大西流星side
康二
1人で廊下を歩いていたら呼ばれた
雅(流星)
康二
康二
雅(流星)
康二くんは俺が入所した時からの先輩や
俺が幼くて何もできなかった時に、 いつも康二くんが助けてくれた
やから、今でも話しかけてくれる
でも、俺がほんまは男だっていうのは言っていない
正確に言えば、言いそびれた
言うタイミングが分からず、困っている
康二
康二くんは俺のバッグについている新幹線のキーホルダーを 見ながら言った
雅(流星)
康二
康二くんの言葉が妙に心に刺さった
雅(流星)
雅(流星)
康二
そして、悲しそうに笑った
康二
雅(流星)
俺はほんまのことを言った
だって、康二くんはほんまにいい人やから
俺が小さい頃誰かに虐められても、 康二くんだけは味方でいてくれた
なのに、、、ほんまのことを話せない
どうすればええんやろ
康二
康二
雅(流星)
雅(流星)
康二
事情って何なん?
雅(流星)
康二
雅(流星)
康二くんは分かりやすい
何か知っているのが顔に出ている
康二
康二
雅(流星)
どういう事なんや?
理解できていない俺を見た康二くんは
康二
康二
雅(流星)
康二
その言葉を聞いた途端、俺の背筋が凍った気がした
すぐに言葉が出なかった
雅(流星)
康二
康二
雅(流星)
西畑が康二くんを無視する理由が分かりそうやな