ピ…ピ……
花桐 雅美
花桐 雅美
悪魔暮らし
ピ…ピ…
機械の弱々しい音が鳴り響く
たくさんのホースに繋がれた自分の妹
そして、俺を切なそうな顔で見つめてくる医者
医者
花桐 雅美
花桐 雅美
俺の反応に 医者は驚いたように微かに目を見開いた
医者
花桐 雅美
悲しいか悲しくないかなんてもちろん悲しいに決まってる
でも、こうなるのは分かりきっていたから
花桐 雅美
花桐 雅美
花桐 雅美
医者
ピ…ピとなり続ける心電図
心做しか音が弱々しくなっている気がする
花桐 雅美
俺は妹の名前を呼んだ
花桐 舞衣
妹は何も発しず、ただただ俺を見ていた
花桐 雅美
花桐 舞衣
舞衣はまるで最後の力を振り絞るかのように、弱々しい声で声を出す
花桐 舞衣
花桐 舞衣
花桐 舞衣
ピー
花桐 雅美
心臓が止まった
心臓マッサージなんてものはしなかった
だって、人工の心臓は 心臓マッサージなんてしても動かないから
妹は、死んだのだ
この世界は悪魔で満ち溢れている
過去に、どこかの祓い屋が謝って悪魔を世にはなってしまったようだ
それから、悪魔と人間の共同生活が始まった
当時はもちろん問題ばかりだったようだ
しかし、何百年もたった今は 悪魔との生活が日常と化している
いつからか、悪魔は人間と、人間は悪魔と契約する
悪魔は契約を破らない というのが普通になっていた
しかし
数パーセントの確率で
悪魔の力が強すぎて、悪魔との契約に耐えられない人間がいる
耐えられない人間は、心臓が壊れ、死に至る
この問題をどうにかしようとした政府は人工心臓なんてもんを作り出した
心臓が壊れる前に、人工心臓と交換すれば長ければ5年ほど生きることが出来るらしい
俺の家族はみんなそうだった
みんな、悪魔の力に耐えられなくて死んでった
バカバカしい、人工心臓だなんて
たった5年しか生きることが出来ないのに
なんで皆、そんなに生きたいんだよ
プルルルルル
花桐 雅美
妹が死んでから約1週間の時が過ぎた
せっかく気持ちよく寝ていたのに 誰かからの電話の音で起きてしまった
花桐 雅美
花桐 雅美
夜咲 弥生
花桐 雅美
電話主は学校の担任だった
夜咲 弥生
花桐 雅美
夜咲 弥生
夜咲 弥生
花桐 雅美
すると、部屋の扉がガチャりと開いた
夜咲 弥生
花桐 雅美
夜咲 弥生
花桐 雅美
俺は近くにあった枕をそいつ…「夜咲 弥生(よさき やよい)」に向けて投げつけた
夜咲 弥生
花桐 雅美
夜咲 弥生
花桐 雅美
夜咲 弥生
俺は弥生に無理やり引っ張られ 部屋から連れ出された
花桐 雅美
コメント
5件
(( ˙꒳˙ ))ファァァァァ←どうした たのしかったです!←感想が小学生 コンテストがんば〜!
初めまして あまといいます。 これからたくさんお話を書いていきます。 書いて描きます。 よろしくお願いします。 こちらの作品はコンテスト作品になりますので、サムネ等は自作ではありません