俺は翔(しょう)。
そこら辺に居そうな普通の男。
こんな俺にも、年上の彼女ができた。
結奈
翔!お帰り!
彼女は結奈(ゆな)。俺の初めての彼女。
俺にはもったいないくらい可愛い彼女。
翔
ただいま!
俺が仕事から帰ってくると、玄関まで迎えてくれる(二人は同居してます)
結奈
お仕事お疲れ様(*≧з≦)
結奈はそう言い、俺に抱きつく。
翔
寂しかったの?
結奈
……うん//
そう言う結奈の顔は真っ赤に染まっている。
翔
(可愛いな~、もう)
結奈
ご飯作ってくるね!
そう言い、結奈は俺から離れてキッチンに行った。
俺はスーツから着替えて、リビングでご飯を待つ。
チラッとご飯を作っている結奈の方を見ると……。
翔
(結奈……)
翔
(無防備すぎるだろ……)
結奈の着ている白い服から、黒いブラが透けて見える。
翔
結奈……
結奈
ん?何?ご飯はまだだよ~
翔
(全く、何にもわかってない)
翔
ブラ透けてるよ?
結奈
え!?
そう言い、結奈は自分の胸元を見る。
結奈
ほんとだ~!でも、翔だからいっか!
翔
(俺だから……いい?)
俺は少し嬉しかった。
「俺だからいい」ということに。
翔
何で俺だからいいの?
俺は少し気になって聞いた。
でも、聞かない方がよかったのかも知れない。
結奈
だって翔は、弟みたいなものだから!
翔
……………………え?
弟?彼氏じゃなくて、弟?
翔
お、とうと……?
結奈
うん!なんか彼氏って言うより、可愛い弟って感じ!
翔
…………
翔
俺は、結奈のことちゃんと彼女だとと思ってるよ?
結奈
え?
俺は結奈を後ろから抱き締める。
結奈
!!!!!!!
翔
初めてできた彼女で、大切にしようって決めたのに……
結奈の肩に顔を沈める。
結奈
ちょ、しょ…
翔
ちゃんと一人の愛する女性として見てたのに、
翔
結奈は俺のこと、「弟」って思ってたんだ……。
言い出したら止まらない言葉。
ショックだった。
弟扱いされていたことが。
結奈
翔、違うの、あの……
翔
チュ
結奈
!!??//
結奈の言葉を遮るように、唇を重ねる。
結奈
翔…………ごめんね。
翔
……うん
結奈
そんなつもりじゃなかったの……。
そう言い、ウルウルとした目で俺を見る。
翔
……うん、大丈夫。結奈が俺のこと好きでいてくれるならっ
あんな目で見られたら、もう許すしか無くなる。
結奈
もちろん!翔のこと大好きっ!!!
そう言い、結奈は抱きつく。
翔
よかった(*^O^*)
俺は結奈を優しく包み込んだ。