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コメント
2件
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ここは俺の書斎
あの事件からしばらく経って 俺は今までの資料を整理していた
あの事件を記録として最後まとめるのが 指揮官の役目だったりもする
今までもそうだったけど 今回のは事が事だからな
目黒と一緒に思い出しながら 片付けていた
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こいつは……何かとつけて 「可愛い」ばっか言いやがる…
嬉しいけど…それを人前でも行うからな
恥ずかしさの方が勝ってしまう
そのせいか照やふっかにはバレてるし ……まぁ翔太も気づいてんだろうな
俺らが付き合ってること
”Bad Villan”の前のアジトで 初めて会った目黒は どこか虚ろげで感情なんてもの無かった
照が言うには 前のチームで”戦闘狂”として 動かされていたそうだ
無差別もあり、後処理もあり とにかく全部の始末を彼にやらせていた
照は彼を戦力に出来ると見込み ツテを使ってクロスへ移動させた
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当時は、声を出すことすら無く 相槌で反応していた
各々が挨拶をした後 最後に俺が話す
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彼と初めて目を合わせた時は 今でも覚えてる
漆黒のような瞳には光が無く どこを見てるのか分からなかった
だが、俺を見たときに…
少し瞳孔が開いたような気がしたんだ
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”罰”という言葉に反応し 俺は彼に胸ぐらを掴まれていた
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俺は彼の目を真っ直ぐみる
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掴まれてる手を俺はそっと取る
彼の動脈は普通の人より早かった
震える彼がとても苦しそうで 俺は彼の近くへ行く
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俺は、彼の頭を撫でる
すると、急に────
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あ、喋った……
意外にも彼の声は低く 逆に包み込まれそうになった
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顔を覗き込んだ彼の目には 微かに光ったような気がした
それでまぁ色々あって 今はお付き合いをしてる
目黒から告白されたんだけど… こんな面のいいやつに言われたら 断れるわけもない
まぁ…お陰様で? こちとら毎日楽しいですけど…
ただ……スキンシップは激しいからな せめて人前ではやめて欲しいな
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おいおい、そんな目で見つめないでくれ
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そういうことじゃないんだけど …そうとも言うのかな
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見上げると優しい目が俺を包み込む
俺がワガママ言ってるみたいで… 少し熱くなる
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ギュッ
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俺どんな顔してんだ……と 思いながら俺は顔を埋める
真っ直ぐな男は何故 俺の心のドアを簡単に開けてしまうのか
今思うことは ”愛されてる”ってこと
目黒には……蓮には それが容易いことなんだ
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この男、やはりずるい
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あの日、光がなかった目には 俺の全てを写していた
俺が首輪を繋いどかなきゃいけないのに 何故か首輪する側に俺がなってしまう
でも…それがいいんだろう
普段前しか見てないこの俺を 後ろへ振り向かせてくれたんだ
そして暖かく嫌なこと全て飛ばすぐらい 抱きしめてくれる
俺の出来ないことを彼はしてくれる
だからかな ”嫌”って言えないのは
俺の心を掴み その目で俺を見続けて欲しい
この世界で二人きりになっても
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あの事件から約半年後
お互いに事件の後 山のような後処理と依頼が舞い込み 俺たちは仕事で会えてなかった
落ち着いたある日 俺は涼太を誘いドライブに来ていた
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見渡す限りの海を見る涼太の瞳は 夕日が反射してキラキラ輝いていた
あれから関係は続けてて 少ししたら一緒に住むつもり
物件探しとかで1日終わることもある
ありがたいことに俺たちの関係を メンバーは喜んでくれて…
俺は幸せもんなだなと噛み締めていた
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俺は彼の手に光る指輪を見つめる
実はたまたま立ち寄ったお店で 涼太にきっと似合うであろう 指輪を購入したのだ
勢いで買ったものの これ指輪渡すとプロポーズになんじゃね!? と、渡したくても恥ずかしくて…
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この指輪はきっとリングにとって 大事な指輪なんだろうな…
そんな中渡すのも…うーーーん と渋っていた俺は ふと今付けてる指輪のサビに気づく
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錆びても付けるってことはやっぱり 外せないんだろうな………
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あぁ!なんかもう悩んでるの嫌だな! もうパッと渡しちゃえ!
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俺は少し高級そうな小さな箱を渡す
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開ける様子をチラッと横目で見る
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とても彼は驚いた表情をしていた
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シルバーリングの上には 小さな赤い宝石が埋め込まれていた
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彼はとても幸せな顔で俺を見ていた
思わずその表情に見蕩れてしまう
涼太は今付けてる指輪の反対の手に しかも薬指に俺が渡した指輪を付けた
付けたあと空にかざす
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俺は安堵したのか一気に体の力が抜ける
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ずっと付けてくれるわけないよな…
まぁでも俺の前では付けてくれるんだし ありがたいと思え、俺
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手の指輪を触りながら涼太は続ける
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俺はいつ死ぬか分からない もしかすると明日誰かに殺されるかも
そんな不安を抱えて 俺を好きでいてくれる
同じ組じゃなくても思ってくれるのは 俺も同じだった
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抱きしめると暖かくなる涼太の身体
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目を逸らして頬を赤らめる彼 自然と彼の頭を撫でる
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そういい俺は涼太にキスをする
誓いのキス…になるか分からないけど
海という教会で 俺たちは共に歩んでいくことを誓うよ
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俺たちはアジトとは少し離れた 観光地へ来ている
念願の旅行を辰哉と一緒に来ていた
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あれから少しずつだが 症状が出ずらくなっている辰哉は
こんなに感情を表に出せるほど 元気になっていた
だが、時々アングルが出てくることも 多少はある
目が離せない点ではいつもと変わらなかった
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あぁ、確かに こんな世界に入っている以上
周りの人間の目や行動ひとつに対して 敏感だったからな
いつしかその神経を使うのが嫌になって 研究家になった
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でも不思議なのが
辰哉と一緒だったら 外に出ることが別に苦ではないんだ
俺は彼の近くにいること 存在を確認することが一番の拠り所
けど………
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この日のために 朝から作ってきた弁当を開ける
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こんな幸せそうな彼を 果たして俺は大切にできるのか?
今はアングルのことで隔離してるけど もし辰哉の症状が治ったら
俺はまた距離を置くだろう
だって…幸せにできる自信が無い
彼のためならなるべくしてあげたいが それは彼にとっては望んでいないこと
分かってるんだ お互いに生まれている感情は 本物の愛だってこと
それを俺だけが拒んでるだけ
いつか壊しそうで……嫌だ
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一緒ね…… そんなことなんて一生続かないのに
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気持ちに答えてあげたい
今すぐにでも抱きしめたい
俺はギュッと自分の手を握る
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だけど駄目なんだ 俺に…感情を持ってきたところで 何も咀嚼してあげれない
俺はそんな生き物なんだ…
ごめんね
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放つ言葉は嘘
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俺の居場所をわざわざ離れさせたのも みんなのため
そうメンバーの命のためだ
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辰哉もきっとわかってるだろう こんなに愛してやまない人に言われても 信じれないこの俺を
だけど傍にだけはいて欲しい
それが本物でも偽りでも
俺のもう1つの”心”として
…………わがままでごめん
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もう何十年もこの世界に浸る俺は 今更、沸き立つ興奮なんてものは無い
俺の役目は このクロスを守るため
ただそれだけだ
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俺は抑制剤を辰哉に打つ
打った場所を擦りながら 少し目に溜まった涙を拭う
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眠そうな彼を撫でる
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満開に咲く桜の元に 二人静かに暖まる
この空間をどうか来世まで 送っていってくれないでしょうか
俺はこの人を
必ず幸せにしてあげたい
何度生まれ変わっても
𝐀𝐟𝐭𝐞𝐫 𝐒𝐓𝐎𝐑𝐘 𝐅𝐢𝐧.
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
「ショーダウン」 完結