愛良(あいら)
私が小学2か、3年生の頃。
愛良(あいら)
インフルエンザにかかってしまった。
愛良(あいら)
その日の晩は、
なかなか、苦しく、
眠れなかった。
なかなか、苦しく、
眠れなかった。
愛良(あいら)
お母さんは私の隣で、
寝ていた。いや、お母さんも、
寝ていなかった。
寝ていた。いや、お母さんも、
寝ていなかった。
愛良(あいら)
途中。
愛良(あいら)
家族みんな、
寝ているはず
なのに。
寝ているはず
なのに。
愛良(あいら)
階段を登って来る。
足音が聞こえた。
足音が聞こえた。
愛良(あいら)
おかしいな。
と思った。
と思った。
愛良(あいら)
すると。
愛良(あいら)
お母さんが言った。
愛良の母
死んだおばぁちゃんの、
霊じゃない?
霊じゃない?
愛良の母
起きてるんでしょう?
愛良?
愛良?
愛良の母
聞いてるんでしょう?
愛良?
愛良?
愛良の母
愛良。
愛良の母
怖くて何も、
話せないんでしょう?
話せないんでしょう?
愛良(あいら)
お母さんの言う通り。
怖かった。
怖かった。
愛良(あいら)
そして、何年も月日がたった。
愛良(あいら)
その話しをお母さんに
してみた。
してみた。
愛良の母
家族みんな、まだ寝ていなかった
んだよ。だから、家族の足音
でしょう。
んだよ。だから、家族の足音
でしょう。
愛良の母
愛良、なかなか、
眠れなかったし。
眠れなかったし。
愛良の母
そろそろ、寝る時間
だから、家族みんな、
階段登ってきたんだよ。
だから、家族みんな、
階段登ってきたんだよ。
愛良の母
その足音でしょう。
愛良の勘違いよ。
愛良の勘違いよ。
愛良の母
分かった?
愛良(あいら)
何それ?
愛良(あいら)
分からない。
愛良の母
あまりしつこく
聞かないでね。
聞かないでね。
愛良(あいら)
だって...。
愛良の母
しつこく聞くな!
愛良(あいら)
はい...。
愛良(あいら)
だって...。の続き。
愛良(あいら)
なんで隣に居たお母さんは、
私に話しかけたの?
私に話しかけたの?
愛良(あいら)
あのお母さんは、
幽霊だったの?
幽霊だったの?
愛良(あいら)
それとも、インフルエンザで、
幻聴を聴いていたの?
幻聴を聴いていたの?






