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怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
グルッペン
思わず、ため息が出る
ここ最近は先生がいなくなって また窮屈な世界に なってしまったでは無いか
なんで、いないんだ
グルッペン
"ゾムルツェニー先生"
かたん
忙しなく動かしていたペンを置き ふぅ、と一息つく
グルッペン
書類をずっとやっていたら 体が凝り固まってしまった…
総統…父はずっと遊んでいるのに 総統の子供には休みがないんか!
あーもう、早く力をつけて この家を出よう
そこで新しい国を作るんだ
先生の望むように
"退屈しない面白い"国を
そうしたら、きっと先生に 会えるはずだから
先生と撮った一枚の写真を手に取る
先生は写真が嫌いだったから、 ちゃんと写ってる写真はこれしかない
まだ幼い自分と、先生が 楽しそうにポーズをしている写真
グルッペン
グルッペン
先生はいないのに、 まるでいるかのように語りかける
グルッペン
グルッペン父
先生
グルッペン(昔)
グルッペン(昔)
あの日は確か…冬ごろだった
また俺の先生が辞めていってちょうど入れ替わりで入ってきた先生
前の先生はお気に入りだったから 最初、先生と話そうとしてなかったな
ましてや、俺と同じくらいの年齢に 見えるのだ
俺は、絶対に話そうとしてなかった
それでも、先生の態度は 変わらなかった
先生
グルッペン(昔)
先生が出す筆記テストは、 応用の問題がたくさんあって とても面白かった
先生
グルッペン(昔)
先生
ハードだったなぁw 次から次へと やることが舞い込んでくる
暇にならなくてよかったんだがな
カキンッ
シュッ、カァン‼︎
グルッペン(昔)
先生
戦闘は全然先生に勝てなかった
自分と同じ体格くらいのはずなのに 力でも技術面でも 先生には勝てなかった
グルッペン(昔)
俺が息を上げていても
先生
なんて、余裕そうに笑っている
そんな強い先生が大好きだ
面白い先生が大好きだ
……なぁ、先生
なんでいなくなったんだ?
あの時の約束は嘘やった?
…
そういえば、先生は街によく 連れてってくれたなぁ
グルッペン(昔)
先生
グルッペン(昔)
確か、先生が付けた設定は… "他国の貴族の兄弟"だったな
兄弟というところは変わっても 他はそこまで 変わっていなかったから 意味が分からなかったのを覚えてる
昔も聞いたな
グルッペン(昔)
先生
先生
先生
先生
先生
グルッペン(昔)
先生
先生
グルッペン(昔)
先生
グルッペン(昔)
先生はスゴい俺のことを考えてくれた それは、あの時もだな
俺が……
捕まった時
グルッペン(昔)
あの時は、風邪をひいていたから 碌な抵抗ができなかった
頭がぼうっとして、息がしずらくて ひたすらに寒かった
本当に死んだと思ったよ
周りには俺を囲んでニタニタと 笑っている気持ち悪い大人がいて 品定めをするような目で見てくる
とても、気持ち悪かった
たしか、そのうち一人が急に 俺に殴りかかったんだよな
その時だったな
先生が、助けに来てくれたのは
モブ
モブ
モブ
グルッペン(昔)
先生
グルッペン(昔)
先生はまるで舞うように、 いとも容易くあいつらを気絶させた
その気になれば殺せただろう
先生
先生
先生
あんな大人数を倒したのに、 息も切らさず俺を軽々と背負った
グルッペン(昔)
先生
走り出した先生は極力 揺らさないように走ってくれてた
やっぱり、先生はカッコいい 改めてそう思ったんだよな
そんな先生を、 この時強く強く
欲しいと思ったんだ
グルッペン
久々に先生の昔話をした
グルッペン
…いつまでも、待ってますから
いや
望む居場所を作ります だから
グルッペン
…いつか、その敬語もなくなるといい
そのためには先生と互角に 並べるようにならんとな
よし、今まで以上に頑張るゾ! あ、でも菓子を食べてから やるんだゾ…
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜
怜夜