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かなめside
軽い挨拶程度のトークしかできないまま初回の10分が過ぎてしまった
正直、あり得ない。
わけわかんないスピードで打つ心臓に戸惑う。
かなめの指名客［あやか］
かなめー♡おかえり！
相変わらず媚びる声出すなー、こいつ
かなめ
おまたせ
かなめの指名客［あやか］
もーすごい待ったんだから！
横でアピールするあやかを尻目に、タバコに火をつける。
あの子は誰を送りに選ぶんだろう…
みんなが裏で言ってた、［手応えがない］って。
かなめ
はぁ…
かなめの指名客［あやか］
どーしたの？？
かなめ
いや、なんでもないよ？
送りなしの可能性もあるか…
内勤
かなめさん
そう声をかけてきた内勤がそっと耳打ち
あやかに気づかれないように、テーブルの下でそっと手を握りしめた…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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