二人は、廃墟探検に来た。
樹
怖!!
樹
しかもボロいし!ねぇ、帰ろうよ!
奏太
ウルセェな、廃墟って、そういうもんだろ。てか早えよ。
奏太
んん…ここはいいかなぁ。次の階だな。
樹
えぇ〜
奏太
あ、ここここ。
樹
この部屋が…どうしたの?
奏太
噂によると、ここの住人が首吊りしたらしい。
奏太
しかも、住人が変わるごとに、その次の住人もその次の住人も、
奏太
同じように首吊りしてるらしい。
樹
えぇ〜!!!
奏太
そのせいもあって、ここに住む人も居なくなり、持ち主もいつの間にか消え廃墟に…
樹
もうさ、怖いから早く帰ろ。
・゚・(ノД`)・゚・。!!
・゚・(ノД`)・゚・。!!
奏太
まぁ、そうだな、何か面白そうなのとかはないし…あれ?
奏太
そこのエレベーター、光ってないか?部屋の前の、そこの。
樹
え?あ、ホントだ。
奏太
何だろ。ちょっと行こ。
奏太
あれ、おかしいな。この階が最上階のはずなのに、
奏太
なんか上に行く方のランプが光ってんだけど。
樹
ねぇ!!そもそもさ!
樹
こんな廃墟で光る事自体がおかしいんだけど!!早く帰ろ!!
奏太
あ。何か開いた。
奏太
え?
奏太
縄?輪っかになってぶら下がってる…
樹
あのさ…さっきさ、
樹
ここで住人が死んだんじゃなくて、
樹
ここ"の”住人が死んだって言ったよね?
樹
もしかしたら、死んだ場所っていうのは…
……その後、二人の姿を見た者はいなかった。