいんの?
萌奈
いや、いないけど・・・
和樹
じゃあ、いいじゃん、お前俺の事ずっと見てんじゃん
萌奈
いや、そんなこと//
和樹
俺に抱かれたいって思ってんじゃねーの?
萌奈
・・・あぁ
健二
おい!何してんだお前
和樹
あ?なに?
健二
嫌がってんだろ。離れろよ
和樹
なにこいつのこと好きなの?
健二
そうじゃない!!
和樹
じゃあ、邪魔なんだけど
健二
彼女が困ってるだろ!
和樹
は?どこが?
健二
いいから離れなさい!
和樹
あ?やんの?
健二
何故そうなる?
和樹
俺に勝てると思ってんの?
健二
なんで喧嘩腰なんだ!
和樹
お前が邪魔したからだろ?
和樹
お前が力で圧倒するか
俺の技術が上回るかの勝負するか?
萌奈
あーーもう!健二が邪魔したんでしょ!
健二
・・・・・・へ?
萌奈
ほんと最悪、死ね
健二
・・・え?
和樹
(ニヤッ
萌奈
はぁ・・・
一郎
でてこいでてこいっ
一郎
でてこいっでてこいっ
一郎
でってこいっでってこいっ
一郎
財宝、、財宝、、
一郎
ん?
一郎
おおぉ!!
一郎
もしかして・・・
一郎
キタ!?キタ!?
人間とは愚か、
✕✕にさ○□を出△✕ければ、
□□たまま△△△したというのに
【D】を選ぶのですね。
真琴
・・・何か聞こえたような
真琴
嫌な予感がする・・・。
一郎
みつけた、財宝!!!
財宝?・・・え?
ガスっ!ザキッ!!
肉が突き刺さり裂かれるような音が何度も繰り返し響く。脂肪ついた弾力ある腹が無残に剥がれ臓器が流れるように地へと出ていき数匹の蟻を下敷きにした。
村田
さぁ、そろそろ続きを始めるぞ〜!
恵美子
はーーい!
村田
真琴くん、気分は落ち着いた?
真琴
少しだけ
村田
無理はしなくていいからね
晴人
一郎のやつと健二だけいねーな〜
香織
一郎ならずっと一人で財宝求めて掘ってたけど
萌奈
あ〜あと、健二ならあそこの小屋の裏
和樹
泣いてんじゃねーの
村田
どうしてだ?
萌奈
いやぁ〜
萌奈
あ、戻ってきた。
健二
萌奈さん・・・
健二
この通り!!
村田
え、どゆこと?
恵美子
簡単にどけ座するもんじゃないよ?
村田
何があったか知らないがこんな所で土下座しなくても、そんなに何か反省してるなら深く頭を下げるだけでも十分伝わると思うよ。
健二
許してくれ
萌奈
もういいって
和樹
どうせなら俺に謝れよっ
健二
和樹!お前のその態度は俺は気に食わないな!
村田
あ〜もうどゆこと〜
晴人
ま、まぁまぁ!
恵美子
喧嘩ならよそでしてください
香織
ほんとガキばっか・・・。
村田
何があったかはまぁ俺も聞くから、後のみんなは先に行っててくれない?
恵美子
はい。わかりました
村田
松井さん、みんなよろしくね
村田は三人の事情の話を聞いた。
健二が感情的になり一方的に言葉を発するせいで何がどうありどういうことになったのか村田は理解に苦しんでいた。その時である。恵美子の悲鳴が耳の奥を通過した。
村田
何だ何だ!?
健二
ァァァァァァ、いきまぞぉぉぉ
萌奈
もうキモイんだけど
和樹
はぁ
村田
何があったんだ。
松井さん大丈夫?
恵美子
教授、、あ、あれ・・・
真琴
ぁぁぁ、やっぱり何かおかしいよ。ここ・・・。ねぇ、
晴人
や、やべぇぇだろこれ
香織
・・・・・・。
あとからやってきた四人は、恵美子が指差す方へ目をやった。そこには、
萌奈
ひゃぁっ!!
・・・え、?
和樹
・・・マジかよ
健二
・・・一、、一、一郎?
村田
どういうことなんだ?
一郎の無残な姿があった。
上半身と下半身は離れていて猛獣に襲われたかのような原型。人間の形では明らかに違った。左腕は食いちぎられたのか辺りに転がってはいなかった。
晴人
け、、けけけ警察!
村田
あぁ、晴人頼んだ。
晴人
どういうことだよ!?
萌奈
まさか、、
晴人
その真逆だよ。圏外・・・
真琴
うそでしょ、
萌奈
私も・・・
香織
ホラー映画か何かね。一郎喜んでんじゃない?
恵美子
貴女この状況でよくそんなこと言えるわね!?
香織
非現実的なのは初めてだから楽しいの。
恵美子
何を考えてるんだか
萌奈
和樹さん、怖い
和樹
・・・そうか
健二
何奴も此奴も狂ってるんじゃないか
真琴
は、早くここから出ようよ!
村田
だけど、一郎をこのままほっておく訳には
香織
死んだ人間に構うの?
健二
おい!その言い方な!
真琴
香織さんの言う通りだよ!早くここから出るべき!
健二
真琴!お前!
萌奈
でようよ
健二
なんなんだよお前ら・・・
村田
松井さん。みんなを頼む。
恵美子
村田教授・・・
村田
残ってくれる人はここに残って、ここから出たい人は松井さんに付いていくといい。頼むよ。松井さん
恵美子
はい・・・。
恵美子
出たい人は付いてきて、。
村田組
村田
健二
晴人
香織
恵美子組
恵美子
和樹
萌奈
真琴
村田
健二くん。晴人くん。
ありがとう。
村田
でも、香織さんはどうして?
香織
私は、少しこの場所を調べたくて、それに彼の死に方これは人間の仕業ではないと思えるし
村田
なるほどねぇ、まぁ何はともあれ残ったんだから手伝ってくれるんだよね?
香織
もちろん。
村田
ありがとう
晴人
一郎・・・お前は良い奴だった。お前は1番のムードメーカだった!
健二
晴人、、男なら泣くものでない。
村田
健二、泣きたいなら今は泣いてもいいんだ。それにさっきも泣い
健二
ウワァァァァァァ!!!
村田
松井さんが恐く皆と共に戻ったら俺たちがまだここに居ることと彼の件を警察に伝えてくれるはずだ。それまでに俺達はここで彼の死体が何者かによって動かされたないか見守っておく必要がある。彼を殺した犯人をこのまま野放しにしていられない。
健二
俺も許せん!
香織
さて、本当に犯人は人なのかしら
晴人
どういうことだよ
香織
さっきも言ったけれどこれはどう考えても人間の反抗じゃない。
村田
香織さん?
香織
そうすると、ここから出ようとするものから殺されるんじゃないかしら?
晴人
お前、オカルトとか馬鹿馬鹿しいって思ってたんじゃねーの?
香織
・・・・・・。
晴人
おい?
香織
・・・・・・。
村田
本当は、
香織
好き。
萌奈
はぁ〜もう足だめー
恵美子
早く戻るよ。何者かによって一郎さんな殺されたとするとまだあの場所には殺人犯がいるかもしれないの!早く電波が届く場所まで戻って、警察に連絡しないと!
恵美子
電波が付いたら早く私に伝えてね!
萌奈
なにあの人、急にリーダー気どっちゃって、ね?和樹さん
和樹
あ?あぁ
萌奈
和樹さん?
和樹
・・・・・・。大丈夫か?真琴
真琴
え?
萌奈
ね、和っ
和樹
顔色悪いぞ?
真琴
いや、ちょっと幻聴が酷くて、
和樹
幻聴?頭痛いか?
真琴
・・・あ、うん。
和樹
俺がおぶってやろうか?
真琴
いや、迷惑だよ。
萌奈
ねぇ、私おんぶしてよ
和樹
なんで?
萌奈
え?
和樹
体調悪いならしてやるけど別にお前は良いだろ
萌奈
あ、うん
和樹
真琴、もし気分悪くなったら俺に言えよ?
真琴
あ、うん。
恵美子
え?
真琴
どういうこと・・・。
萌奈
どうして?
恵美子
何が起きてるの。
ここへ足を踏み入れたものは
△△するまで出ることは出来ない。
村田
松井さん?どうして?
恵美子
村田教授・・・私来た道を戻ってきただけなんです。
村田
何を冗談
恵美子
本当なんです・・・。
村田
本当、、なのか、?
晴人
香織、これって
香織
ホラー映画の王道ね
晴人
嘘だろ・・・。
萌奈
へっくちゅっ
恵美子
なんだか急に肌寒くなってきたね
真琴
まだ日中なのに・・・
香織
教授、もしかすると明るいうちに全員でここから出るべきかもしれないわ
村田
しかし、一郎が、
恵美子
一郎くんの事は諦めた方がいいかもしれないと私もこの怪奇的な状況に危機して思いました。
晴人
俺も少し怖くなってきた・・・。
恵美子
村田教授の判断に私は従います。
村田
・・・そうだね。ここから全員で出ようか。
健二
教授!?
村田
君の気持ちもよくわかる。でも、今はみんなの安全が第一だよ。君ならわかるよね?
健二
・・・はい。
村田
それじゃ、さっきここに残ってくれた人たちも荷物を持ってここから出るよ。
村田
そんな、、。
恵美子
ここって、、
真琴
さっきの場所、、だよね?
和樹
あぁ、。
萌奈
こ、怖い・・・。
晴人
いや待て、一郎の死体が亡くなってんぞ!
健二
!?
村田
俺達が全員離れた隙に何者かが回収した?
香織
でもそれが人とは限らない。実際、こうして同じ場所をループさせられているなんて人間には超能力でも使えない限り不可能
萌奈
ちょっと、私喉乾いた。
村田
みんな飲み物は持ってるか?
健二
持っている。
恵美子
私もまだあります。
萌奈
私、小さなペットボトルのお茶しか持ってきてなくてもう全部飲んじゃいました・・・。
村田
彼女だけか?なら先生のを少しだけど分けてあげるよ。
萌奈
いいんですか!
村田
これっきりしか分けられないけど、ごめんね。
恵美子
教授、それを分けたら自分の分がないんじゃ
村田
水辺でも探して組めばいいだろ。それに今日中にここを出れば良い話だからね。
恵美子
教授、。
香織
今日中に出られたらいいけどね。
それから村田達は何度も何度も同じ場所を行き来した。何度来た道を戻っても結局は一郎が何者かに命を奪われた場所へ戻ってきてしまうのである。そして、次第に日は暮れていき空はオレンジ色に染まっていた。
晴人
嘘だろ・・・。もうこんな時間かよ
健二
今日は野宿か・・・。
村田
仕方ないな。
寝られる場所を探すか。
健二
それなら、近くに小屋が
萌奈
あぁ、確かあったね。
和樹
でもそこまで大きくなかったけど
村田
一度行ってみよう。
萌奈
想像以上に広い。
健二
3Kぐらいか
恵美子
小屋って言うより普通の家ね。誰かが住んでたのかしら
香織
外見だけで判断できないものね
晴人
だな。
香織
ね。
晴人
え、?
香織
なに?
晴人
いや、別に何も
香織
なによ。
和樹
ここに水道があんぞ
村田
本当か!?
萌奈
水は出るの?
和樹
いや、でない。
香織
期待はずれね。
恵美子
仕方ない。でも水道があるってことはどこか水が通ってるんじゃない?
村田
探せば見つかるかも
香織
でも、道に迷う可能性があるわ。
村田
明日朝一に水を探してからここを出よう。
恵美子
分かりました。
和樹
さっきから静かだけどどうかしたか?
真琴
、、なにか来る気がする。
和樹
何かって?
真琴
分からない。けどなにか来る
真琴
来る
真琴
来る
真琴
何かが、
和樹
おい落ち着け
恵美子
きゃぁっ!
萌奈
な、何!?
香織
ガラスが割れたわ。
晴人
おいおいおい!なにか横通ったぞ!
村田
落ち着いて、
一旦冷静になって!
健二
先生の話を聞くんだ!
真琴
来る
真琴
来る
真琴
来る来る
真琴
近づいてきてる。
真琴
どこ?どこだ
和樹
真琴、落ち着け・・・。
真琴
怖い・・・怖いよ・・・。
和樹
落ち着け・・・。俺がいる。
萌奈
きゃぁっ!何か黒いのが!
和樹
萌奈、俺のそばに居ろ危ない。
萌奈
え、あ、うん。
村田
何が起きている。
さぁ、次は誰が△△する?
欲深い人間を善に
罪のある人間を善に
真琴
何を言ってるの?
村田
どうした?
香織
あんたさっき、
声が聞こえたって
真琴
そう・・・聞こえるの。
女の人の低い声が
和樹
よく聞け・・・耳を済ませるんだ。
萌奈
真琴くん、頑張って・・・。
真琴
欲深い人間?
罪のある人間?
萌奈
あんたよ!!
萌奈
欲深い人間ってあんたの事よ!
和樹
は?
真琴
またなにか聞こえる。
萌奈
女たらしのあんたしかいないでしょ!?
真琴
何?聞こえない
香織
萌奈静かに!
○分の✕を抑△きれ✕い。
罪△の✕✕を□め△△ない✕✕に△を
真琴
よく、、聞こえない
和樹
おい萌奈!!
恵美子
なに・・・・・・あれ!
萌奈
なになに、あんた!何とかしなよ!
和樹
なんだよアレ
香織
死神と犬?
晴人
おいおいおい
村田
みんな、
決して背を向けるな。
真琴
・・・・・・・・・ハァ、ハァ
和樹
真琴?
村田
お前は誰だ。
真琴
血で罪を??
殺される逃げないと、、。
晴人
に、逃げろ!!
萌奈
いやぁぁぁ!!
村田
晴人!!?萌奈!!
萌奈
きゃぁぁぁ!!
村田
萌奈!?
健二
クソがっ!
ザクッ!
と張った肉が裂かれる音、真っ赤な血飛沫が辺り一面を赤く染めた。
萌奈
健二(あんた)どうして!?
いやぁ、いやぁぁぁ!!
村田
ま、待ってくれよ・・・。
おい、どうして殺すんだ!
恵美子
待って、ちょっと待って
和樹
おいおい待てよ。
香織
教授、ここから離れた方がいいかもしれないです。
真琴
・・・みんな生きて帰れない。
村田
・・・逃げろ!!
香織
さぁ、どう逃れるか・・・。
萌奈
いや、いや、いやぁぁぁ!
真琴
無理だよ・・・
和樹
おいお前!!
恵美子
いや、ちょっと待って、みんな置いていかないで!
村田
松井!!
全員がばらばらの方向へ走り出した。
外はもう暗くなっている。視界はかなり悪かった。
晴人
ハァハァハァ、どうしよ。
一人でこんな所まで逃げちまった・・・。しかし、ここなら身を隠せるか取り敢えず洞窟(ここ)で夜を過ごすか・・・。
晴人
!?、だ、だれだ!く、来るなよ!なんだよ。なんで俺なんだよ!俺なんもしてねーぞ!
香織
何を脅えているの?
晴人
・・・・・・ハァ、
香織
・・・はぁ。でも一人じゃなくてよかったわ。
晴人
・・・俺もだよ。
萌奈
いやぁぁよぉ、
もういやぁぁ。
萌奈
なんで私がこんな目に
萌奈
少しお金に目が眩んだだけじゃない。
萌奈
もうだれもいないし。
萌奈
いやぁぁ〜
萌奈
うわぁぁぁん。
おかあさぁぁん
真琴
ねぇ、腕痛いよ
和樹
あ?お前が逃げる気力なくしてたからだろが
真琴
だからって、
和樹
俺が引っ張らなきゃお前あそこで大人しく犬みたいなやつに殺されてたろが!
真琴
・・・ありがとう。
和樹
お前なんでそんなに気弱なんだよ。
真琴
・・・・・・。
和樹
あぁーもういいよ。お前みたいなやつでもいないよりかマシだ。それに霊感強いんだろお前
真琴
・・・少し
和樹
大分だろが
真琴
霊感強い人といたら襲われるよ
和樹
あ!?
真琴
じょーだん。
僕が反応しなきゃみんなと一緒だよ。
和樹
び、ビビらすな!
恵美子
健二くんが、
村田
はぁはぁ、もう参ったよ。何が起きてるのか全く把握できない。
恵美子
私もです。
村田
一郎くんに健二くんまで、くそぉ、俺がしっかりしてないからだよなぁ・・・。すまん。
恵美子
教授のせいじゃないです。
村田
みんなと結局バラバラになってしまったし、。
恵美子
でも私たちラッキーですよ。ほら、川が
村田
・・・・・・何だか申し訳ないな
恵美子
いいんです。今は自分の身が第一ですよ。飲める水か確認してから水をくんでおきましょう。
恵美子
組み終えたら野宿ですね。
村田
冷えたらまずいから松井さんが良ければ身体をくっつけあって寝ようか。
恵美子
・・・はい//
村田
・・・・・・朝か、
恵美子
おはようございます。
村田教授
村田
何をしてたんだ?
恵美子
みんながここならもしかしたらたどり着くかもしれないと思って
村田
凄いな。松井は本当に
恵美子
教授程じゃないです。夜は冷えなかったですか?
村田
まぁ、夏が近いこともあって寒すぎるってことはなかったよ。しかし、深くは眠れなかった。
恵美子
仕方ないですよ。
恵美子
でも、私も驚いた事に昨日あんな事があったのに怖いという感情がないんです。
村田
怖すぎて怖さを感じれていないのかもしれないな。
恵美子
・・・・・・教授、
村田
強がる必要は無いよ。君は
強がるのは俺だけでいい。
恵美子
・・・村田教授、、怖いです。
村田
あぁ、君はそれでいい。
萌奈
・・・・・・一睡もできなかった。
萌奈
喉が渇いた・・・・・・。
萌奈
ここはどこ、、、。
萌奈
みんなどこにいるの・・・。
萌奈
誰か、、助けて、、。
和樹
朝だ。
真琴
・・・・・・あれ、僕いつの間に
和樹
大丈夫。
昨日の夜は何も無かったよ。
真琴
え、ずっと見張っててくれたんですか・・・。
和樹
気にすんな。
真琴
あ、ありがとう。
意外と優しいんだね。
和樹
あんま勘違いすんな。
俺は自分の為に全てやってんだよ。
真琴
僕はそう感じないけどな
和樹
・・・取り敢えず、
他の連中探すぞ
真琴
あ、うん。
晴人
朝になったな。
香織
眠れた?
晴人
いや、全然怖くてちっとも
香織
私も。
晴人
嘘つけよ。
香織
・・・人一倍びびってるのは割と余裕そうな人なのよ。
晴人
まぁ、この状況が怖くねーやつなんていねーよ。
香織
・・・・・・そうね
晴人
あぁ。
萌奈
みんな、どこにいるの?
萌奈
ねぇ、、
誰かいるんでしょ。
萌奈
答えてよ・・・。
萌奈
和樹さん・・・助けてよ。
ふと遠い先に人影が見えた。
萌奈ははっと目を見開き慌てて走り出した。必死に走ったのか彼女の鼓動はとても小刻みで高まっていた。
萌奈
和樹さん!!
真琴
あ、萌ちゃっっ、
和樹
・・・!?お前、、それ、
萌奈
どうしたの?二人して
真琴
う、、後ろ・・・・・・。
萌奈
え?
萌奈
・・・・・・アッ、、ァァ
犬、いや狼のような死神の遣いに萌奈は頭部から噛み付かれ首を吊られたかのように身体が浮いた。手足の力が抜けていてブラブラとしている。死神の遣いは、萌奈の頭部だけを齧りとると首から下をゴミクズのように捨てた。
真琴
和樹・・・さん
和樹
真琴、逃げるぞ!
真琴
・・・はぁ、はぁ
和樹
クソ、あの犬、萌奈をすぐに殺さないで俺らの元まで案内させたんだ!
真琴
・・・はぁ、はぁ。僕をほって先に行って
和樹
あ!?
真琴
いいから、
和樹
そんなことできっかよ
和樹は真琴の腕を掴み強引に引っ張り走る。だが、明らかに逃げる速度は遅くなりあっという間に遣いと二人の距離は縮まっていた。
真琴
もうだめだよ。一人で逃げてって!
和樹
だからできねーって!!
真琴
!?はやく!
和樹
・・・・・・ちっ、ここまでか、
晴人
おい、香織、何してんだよ。
香織
私たちがなぜ同じところをループしてしまったのか原因を探ってるの
晴人
そんなの怪奇現象みたいな感じだろ、非現実的な事が起きたんだよ
香織
えぇ、そうね。でも、非現実的だけど割と現実的な方法みたい。
晴人
あ?どういうことだ?
香織
これ、出られるわ。
晴人
・・・・・・まじ?
香織
原因を知れたらこっちのものよ
真琴
・・・・・・ごめん。和樹くん
和樹
・・・え?真琴、あの犬がいねぇぞ
真琴
・・・どうして?
和樹
わかんねぇ、けど、
何とかなったみたいだ。
真琴
どうして・・・なの?
恵美子
村田教授、これみてください。
村田
どうした?松井
恵美子
昨日まで気づかなかったんですけど、この場所、地面おかしくないですか?
村田
ん?確かにそう言われると
恵美子
この木の周辺、何か重いもので土を押して掘ったかのようになってます。
村田
確かにそうだが、
恵美子
どうしてこんなことに、しかとそれが至る所に、それも決まって木や岩石の近くで起きています。
村田
もしかしてだけどさ、
ちょっと乱暴なことしていい?
恵美子
えぇ、
村田はリュックから土を掘るために持ってきた少し大きなスコップを手に取りそのスコップで気を殴った。
恵美子
村田教授!?
村田
いやぁぁ違ったか~
いっったぁぁぁぁい
痛い、痛いよ・・・いたァいよォ!
まぁぁまぁぁ!
恵美子
!?
村田
嘘、予想的中しちゃった?
恵美子
もしかして、
村田
そのまさか
晴人
え、どういうこと?
もっかい聞いてい??
香織
だから私たちが同じところを行ったり来たりしていたのは、この山の木や岩が静かに動いていたからよ。
晴人
そんなことあるわ・・・・・・けって、もう言えねーか
香織
それが分かれば一つ一つの小さな変化に気づき、今私たちがどの方角に進めばいいか分かればここから出られるわ
晴人
そんなこと言ってもよ~ってあれ!村田教授達じゃね!?
香織
行くわよ
晴人
村田教授!!
香織
晴人待って!
やっぱ、行かない方がいいわ!
何かがおかしい。
村田
マズィ、、このままじゃ
恵美子
村田教授、後ろを振り返る暇があれば前に!
真琴
自然を破壊する罪深きに人間を殺し善ある人間に?
和樹
どうした?
真琴
ハッキリ聞こえる。
殺して・・・善ある人間に・・・
どういうこと?
和樹
生まれ変わり?
真琴
!?
和樹
どうした?
真琴
和樹くん、、それかも、
ここは、、、、、。
村田
(このまま試行錯誤に逃げても追いつかれる。今の最善策はなんだ?)
恵美子
教授、こっちです!
晴人
香織、このままじゃ教授達が!
香織
私たちが行っても何も解決しないでしょ、私たちが今すべきことは自分の命を一番に考えることよ!
晴人
あ、あぁそうだな・・・・・・。
晴人
!?
香織
何?
晴人
香織、、後ろ・・・
香織
!?
和樹
真琴、ここは何なんだ?
真琴
・・・ここは、転生の場なのかもしれない。
和樹
転生の場?
真琴
さっき和樹くんが言った。
生まれ変わりの場所、
ここって【転廻山】だよね?もしここが生まれ代わりの場所だとすると
名前の由来は【転生】【輪廻】かもしれない。
和樹
それが分かっても何も解決しないだろ?
真琴
いや、僕が聞こえた言葉を繋げて考えてみると、罪深き人間、欲深い人間を血で流し善ある人間に、、たぶん、罪深い人間をあの死神や遣いが罰し転生させてるんだと思う。
和樹
いや、転生って言っても
真琴
死ぬ事に変わりはない。
ここに足を踏み入れた時点でみんな殺される。
真琴
!?
和樹
俺も聞こえたぞ・・・。
この場所は神聖なる転生の場、
心豊かな優しき者には貴方達のまだ眠る滞在的な力を開花させる場です。
生きたまま転生させる。
つまり、今までとは違うライフを送る事が出来るようになる。
力があれば人間は幾らでも好きな道を歩むことが出来ます。財宝等に眩まず
この場で転生を滞在能力の開花を望めば良かったものの、貴方達は財宝を求めやってきた。醜い人間。
だから、私達は汚い心を持った人間を排除し心豊かな人間へと生まれ変わらせるのです。
和樹
でも、俺と真琴を生かした
これはどういうことだ?
貴方は、自分の命を惜しみなく今貴方の横にいる小柄な青年を庇いました。
そして、その小柄な青年は貴方を逃がす為に命を犠牲にしようとした。
真琴
それだと、健二を殺したのはどうして?萌ちゃんを庇ったのに!
あれは事故です。
私の遣いが勢いの余りに起きた事故、
しかし、私達の手違いによって無くした人生、しかしその分来世で今の人生の数倍快適なモノにします。
真琴
そうじゃ、ないでしょ?
和樹
・・・・・・。
真琴
来世って、、来世じゃ意味ないじゃん。
和樹
過去の記憶が無い来世なんて、今の俺達には無価値ってことだ。
真琴
・・・!?
和樹
・・・・・・逆に聞く。
これを欲と思うか?
そう思うならここで俺らを殺すといい。そして、どん底の人生へ転生させるといいさ
和樹
どうした?
晴人
か、、、香織?
香織
私とした事が、、こんな所で油断するなんて・・・・・・。
晴人
まだ大丈夫だ!!右腕をなくしただけだろが!
香織
あんたも逃げないと、、、この死神の遣いに
晴人
・・・声が聞こえた?
晴人
誰だって、自分の命は惜しいだろがっ!!
晴人
・・・・・・あ?
じゃぁ、好きな女を助けたいと思うのも罪なのかよ・・・
香織
・・・晴人?
晴人
・・・・・・何なんだよ。
このクソ犬・・・。
香織
いいから逃げ・・・て!
晴人
あぁああぁぁあぁぁ!!!
晴人
・・・・・・クッソ・・・。
村田
松井!!
恵美子
村田教授??
村田
お前は先にいけ!!
恵美子
そんなことすれば教授が!
村田
いいから、、
恵美子
ダメです!!
恵美子は突然脚を止め死神の方へ視線を向ける村田の元へ駆け寄った。
恵美子
村田教授!!!
村田
松井・・・お前は
村田
本当に
恵美子
え?
村田
優秀だな。
恵美子
どういうことですか・・・教授
村田
俺の身代わりになってくれ。
恵美子
声が・・・・聞こえた?
恵美子
・・・村田教授が、、危ない!
恋は盲目
恵美子の横を素通りした死神の後を恵美子は追った。村田を助ける為に
村田
は?ど、どうゆう事?
な、なんで俺を追ってくるんだ?
村田
ま、ままま、待て。
俺はアイツらなんかより何倍も賢いんだ!!
きょ、教授だぞ!!
村田
ど、ど、ど、どうして俺なんだ!!
恵美子
教授!!村田教授!!
村田
おいおいおい、待て!
お、俺には娘がいる!
か、顔だって、いいだろ?
な、なんなら、他の女沢山捕まえてし、子孫だって沢山残せる!!
脚が挫け走れなくなった村田は、両手を地面に付け死神の方を向き命乞いの言葉を投げかける。
だが、死神に取ってそれは余りにも罪深い発言にしか聞こえなかった。
村田
やばぃ、殺される。
恵美子
村田教授!!
村田
ま、松井・・・俺を助けてくれ
村田は身体を起こし松井の方へ挫いた脚を懸命に動かした。
死神は鎌を振り上げた。
しかし、そこに松井は村田を庇うため間に飛び入り込む。
村田
松井・・・。
優秀だ。
恵美子
教授・・・。
村田
ガハァッ!?
恵美子
・・・え?
村田
ま、、つ、い・・・。
恵美子
・・・教授。
死神の鎌が振り落とされる瞬間に恵美子は村田を庇いに入ったが、そのまた直後の事、死神の遣いが恵美子を攫った。
恵美子はぽつりと涙を二粒零し、死神の手によって無残に命を奪われていく村田の姿を目に焼き付けた。
真琴
ここはどこ、?
和樹
さぁな・・・。
2日目
生存者
7-4
✕萌奈
✕香織
✕晴人
✕村田
残り3名
恵美子
真琴くん、和樹くん・・・。
無事だったんだね・・・。
真琴
恵美子さん・・・。
和樹
・・・無事でよかった。
貴方達は、これからの世界を変えていく重要な人材へなることでしょう。
自らの命を他人の為に捧げられるとても神聖な心の持ち主です。
間違いありません。
真琴
僕は、ただ、、彼の為にだからできた行動で、、。
和樹
・・・・・・俺もだ。
恵美子
私も、、村田教授を返して!
真琴
和樹くん。
和樹
真琴、、。
恵美子
・・・教授。
ペルセポネ様、彼女は罪悪人の男を庇おうとした女ですよ。罪深き人間なのでは?
えぇ、だから清らかに差し上げる必要があります。幾ら罪深き人間を庇ったとはいえ、一度裏切ってきた人間をまだ庇おうとする者な少ない。器の広さに惹かれたのです。
真琴
ゴクッ
和樹
大丈夫だ。俺がいる。
真琴、和樹、恵美子さん。
これより貴方達
の転生を始めさせていただきます。
決して、命は奪いません。
滞在能力を開花させるのです。
しかし、、、。
真琴
あぁぁぁぁ!!
和樹
ンッアッ、クソッ真琴・・・!
恵美子
教授・・・・・・あぁぁぁぁ!
目が覚ました時、
私達はまるで別人の人生を送っているかと思いました。
???
松井さん!!凄い、、前まででもあんなに成績優秀だったのに更に成績上げちゃって、しかも全て100点・・・コレならもっと良い大学に行けちゃうんじゃないの!?
恵美子
・・・・・・どうでしょう。
???
どうしたんだい?
恵美子
・・・・・・まぁ、私にも色々あったんで・・・。
???
・・・???
恵美子
村田教授・・・・・・
???
村田教授の事は本当に残念だったけど、、まだ引きずってんの?
???
でも本当によかったよ。恵美子さん無差別殺人事件に巻き込まれた被害者でしょ?恵美子さんに、真琴くんに和樹くん、どれもこれもみんなうちの大学の天才が助かっただけ本当によかったよ!
恵美子
・・・・・・はぁ、、そうですか。
???
そーーだよ!!
私はなんでも知ることができる。
私は天才だ。一度、目で見る。言葉で聞くだけで全て理解出来てしまうのだから・・・、でも、ここまで理解出来てしまうと逆に怖い。けれど、この私の力で世の中のたくさんの人を救えるのなら、私は医学の進歩に人生を注ぎます。
恵美子
でも、一ついや、二つ
どうしても思い出せないことがあります。一つは私が無差別殺人事件に巻き込まれた時の記憶、そしてもう一つは村田教授、貴方はどのような人だったのか、、いつも笑顔でとても優しかった。その記憶しか私には残っていません。貴方にまた会いたいです・・・。
でも、きっと村田教授は素敵な人だったから私か誰かを【庇って】亡くなった。そうですよね・・・。
真琴
警察が僕のこんな非現実的な力に頼っていいんですか・・・?絶対に力貸しませんからね!
???
お願いしますよ!!
貴方の力を少し貸していただければ【○○市幼女殺害事件】の犯人を特定できるんですから!
真琴
って言われても
???
お願いしますよ!!貴方のそのサイコメトリーの力貸してください!
真琴
そんな事言われても、力を使うと・・・・・・幼女が殺される時のビジョンだとか、犯人のあの狂気充ちた顔とか全て見えちゃうんですよ・・・。
???
・・・・・・その気持ちはお察しします。でも、貴方の力は人を救うことできるんです。犯人を野放しにしちゃいけませんよ!
真琴
じゃぁ、一つだけお願い聞いて聞いてくれる?
???
なんでしょう?
真琴
和樹くんにまた会いたいからアメリカまでの飛行機代と・・・あと~~観光費とか諸々のお金ください!!
真琴
(あぁ、もうペルセポネ様かなんだか知りませんが!僕は和樹くんに会いたいんです!)
真琴
(・・・これは欲じゃない。愛です。)
真琴
(神社??なんのこと?)
まぁ、貴方のその力で救われている人間もいる。そして、貴方の滞在能力には、人の心を読み取る力もある。
つまり、貴方がすべき事は
真琴
悪人を罰する事、ですよね。
???
ん??そう、そうだよ!
分かってくれた!
真琴
もちろん。任せてください。(ペルセポネ様)
???
ありがとう!!
和樹くんにまた会わせてあげるよ!!
真琴
ん~~~やったぁぁぁ!
???
(かわいい・・・。)
真琴は、サイコメトリーの力、そして人の心を読み取る力を開花させこうして警察と連携し事件の解決へと協力している。と、同時にペルセポネの人的遣いとなっていた。
和樹
あ~もう、何がヘビー級だぁ!?相手にもなんねーよ
???
さ、さ、流石です。八階級も上の相手を諸共せずKO勝ちなんて、!
和樹
あ!?階級なんてカンケーねーよ!強い方が勝つそれだけだ!
???
だとしても、貴方の強さは恐ろしいですよ、。幾らエキシビションマッチとはいえ、今回の件で世界中大ニュースで大騒ぎになりますよ!?
和樹
そうなればもっと強い欧米の選手がゴロゴロと俺に挑みに来るわけだぁ?
???
そうですが、、。
和樹
面白くなるなぁ~。
そんときは真琴も招待してやれよ。試合を見せてやりてぇ
???
そうですね。
あっ、そう言えば!
和樹
あ?なんだ?
???
真琴くんがまた会いに来てくれるらしいですよ?
和樹
お、!?お、、待て待て
いつ?いつだ!?
???
なんか、また刑事さんに力を貸してなんか超能力使ってるみたいです。
和樹
いや、そんなことどうでもいいんだよ!いつ来るんだって!?
???
まだわからないです。
和樹
チッ
???
ひぃぃぃぃ!!
和樹
いちいちビビんなよ。
あぁぁぁ真琴とやりてぇぇ
???
あの、、やっぱりあの貴方たちって
和樹
それ以上言うと
???
あ、はい。
和樹
てかなんで、俺、昔さぁ女たらしてたんだろな~。
今思うと気持ち悪いわ~
???
・・・ぁ、認めた。
和樹
・・・・・・よし、お前今日のサンドバッグな?
???
さーーーせんっ!!!
和樹は、こうしてプロボクサーとして
いや、プロボクサーの無敗の王と全国的に期待され活躍している。
村田
ここはどこだ・・・。
村田
やめろ、やめろ!