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主。
主。
⚠️NnくんとMzくんを区別しやすくするため、 Mzくんのアイコンの色を他の話と違うものにしています⚠️
主。
主。
Tg
Kty
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Tg
Kty
国王陛下の要求を聞いた王子殿下は、 明らかに嫌そうな顔をして国王陛下に尋ねた
Tg
Nn
Tg
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Tg
Tg
Kty
先ほどの近衛騎士に団長と呼ばれていたピンク髪の騎士は、 王子殿下にそう尋ねられて一瞬その空色の瞳を揺らしたが、 すぐに表情をつくろって淡々と告げた
Kty
Kty
Ktyと呼ばれた騎士がそう答えると、 王子殿下は見るからに不満げな表情を浮かべる
Tg
Tg
Tg
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Ak
Ak
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Ak
Ak
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Ak
Ak
Ak
Ak
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Ak
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Akとかいう金髪の勇者が玉座の間から出ていくと、 父上はさて、といっておれとKtyに向き直った
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Kty
Tg
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勇者Akに色仕掛けをして、既成事実を作ってきなさい。
Tg
Kty
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Tg
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Tg
Tg
おれはKtyが好きなんだ、と言おうとしても、 こちらをじっと見つめる父上に気押されて言葉が出てこなかった
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Tg
Tg
そう考えると苦しくて苦しくて仕方ないが、 そんなことを悔やんでも仕方がないので おれはこっそり唇をかみながら父上の要求に了承の意を示す
Tg
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Kty
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Tg
Kty
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いつも通りの底の見えない穏やかな微笑を浮かべる父上に背を向け、 おれとKtyは玉座の間を後にした
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玉座の間からKtyと共に自室に戻ってきたおれは、 悔しい気持ちを抑え込みながら自分のベットに潜った
Kty
Tg
Kty
彼はよそよそしくそう告げると、おれのおやつを用意するために 部屋から出ていってしまった
Tg
自分でぽつりとこぼした言葉に、自分で傷つく
Tg
おれが布団に潜りながら辿っていったのは、 きっとKtyはもう忘れてしまっているだろう何よりも大事な記憶だった
その記憶は、2人の少年が王城の庭を走り回っているところから始まる
Tg
おれが自慢げに見せてあげた青くて可愛らしい花を見て、 Ktyは嬉しそうに言葉を返してくれた
Kty
Kty
Tg
Tg
Kty
Tg
そんなふうにお互いに言い合うのが当たり前で、 あの時はおれもKtyも身分の差なんてわからなかったから ただの大好きなお友達だった
当時は分からなかったけど、おれはきっとこの時には もうすでにKtyのことが好きで、ずっと一緒にいたいと思っていた
Kty
Tg
急に何かをつぶやき始めたKtyにおれがきょとんとした顔で そう尋ねると、Ktyはおれを見て優しく笑ったあと、 その綺麗な指を器用に動かして何かを作り始めた
Kty
しばらくKtyの指の動きを眺めていると、 小さな輪っかを作り終えた彼が嬉しそうな声をあげる
Tg
Kty
Ktyは誇らしげに笑いながら、おれの左手をすっと持ち上げた
Tg
彼が何をしようとしたかわからなかったおれは首を傾げるが、 次にKtyがとった行動に驚く羽目になる
Ktyは先ほど完成させた小さな花の輪っかをおれの左手の、薬指に通した
Kty
Tg
昔から絵本を読むのが好きだったおれは、 自身の左手の薬指に“婚約指輪”をはめることの意味を知っていた
Kty
Kty
Kty
Tg
Kty
そう言って何よりも大切なものを眺めるような彼の表情に、 幼いおれはずっとドキドキしていた
当時のKtyが結婚するということの意味を 正しく理解していたのかはわからないが、おれにとっては 大好きな子からプロポーズをしてもらえた大事な思い出で、、、
どんなに忘れようとしたって、将来王子として誰かKtyじゃない人と 結婚したって、忘れることなんて絶対にできない大事な約束だ
今でも毎日思い出してはくすぐったい気持ちになる 大切な約束に想いをはせていたおれを現実の世界に引き戻したのは、 おそらくあのことを一切覚えていないだろう自身の護衛騎士の声だった
Kty
Kty
Tg
おれは今でもあの日と変わらずKtyに想いを寄せていて、 彼の一挙一動にドキドキしてしまうのも変わらない
Tg
父上がおっしゃっていた通り王族としての役目ではあるものの、 やっぱり長年の恋心をすっぱり捨てるなんてことはどう考えても不可能だった
おれのためにポットから紅茶を注ぐKtyの綺麗な横顔をぼんやりと見つめる
視線に気がついた彼がこちらを見てニコリと笑えば、 おれの心拍数はすぐさま上昇してしまうのだ
Tg
Tg
Tg
Kty
Tg
Kty
Kty
国王陛下から魔王退治の旅に出るよう命じられてから数日が経ち、 オレとTg王子とKtyさんが出発する日がやってきた
Ak
Tg
Ak
Ak
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Kty
Tg
Nn
Ak
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国王陛下が何かを話そうとすると、誰かの大声が響いた
Mz
その声の持ち主らしき人は、こちらにすごいスピードで走ってきており、 その身には魔法使いのような衣装をまとっている
Nn
Ak
オレが陛下にそう尋ねると、本人が自己紹介をしてくれた
Mz
Mz
Kty
Ktyさんが自然にそう尋ねたあたり、どうやら2人は知り合いであるらしい
Mz
Mzと名乗った魔術師さんはしばらく何かを考える様子を見せた後、 オレに向き直ってこう言ってきた
Mz
Ak
Tg
Mz
Mzさんはしばらく口ごもるが、意を決したようにこちらを見て続けた
Mz
Mz
Ak
Ak
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mzさんの瞳には彼のまっすぐな気持ちと決意が力強く輝いていて、 この言葉は嘘ではなさそうだと直感的に感じる
それに、オレと同じような境遇の人を放っておくことなんかできなかった
Ak
Ak
Kty
Kty
Tg
Ak
Mz
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Mz
Mz
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Ak
Mz
Ak
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ニコニコと普段通りの穏やかな微笑を浮かべる陛下に見送られながら、 オレたちは魔王を討つ旅へと王城を後にした