樋口
樋口
樋口
樋口
ダンテ
ダンテくんは私の読んだ絵本を受け取ると
トコトコと部屋の本棚に歩いて行き、本を仕舞った。
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
ダンテの母
樋口
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
ダンテ
樋口
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
そう言ってリビングを出ようとすると……
ダンテの母
ダンテの母
ダンテママが二の腕を掴み、強引に足止めする。
それを力ずくで振り払った衝撃で、ダンテママはテーブルの角に頭をぶつけた。
樋口
樋口
慌てて駆け寄り、手当てするために傷を確認しようとしたが
その傷を見て、私は凍りついた。
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
額からダラダラと青い液体を垂れ流しながら
さも当然かの様に言葉を続ける。
樋口
樋口
ダンテの父
ダンテの父
いつの間にか帰って来ていたダンテパパが部屋の入り口から顔を覗かせる。
樋口
樋口
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
樋口
樋口
ダンテの父
ダンテの父
二人は私の口を塞いで、それぞれ手と足を抱えて部屋を出た。
コツン、コツンと二人分の足音が狭い階段に響く。
めちゃめちゃにもがいても、異常な力で掴まれて振り解けそうにない。
壁には何やらベタベタした物が纏わり付き、階段を降りるにつれ
その密度は増し、二人の足音もネチャネチャと粘度が高くなっていった。
樋口
樋口
樋口
階段を降りきった場所は民家の一部屋くらいの大きさの空間が広がっていた。
そこの真ん中に居座っていたのは……
ポチ
樋口
樋口
樋口
ダンテの父
ダンテの母
ポチ
ポチと呼ばれた大なめくじは、私を値踏みするかの様に
触覚をこちらに伸ばして、ジロジロとこちらを伺ってきた。
樋口
ダンテの父
ダンテの父
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
先程までダンテママにあった額の痛々しい傷が、確かに薄れて来ている。
ダンテの母
ダンテの母
ダンテの母
ポチ
大なめくじは首を持ち上げ、その口を大きく広げた。
ポチ
ダンテの父
ダンテの父
ダンテの母
ダンテの母
樋口
粘液とも唾液ともつかない、ドロドロした物体が顔を、髪に降り注ぎ
腐臭が口から私の鼻に襲ってくる。
樋口
樋口
樋口
祈りも虚しく、大なめくじの口は
私の上半身をバックリと咥えてしまった。
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次回、最終回です