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暗闇の中に
少し光が差し込む
狭い空間。
お互いに熱い息を当てる
はぁ…は、…
うう…はぁ、は…
んっ…はぁ、は、
苦しい…
本当
あいつのせいで…
数分前
今日のテストどうだった？
俺に分からないとも
思いません。
じゃ聞くな
ごめんて
もう教室には他には誰もいない 教室で
帰りの支度中
相変わらず今日も冷たい
俺の幼馴染み
遅い。帰るぞ
え、待ってよまだ支度終わってない！
…はぁ
こんなに冷たいけど
俺の事を待っていてくれる
朝寝坊した時も一緒に 遅刻までしても待っていてくれる
俺はそんなこいつが大好き
皆とはちょっと違う…好きの方で
もう少しで終わ…
ガラガラ
おっふたりさーん
え、俺？
えっと…
誰だっけ？
なに。用事なら早くして
いや、ちょっとお願いがあってさ…
お願い？
お願いを聞いて欲しいって言った こいつは
さっきから手に持ってた お茶を渡してきた
俺今さ、 誰の家のお茶が一番上手いか勝負してるんだよ
あ、そのお茶そういう事
馬鹿がすることは違うな。くっだらねぇ
おい、早く帰るぞ
え、あ、うん
そんな事言わずちょっと耳貸して
…早くそのお茶貸せ
え、今なんて言ったの？！
うるせぇお前も早く飲め
お、おう…
うん。お茶だな
うん。お茶だね
え、そんな事言わずもう一杯飲んでみてよ
えぇ…何度飲んでも一緒でしょ
って、おま、もう飲んだの？
早く帰りたいし
人の言うことを聞くとか
珍し…
ほんと…何を吹き込まれたんだか、
じゃ…俺も飲むよ
え、…同じお茶？少し違う味が違うんだけど、
え、同じ味なはずなんだけど
…って
こいつ…意識なくね？
う…っ、
え、ちょ、どうした？！
安心しなよ
ほら、君も…ね？
…え？
なんか…意識が
遠く…
つづく .
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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