行ってきます。

次の日

電話中にガシャン、ドゴッ 物凄い音がした。

周りから凄い悲鳴 きゃーー

ひかるは凄い勢いで駅の方に走った 駅の近くでは人だかりが沢山あった。 救急車も来ていて、警察もいた。 どうしたんですか？と 警察の人に聞くと 下がって下さい！！ 後ろには横たわっている羅奈がいた。 我を忘れ警察なんかお構いなく 力ずくで、羅奈の方に走った。 ひかるはショックでその場から 動けず大声で泣き叫んだ。

次の日

ひかるは届くはずのない メッセージを何度も何度も送った。

ひかるは現実に耐えられず 自暴自棄になり部屋に 引きこもるようにる。

一ヶ月後

トントン、と部屋を叩く音がした。 ひかる、ずっとここに居ても 羅奈ちゃんは戻ってこないよ 羅奈ちゃんの事で 話したい事があるのと言われ ひかるは気になりドアをそっと開けた

リビングの椅子に座り 母さんの話を聞いた。 羅奈ちゃんが倒れていた横に これが落ちてたの。 渡されたのは 車に轢かれた時に ぐしゃぐしゃになった 青い袋に包まれたプレゼントと その中には手紙が入っていた。

その手紙を恐る恐る 手に取り中身を見たら 羅奈の想いでいっぱいに詰まった 内容だった。

ひかるへ 私たちもう2年も付き合ってるんだね いっぱい喧嘩したり笑いあったり 沢山、楽しい事をしたね なんかこうやって手紙で書くの 凄い恥ずかしいよ笑 沢山悩んで書いた手紙だから 読んでくれると嬉しいな？ ひかるはいつも 私に優しくしてくれるよね 付き合って一年目は色々あったけど 最近は私は笑顔で満ち溢れてます。 それも全部ひかるのおかげかな？ 寒い日は手を握って コートのポケットに入れて 温めてくれたり あれ、凄いキュンキュンしたんだから etc. 優しくて、いつも 困ったら助けてくれる 笑顔にしてくれる。 そんな きみを好きになれて良かった。 きみが大好きです。 これからも宜しくね。 羅奈

一行だけでも伝わる ひかるは泣き崩れた。 バカヤロー、先に逝くなよ もう十分な程にこっちは幸せだったよ ひかるはその日から前向きに なっていった。